当サイトでは2回目の登場となる、神奈川県横浜市にある日本酒専門の寿司居酒屋「寿司処かぐら」さん。
桜木町駅から直結の「ぴおシティB2F」という昭和レトロな飲み屋街にあるお店のひとつで、横浜の繁華街で有名な「野毛」も直ぐそこ!という立地にあるこちらのお店。
実は、2022年8月末日をもちこちらの寿司処かぐらさん「ぴおシティ本店」が閉店となることに!
わたしも最初SNSで知った時は驚きました。
10年間ぴおシティにてお店を出されていたとのことですが、安心してください。
今回ぴおシティの店舗は閉店となりますが、新店舗が関内駅近に「移転」し「10月オープン」となりました。
それに伴い、7月・8月の閉店までの期間「プレミア日本酒半額フェア」が行われることに!
ですが、十四代は7月25日にフェア提供分が全て売り切れ。
その代わりに
と、普段提供の価格よりプレミアな銘柄を「半額」で楽しむことが出来ました。
わたしもお酒が売り切れる前にスッと行ってきました!
ここでは、その時に飲んだお酒の感想などを書いてゆきたいと思います。
寿司処かぐらさんの本店と言えば「日本酒好きが目を輝かせる」圧巻のプレ酒が揃う日本酒冷蔵庫が店内にドーン!と置かれていることで有名です。
十四代、而今、新政、花陽浴、黒龍、鍋島…プレミアムな日本酒の他にも信州亀齢、天美、寒菊などなど今話題の人気銘柄も取り揃えています。
寿司処かぐら本店の詳細は、初めてかぐらさんへ行った時の記事に書きましたので気になったあなたはご一緒にどうぞ。
\「寿司処かぐら」でおひとりさま体験!/
わたしのお目当ては「新政」一択。
普段ひとり呑みをほとんどしないわたしは「また新政の日本酒を飲みに行きたいなぁ」と思っていました。
…が、すでに前回訪れた時より7ヵ月の月日が経っていました。
ひとり呑みはまだまだ足が重たいわたしです。
そんな中、今回の「十四代半額フェア」のお知らせを見ても完全にスルー…( ´人` )
そして「新政半額フェア」がはじまったことを知り、今回は「即」行ってきました!
(ひとり呑みでわたしを動かすのは新政さんだけ…)
それだけ今回半額で飲めるラインナップが圧巻でした!
閉店イベント第2弾!新政半額フェア開催
十四代半額フェアが大好評につき早期終了してしまったため、新政9種類半額飲み比べフェアに変更して8月31日まで開催します。
内容は画像をご覧下さい。
ご来店お待ちしています。 pic.twitter.com/k6ojRauiRD— 寿司処かぐら (@kuniom1) July 25, 2022
今回のフェアで半額となった銘柄は下記の通りです。
みなさまは、これらの新政の限定商品を飲んだことはありますでしょうか?
元の提供価格の高さよ!と思いますが、どれも入手困難で販売が終了しているプレミアム酒のため半額ならぜひ飲みたい価格ですよね。
一応フェアの開催期間は8/31までとなっていますが、十四代が即売り切れとなってしまったことを考えると新政のお酒も早い内に終了となる可能性があります。
また、人気の銘柄から売り切れとなるため「行ったけど飲めなかった」ということも起こりえます。
行こうと考えている方はお早めに!が吉となります。
最初に注文したのは飲んだことの無いこちらの2本です。
あらまさ ろくごうこうぼ せいたん きゅうじゅっしゅうねんきねんざけ
新政酒造さんの蔵で1930年に発見された「6号酵母(きょうかい6号)」の生誕90周年を記念して発売されたお酒で、
といった特徴があります。
もう購入できないお酒なので\ヤッター!/と思いながら注文しました。
橙(だいだい)色のラベルのこちらは無肥料無農薬栽培米の「陸羽132号」(りくう132ごう)を使用して醸されているお酒です。
大正~昭和初期に酒造りに用いられていた「飯米」で、亀の尾と愛国を親に持つことから愛称として「愛亀」と呼ばれるこちらのお米は秋田県で生まれました。
橙に使用された陸羽132号は、2019年に鵜養地区で収穫されたものを使用しています。
陸羽132号と言えば、現在はColors(カラーズ)の火入シリーズで「Earth アース -産土-」が該当します。
実はアース、まだ飲んだことがありません。
そのため「陸羽132号」のお酒はこの90周年記念酒の橙が初となりました。
早速、こちらからいただきます!
ひと口含むと、柑橘感がとにかく凄い!
ジワッとガス感もしっかりと残っていて柑橘系。
酸味しっかりとジューシーな甘さがあります。
後口はキレのような感じもありますが、ぎゅっと旨み!とにかく濃ゆくて好きです。
いや、好き!
とにかく美味しくて好きな味わいのお酒です。
海鮮チラシと一緒にいただくと酸味がさらにUPしました。
うま柑橘です。
そして柑橘の皮のような苦みも出ましたが美味い。
ジワジワとおいしいです。
ガス感がまた美味しいですね~。
緑色のラベルのこちらは、無肥料無農薬栽培米の「美郷錦」(みさとにしき)を使用して醸されているお酒です。
新政好きのみなさまはご存じの美郷錦は秋田県で栽培される「高級酒米」としても有名です。
Colors(カラーズ)シリーズで言うと「Viridian ヴィリジアン -天鵞絨-」となります。
実はヴィリジアン、数年後にはラピスのように新政酒造さんのカラーズのラインナップから無くなってしまうと言われている酒米の日本酒になります。
続きましてこちらも飲んでゆきたいと思います。
ひと口含むと、なめらかな入りでおとなしさを感じます。
木桶感を橙よりも強く感じ、橙とは異なり柑橘感が全くなし!
わたしは、橙のほうが、断然、好きだ!!
口に含んだ瞬間に思ったのが、不思議な…凄く特徴的な味わいがあるんです。
これは一体なんだろう?
セメダイン?粘土?
文字にするととても印象が悪くなってしまいますが、強くは無いんです。
でもこの特徴的な味わいが常に、均等に居るんです。
基本的に柔らかでおとなしい甘みと酸味なお酒なのですが…コレハナニ?と思いました。
苦みは少々ありますね。
ですが、海鮮チラシと共にいただくとこの特徴が落ち着き、滑らかな味わいが美味しくなりました。
そして、橙の後に続けて飲むと気にならずに美味しくいただけます。
保存時の状態に何か問題があったのか…?
他のボトルはそんなこと無いのか?
熟成するとこの味わいになるのか?
発売したてのものを飲んだことが無いため「現時点」での味わいの感想となります。
気になったあなたはぜひ飲んでみてくださいね。
各スペックは下記の通りです。
ボトルの定価は8500円なので、約3倍の値付けは飲食店さんでしたら普通ではないでしょうか?
今はその半額!
もう買えないお酒のため、飲むなら今がチャンスとなっています。
続きましては農民芸術概論(のうみんげいじゅつがいろん)です。
こちらも購入したことが無いお酒のため\イェーイ!/と思いながら注文しました(笑)
Astral Plateau(アストラル・プラトー)という新政酒造さんの最高ランクのお酒のシリーズの1本で、他には「異端教祖株式会社」「見えざるピンクのユニコーン」などがあります。
異端教祖、ピンクのユニコーンは飲食店さん限定のお酒となりますが、農民芸術概論はアストラル・プラトーの中で唯一個人の人でも購入可能なお酒となります。
また、宮沢賢治の詩集で未完成となる「農民芸術概論綱要」というノートの走り書きのような詩集から名前が取られています。
新政酒造さんが鵜養地区にて自社で無農薬栽培米をスタートし、初めて収穫した2016年から試験醸造がはじまったお酒で、
と、2018ヴィンテージからは「陸羽132号」にて醸されています。
さらに、木桶仕込みかつ「きょうかい6号」を使用せずに「酵母無添加」にて蔵に存在する酵母の力のみを借りて醸されたお酒となっています。
2016、2017の農民芸術概論に関しては「PROTOTYPE(プロトタイプ)」としての発売でしたが、2018からは正式に発売となりました。
使用する酒米は、秋田県河辺鵜養地区で収穫された「無肥料無農薬栽培米」の陸羽132号です。
六號酵母生誕九十周年記念酒「橙」(だいだい)との違いは「酵母無添加」という点ですよね。
また、2018ヴィンテージは「766本」のみの限定発売となりました。
なお、飲み頃に関しては
と、長期保管&熟成でより楽しめるお酒となっています。
90周年記念酒に続きまして、農民の飲み比べをしてゆきたいと思います。
まずは2018から!
ひと口飲んでみると、ジュワっとして落ち着きます。
あ、わたし陸羽132号のお酒好きです。
柑橘ぽさは、90周年の橙よりもありません。
農民2019の後に飲むと、柑橘感&苦味もしっかりある印象です。
改めて飲むと旨い!
橙よりもさっぱりとした印象かな?
ジワッと柑橘な厚みがあります。
甘さから入り柔らかな酸味。和梨な感じもすこーしあるかしら?
常温になると少し物足りない印象もありました。
2019ヴィンテージの農民芸術概論は、2018よりも「無農薬米のしなやかな透明感が生かされた、近年稀にみる傑作となった」と評価の高い1本となります。
発売本数は「2457本」と2018と比べて3倍以上となり購入できた方も多かったのではないでしょうか?
飲み頃に関しては、
となっていました。
続きましてこちら。
ひと口飲んだ瞬間に思いました。
\バカ旨い!/
なんじゃこれ、めちゃめちゃ美味いのだが?
ここまでに飲んだ3種類より何より1番美味いのだが?
マスカット?メロン?
ジュワっとジューシー。
新政さんのお酒でこんなにマスカットを感じたのは初めてかもしれません。
改めて飲んでみても、メロンやマスカット感。
青みなどは一切なく、とってもおいしいです。
キレイさもあってジワッと甘旨。
後口にはガス感とさっぱりさ。
旨みはジューシーさが口の中に残ります。
えー?
本当にめずらしい印象なのですが、バカ旨いです。
新政酒造さんの醸すメロンなお酒という感じです。
各スペックは下記の通りです。
定価の価格は、90周年記念酒と同様に「8500円」のお酒となっています。
こちらもなかなかお目に掛かれないプレミアムなお酒となっていますのでお得な今、飲んでおくことをオススメします。
こちらは新政フェアから脱線して、置いてあったので飲んだ1本となります。
飲みたかったんです、No.6 A-type!
6月6日の「新政の日」に向け発売されるお酒で、どうがんばっても購入できなかった1本でした…。
詳細は下記の記事に書きましたので、気になったあなたはぜひご一緒にどうぞ!
\【6月6日は新政の日】新政 No.6 A-type/
置いてあると思わなかったので、ウキウキしながら注文をしました。
ひと口飲んでみると、えー…先ほど言った言葉を撤回します。
こちらのA-type、メロンでした。
ボトルの残量を見る限り、開栓後、時間が経っていそうですが「うまメロン」。
青みは全くなし。
美味しい甘みにメロンな甘み、少しスッキリ酸味がありつつ木桶のニュアンスも抜けてゆきます。
後口はスッキリさもありますが、うまメロンが残ります。
…あ!これ、木桶です。
木桶感がメロンさにも感じるのかしら?
とてもキレイで美味しいお酒。
旨みもしっかり感じつつ、さらり?とした印象もあって飲みやすくてスルスル行けちゃいます。
美味いです。
農民2019よりもフレッシュ!
このフレッシュ感があるので、農民2019とはまた違って楽しめます。
うんま。
あーん。買いたかった…
これは1本じっくりと飲みたかったほどに旨いお酒です…。
なるほど。
価格に関してはわたしは飲めて嬉しかったので気になりませんでしたが、飲むか飲まぬかはあなた次第となります。
この日に飲んだお酒は以上となりますが、他の新政半額フェアの日本酒に関しても簡単に書いておきたいと思います。
こちらのお酒は、2018年10月に開催された「秋田県清酒品評会」において知事賞に輝いたお酒となります。
若き杜氏の植松誠人さんが就任一年目にして受賞をした作品となります。
提供価格も、定価を考えるとかなりリーズナブルに飲むことが可能です。
こちらのお酒は、2018年10月に開催された「東北清酒鑑評会」において優等賞に輝いたお酒となります。
わたしも当時、購入できたので写真が残っていました。
こちらも同様に杜氏の植松さんが醸し優等賞を取ったお酒です。
どちらもレアですが、東北の方は終売となっているラピスと同じ原料米となる「美山錦」を使用しています。
この機会に飲んでおくのも良いかもしれません。
毎年新政酒造さんが12月のクリスマスに向けて限定で醸す「スパークリング」な日本酒です。
2020はドライな印象の味わいでした。
飲んだ感想などは下記の記事に記載しています。
\No.6 Xmas-type Spark 2020レビュー/
スペックは下記の通りです。
スパークリング日本酒のため、ボトルでの提供となりますが中々にお得に飲むことが出来るのではないでしょうか?
この機会にXmasタイプを飲んでおくのも良いかもしれませんが、2020年12月に発売されたお酒です。
No.6は生酒のため、味わいがどう変化しているか…楽しめる人向けかと思います。
2021年のNo.6クリスマスタイプは、No.6十周年記念酒として「Dix ans – Noel(ディザンノエル)」として発売されました。
詳細に関しては下記の記事に記載しています。
\No.6 ディザン・ノエルその味わいは?/
スペックは下記の通りです。
今回のフェアの目玉とも言っていいのではないでしょうか?(小声)
ボトルでの購入となりますが、かなりお得に飲めるのがこのディザンノエルです(小声)
わたしが飲みに行った時も注文している人がいたため、人気であることも間違いありません。
早期に無くなる予想ができますので、飲みたいあなたはお早めに…
新政酒造さんの夏の風物詩となる、みんな大好き天蛙!
2020バージョンを飲むことが出来ますが、ロットによってその活性具合が異なります。
詳しくは下記の記事に書きましたので、気になるあなたはご一緒にどうぞ。
\はじめての天蛙(あまがえる)!/
スペックは下記の通りです。
「飲食店さんのアルコール提供価格は定価の3倍」
これはよくあることです…が、半額で3倍、元は6倍…や、やりますな(?)
天蛙(あまがえる)は希少価値も高く人気なので致し方ないのかもしれません(?)
ボトルでの購入となりますが、飲むなら「今」な1本ではあります。
ちなみに2021年に天蛙は10周年を迎え、2022年の今年、その10周年を記念した天蛙のお酒が販売予定となっています。
こちらは「クリアタイプ」とオリや濁りを取り除き、残存酵母を取り除いたバージョンでの発売となります。
違いなどを復習しておくのも良いかもしれません。
今回で「ひとり呑み」をしたのは人生で4回目となります。
その内の2回は寿司処かぐらさんとなり、ぴおシティのB2Fは立ち飲み屋街のため女性1人でウロウロし難い雰囲気がありますが2回行けば慣れました。
(強くなったな…わたし…)
そして
\また行きたい!/
と思えるお店です。
価格はともあれ、普段飲めないお酒が飲めるのって最高ですよね。
近くにこういった新政酒造さんのレア酒を飲める飲食店さんが無いので、関内駅近にオープンするお店も楽しみです。
ちなみに、1点注意点としてお酒の注文の際は「番号」での注文となりますのでご注意ください。
また
「とにかく安く飲んで酔いたい!」
と言う人でしたら、本店に併設した「立呑処かぐら」を利用するのがお勧めです。
住所 | 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティB2F |
アクセス | JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」より徒歩1分(駅直結) |
営業時間 | 月曜日~土曜日 11:00~23:00(L.O.22:30) 日曜日・祝日 11:00~22:00(L.O.21:30) ランチタイム 11:00~15:00(L.O.14:30) |
定休日 | なし |
支払方法 | クレジットカード可(VISA、Master、Diners)、電子マネー不可 |
食べログ | https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14044066/ |
公式サイト | https://www.sushi-kagura.com/ |
https://twitter.com/kuniom1 |
ぴおシティのお店は「8月31日で閉店」となりますが、移転先の新店舗は関内駅近10月にオープンしました。
住所は「神奈川県横浜市中区尾上町3-35 横浜第一有楽ビル地下1階」となります。
気になったあなたはぜひ行ってみてくださいね。