2023年6月6日(火)~6月11日(日)までの6日間限定で開催された日本酒イベント。
をご存じでしょうか?
秋田県秋田市にある新政酒造さんが主催の単独イベントで、新政さんによる東京での単独イベントは2021年の「ナマフェス」に続き2回目の開催となります。
今回の「Fermentopia 2023」では、
と2つのフェーズに分かれ、
とその内容は多彩なプログラムにて構成されており、参加するわたしたちも
などを垣間見ることのできる、そして新政酒造さんの希少な日本酒をたらふく味わえるイベントとなっていました。
とはいえ、実際のイベント内容はどんな感じだったのか?
ここでは、アカデミック・フェーズ(平日)の「初日」に焦点を当てその時の様子や飲んだ日本酒についてなど、実際の体験談を書いてゆきたいと思います。
Fermentopia 2023公式ページはこちら
https://fermentopia2023.com/
Academic Phase(平日)の4日間は、東京駅地下直結にある東京ミッドタウン八重洲の5Fのイノベーションフィールドにて開催されました。
いずれの日にちも「14:30~21:30まで」と平日は会社勤めの方でも、仕事終わりに参加できるような時間設定となっていました。
内容は
の4種類で構成され「いずれかの前売券を購入した人に限り」イベントへの参加が可能となっていました。
内容の詳細に関しては下記の記事にまとめています。
\Fermentopia 2023とは?【まとめ】/
平日は当日券の販売は無かったため「会場が人で溢れて大パニックになる!」といった心配などはなく、むしろスムーズでとても快適に過ごすことが出来ました。
なお、イベントの前売券は「2023年5月17日~25日」までの間、IMADEYA ONLINE STORE(いまでやオンラインストア)にて発売されました。
発売当日、販売がスタートしてから何故かわたしは30分ほど購入画面に行くことが出来ませんでした。
そうこうしているうちに売り切れの前売券が出る中、結果的に全ての日付の前売り券を購入していました。
最初は「行ける日だけ買うぞ!」と思っていたのですが全日買っちゃったんだなぁ…。
そんなこんなで平日は、有給や半休、仕事終わりなどあらゆる方法を駆使し毎日イベントへ参加しました。
そして今この記事を書きながら「平日4日間の内容を何記事に分けて書こうか…」と悩んでいる最中です。
基本的に書きながら流れを決めるため、ひとまずこちらの記事は「初日の内容」について書いてゆこうと思っています。
多分長くなるかと思いますが、お付き合いいただけますと幸いです。
いまでやオンラインストアはこちら
https://imadeya.co.jp/
初日に購入した前売券はシンポジウムの
でした。
最初は、陶芸家・田村一さんのワークショップ「酒器を造ってみよう」を狙っていたのですが購入画面に繋がらないトラブルで気付けば入荷待ち(売切れ)に…!
ですが、実はわたくし宇宙兄弟が大好きで漫画を全巻集めて読んでおります。
(毎回ドキドキの展開で巻が終わるため、次巻が出るまでハラハラしちゃいます)
そのため、候補に入っていた宇宙兄弟のシンポジウムをシュババと購入した訳ですが開催時間が「20:30 – 21:30」と最終なんですよね。
仕事終わりに行くのもありだったのですが、でも新政グッズは欲しい。
グッズ関連はいつも最初に行かないと「売り切れ」となることは、これまでのイベント参加の経験で解っています。
そんなこんなでイベント初日は「最初から最後まで」参加することとなりました。
どんな感じだったのか?
書いてゆきたいと思います。
最初は「30分くらい前には着くべきか…」と思っていましたが、平日は1人で参加のため気合入り過ぎも恥ずかしい…ということで様子見で開場時間に合わせて向かいました。
…といいますか、ちょっと八重洲の地下で迷ったというのもあります。
(地上に出ずに地下から向かったため、どこが東京ミッドタウン八重洲の入り口か分からず迷子していました。)
既に多くの人が並んでいましたが、開場時間から15分ほどで入場出来たのではないでしょうか?
今回のFermentopia 2023でメインとなるお酒その1「No.6 A-type」(ナンバーシックス・エータイプ)です。
入場のリストバンドとグラスが貰える受付の隣にブースがあり、ウェルカムドリンク気分で購入することが出来ました。
あとで知ったのですが、平日に提供されたNo.6 A-typeは全て「袋吊り」のお酒だったとのことです。
袋吊りとは、搾る際に袋に入れた醪(もろみ)を吊り圧力をかけずに自重でポタポタと落ちる雫を集める…という手間のかかる手法で搾られたとっても貴重なお酒のことです。
ギュッと圧力をかけて搾っていないため、雑味が出にくい特徴があり主に高級酒の搾りに採用される手法となります。
え?ヤバない?わたし、毎日飲みました。
メモした内容を書いてゆきたいと思います。
木桶の香り、味わいも木桶と甘みがブワァっと広がり木のスッキリさと少しの苦味がやってきます。
後口は甘みが残りつつもさっぱり。
葡萄を感じる甘さ。
飲み口にギュッとした甘みがあるため口にする度「うんまっ!」と思います。
軽くなく濃ゆさもあるため満足感あり。
きゅっと絞まる感じは木桶なのでは?と思う。
それが青梅っぽい酸味にも感じます。
\6月6日・新政の日に乾杯!/
入場時、最初に飲めて嬉しかったです。
A-typeの感想を椅子に座って飲みながらメモしていたのですが、目の前にはドンドン伸びるグッズの列が…!
「これは並ばねばまずい…!」
ということで列に並んだのですが、時間的に平日のイベントの中で1番並びました。
グッズを購入するまでに、1時間弱くらい並んでいたと思います。
グッズの購入は時間が掛かる…メモメモな体験だったため「欲しいグッズがあるならば、まずはグッズに並ぶべし」と学びました。
わたしが購入する番になった時は、特に売り切れはまだ出ていなかった(と思う)ため買いたいと思っていたものは一通り購入することが出来ました。
どうやら日によって販売されるグッズが異なるようで、一先ずあった中から欲しいものを選びました。
いや、めっちゃ買ったわね?
田村一さんの酒器「おばけ」も魅力的だったのですが、初日に発売の無かった田中瑛子さんの「陽乃鳥卵杯 萌蘇」が頭をよぎったため購入は断念しました。
なお、陽乃鳥卵杯は3日目の6月8日(木)に15個限定で発売となり開始40分で売り切れとなりました。
Fermentopia 2023のイベントの為に醸されたメインとなるお酒その2!ファーメンタイプです。
実はこちら、グッズの列に並んでいる時にふらっと新政酒造の8代目蔵元・佐藤祐輔さんがやって来てその場で手酌で注いでくれたお酒になります。
付近に居た人に紛れて1杯貰うことが出来ました。
\わーい!/
イベントの初日は会場内で結構遭遇できるタイミングが多かったので、お話したり写真やサインをもらうチャンスが多めだった印象があります。
え?祐輔さんとお話?
出来て(ヾノ・ω・`)ナイナイ
お酒を貰う時はテンパっていたし、お見掛けしても声を掛けに行けませんでした…(チキン過ぎワロタ涙)
こちらはグッズ列に並びながらいただきました。
香ってみると、1杯目のA-typeよりもフローラルな印象があります。
香りから甘みを感じます。
飲むと甘みジュワッ&酸味。
蜜のような甘さがめっちゃ旨いです。
共に酸味もしっかりとあり、後口は酸味でスッキリとします。
これは美味しいです。
No.6 A-typeとはまた違って、こちらも好きな味わいです。
木桶のスッキリさと渋みもありそれがまた美味しい。
甘酸系でスルリと飲めちゃいます。
飲んでいると結構木桶の感じがありますね。
A-typeよりも酸味とそしてクリアさがあります。うーん、この香り好きです。
今回のメインのお酒その3!タンジェリン(山吹)を貰いに外にあるブースへ!
会場内のお酒のブースは、受付の隣・グッズの隣・外のテラスと3か所で貰うことができます。
フクノハナ(福ノ華)という酒米を使用した新顔のタンジェリン、とっても飲んでみたかったんです!
ちなみに、Colorsの通常ラインナップに加わるのは来年以降になるとのことです。
飲むとジワッ。甘み。これはみかん?美味しいです。
少し蜜蝋っぽい感じがあります。
何か、この味わい、新政さんの酒米で似てるお酒あるよね…と、Colorsのお酒の何かと似てると思いました。
「何かって何?!」
と思いましたか?わたしも思いました。
だって、最近カラーズ全然飲めてないんだもん!2022ヴィンテージに入って買えたの1本だけだもん!
そんなこんなで(どんな?)わたしタンジェリン好きです。
とても美味しい。
ジュワっと柑橘さ、蜜蝋っぽい滑らかさ、木桶の渋み、フレッシュさもありとっても美味しいです。
厚みが最後まで口に残るので、飲んでいて満足感も高いです。
うーん、好きだ。
やっぱりみかんっぽく感じます。
柑橘な甘酸と皮っぽい苦味。
タンジェリン出たら絶対買います!とっても好きな味わいです。
\いま提供されているお酒は全部飲むぞ!/
ということで、亜麻猫 2022の直汲に行きたいと思います。
平日で人数も制限されているおかげなのか、お酒を貰う時に人が全然並んでいなくてめちゃめちゃ快適です。
ぼっち参戦も安心!
ちなみに、室内には座れる場所がたくさんあり空いている椅子があれば座れます。
が、わたしは外の方がいい感じだったのでほぼテラスで飲んでいました。
外で飲む亜麻猫の直汲の味わいはどうでしょうか。
ひと口飲むと、甘みを少し感じた後すぐに酸味がフワーッと広がる。
ジュワっとさもあり、厚みを感じつつのスッキリ清涼感。
柑橘寄りだけれども、レモンよりライムといったイメージでしょうか。
美味しい。
酸味たっぷりなお酒ですね~。
木桶のスッキリさも余韻で引いてゆきます。
さっぱりしたいなら亜麻猫で決まり!美味しいです。
さて、シンポジウムの時間まで「お酒を飲む」という事しかすることの無いわたしは2周目に入りました。
本日2度目のA-typeです!
香ってみると…
甘みを感じる香り。
飲むと甘みジュワからの厚み、さらに酸味がやって来ます。
甘みがとても美味しく感じます。
後口はスッキリ&木桶の余韻。
美味しい。たっぷり。
これはふくよかさ?厚みがあり満足感が半端ないです。
眠い。
たっぷりとした甘みと、最後はスッキリするけどやはりたっぷりさあります。
ミカンぽくもありますが、タンジェリンと比べるとフレッシュ!
亜麻猫の後だと、とても甘みを感じます。
入りは甘やかからの酸味、木の渋み。
美味しくてよく分からないです。とにかく眠いです。
※飲むと眠くなる人
最近、減量生活をしていてお酒を控えていたためすぐに眠気がやって来てしまいました。
ということで、気分を変えてみようとミッドタウン八重洲の3Fにある「酛 TOKYO」に行ってみることに!
が飲める!ということで、今年は全くもって購入できないNo.6の飲み比べセットを注文してみることに!
聞いてください。
1種類45mlが3種類で3000円です。
え?Fermentopia 2023ってもしかして神なの?
※Fermentopia 2023の平日は1杯500円で45ml以上のお酒を飲むことができます…(どういうことなの?)
場所的に仕方のないことだと思いますが、東京八重洲の飲食店さんの価格ヤッバイですね。
わたしにとって2022ヴィンテージを飲み比べ出来る!ということが重要でした。
Rを飲んで。旨い!
Sを飲んで。旨い!
Xを飲んで。旨い!
あれ?わたしの舌、終わったのかな?
どれを飲んでも旨い!(語彙力なし)だったのですが、Xは甘みを強く感じ、Rはたっぷり感、そしてSがとても飲みやすかったです。
何か美味しそうなおつまみ(平目だったような…)をお酒と共に美味しくいただき、そう。今のわたしに足りないのは「お腹に何か入れること」でした。
宇宙兄弟のシンポジウムまでまだまだ時間があったので、脂質制限の食事をしているわたしでも食べれる料理がある山内農場へ!
自分、酔っ払うと面倒くさくなる性格なのは自覚しているため、とにかくお腹に入れようと入りました。
頼んだものは野菜と焼き鳥とお酒です。
お会計が2400円くらいで「安っす!」と思ったのは内緒です。
腹ごしらえを済ませ(なぜニンニクたっぷりのバーニャカウダを食べたのか…)再びイベント会場へ!
戻ると新しいお酒が追加されているではありませんか!
みんな大好き(?)アッシュ(亀の尾)の2022です。
ロットは01。
確かこの時に、注いでくれるお兄さんに「飲みますね~」と言われた気がします。
この時少しお話させてもらうと、新政酒造さんの蔵人さんであることが分かりました!
アッシュはColorsの中でも中々出逢えません。
わたしが唯一飲んだことがあるのは、2021ヴィンテージの透明なフロスト瓶のアッシュです。
これがめちゃめちゃ美味しくて…
アッシュ大好きになりました。
\フロストボトルのアッシュ/
2022ヴィンテージはどんな感じなのでしょうか?
飲むと最初に強さがやってきました。
苦みもありますが「うまっ!」
やっぱりアッシュ好きです。
他の方のコメントでは「このアッシュは違う」といったようなものも見掛けましたが、わたしはとっても好きです。
また、ビールっぽいという声も見掛けましたが、それは何か分かります。
そして伊予柑っぽい味わいが、します。
伊予柑を食べた後のあのサッパリさ、あります。
皮の苦味がゆるゆるとあり、苦酸という感じでしょうか。
うまーい!
わたし柑橘類が大好きな人間なので、こちらのアッシュ、好きな柑橘具合なのかもしれません。
\また飲みたい!/
と思い、ファーメンタイプをおかわりしに行きました。
「これは他のお酒とどんな違いがありますか?」
お酒を注いでくれるお兄さん(さっきとは違う方)に聞いてみると、元禄仕込みを採用し少ない水で造っているので甘みと酸味が濃ゆくなっているという紹介をしてくださいました。
そうでした!
元禄仕込みのことスッカリ忘れていました!
飲むと「甘っ!」と声が出ます。
これは蜜。
そしてフレッシュ!美味しっ!
ジューシー木桶。
しっかり濃ゆいのに軽やかでとっても美味しいです。
詰まっている感じです。
再び外のブースへ行き、S-typeのダイレクトパスを!これで初日の全種類制覇です。
飲むと、うまっ。
ジュワっと果実感。
ジュワジュワ・フレッシュ、酸味スーッと!
語彙力が無くなっていますが、とっても美味しいです。
味わいが豊かに感じます。
後口には苦味もありますが、それが良いアクセントになっています。
美味し―!からのぎゅっ!
これまで飲んだ中で果実感が1番あるかもしれません。
ぎゅっと美味しいお酒です。
タンジェリンの提供は平日は初日の今日しかないため、もう1杯飲みたいと思います。
注いでもらう際にお兄さんに「1周してみて1番美味しかったお酒は何ですか?」と聞かれた時
\やっぱりファーメンタイプが1番好きでした!/
と咄嗟に答えていました。
わたし、ファーメンタイプが1番好きだったのか…とこの時自分でも思いました。
特に印象に残る美味しさだったのです。
濃い柑橘。
ぎゅっ!甘ジュワちょい苦。
うまっ!
蜜蝋な感じも最初に飲んだ時と比べ落ち着いていて、美味しいです。
これは柑橘なお酒。
やっぱり好きだな、タンジェリン。
最後は、宇宙兄弟のシンポジウムまで室内で飲んでいましたが隣に座っていた方が声を掛けてくれたので時間まで談笑して過ごすことができました。
時間が来たので、シンポジウムのスペースへ!
入口でこのシンポジウムの振る舞い酒となる「新政 No.6 U-type(未完成ver.)」を注いで貰えました。
登壇者は
の3名にて開催されました。
いろいろと面白いお話を聞くことができましたが、この時何も考えていなかったのでメモなど取らずに詳細のお話をすることが出来ません…
(ダメ人間かな?)
1点、新政酒造さんのファンへお伝えしておかなくてはいけない内容は
ということです。
見た目はこんな感じで
宇宙に打ち上げるロケットの発射台をイメージしたデザインとなっています。
ラベルの「6」のロゴは、その場で小山宙哉さんがiPadにてデザインを描かれました。
これは!ムッタ(南波六太)のサインのお顔!(かわいい)
こちらの「6」のデザインを元に新政酒造さんでラベルが完成されるとのことです。
購入できるかどうかは別として、とっても楽しみですね!
No.6 U-typeの未完成ver.は、スパークリングでは無かった(二次発酵前のネイキッドバージョン)という点があります。
飲んでみると、今日飲んだお酒の中でもより蜜のよう。
甘くて美味しいです。
ジュワ―っと甘みがジンワリと浸透してゆきます。
やだ!好き!
濃いです。甘みが濃い!
めちゃくちゃ好きなお酒でした。
完成ver.も是非とも飲んでみたい!わたしの大好きな味わいでした。
えー、実はわたくし宇宙兄弟のシンポジウムということで
「小山宙哉さんと佐藤祐輔社長のサインがダブルで貰えるのでは!?」
と宇宙兄弟の最新巻である42巻を持参しておりました。
でもね、シンポジウムが終わったら、スーって登壇者のみなさま居なくなっちゃったの。
後々聞いてみたところ、シンポジウムの後に取材が入っていたそうですぐに退散となってしまったようです。
お二人のコラボサイン…夢でした。
無念。
ですが、宇宙兄弟の作者である小山宙哉さんお話が聞けて、そしてお顔が拝見できてとっても嬉しかったです。
これからも宇宙兄弟を楽しみにしています!(* ´ω` *)
また1巻から読も~っと!
宇宙兄弟とは?公式サイトはこちら
https://koyamachuya.com/
初日におひとり様で参加!
ということで、実はめちゃめちゃめちゃ緊張をしておりました。
「どんな感じなんだろう…」
という不安もありましたが、行ってみると一人でも安心して楽しめる内容となっていました。
最初から最後まで居て「場に慣れた」というのも大きかったかもしれません。
翌日は少しお酒が残っていましたが、新政さんの日本酒をたくさん飲めて嬉しかったです。
to be continued…(2日目へ続く)
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