日本酒を呑む際、あなたはいつもどんなグラスで飲んでいますか?
などなど、香りを楽しみたい場合や雰囲気を楽しみたい、風情を楽しみたいといった目的によっても日本酒を飲むうつわは変わるかもしれません。
ですが、毎回「いつもの酒器」でお酒を飲んでいる人も多いのではないでしょうか?
そして、キャンプや焚き火といった外で日本酒を飲む際は「プラカップ」という選択肢になってしまう人も多いかもしれません。
実はこの「酒器」を変えてみるだけで日本酒の味わいが断然異なる…ということはご存じでしょうか?
今回は、
がコラボして発売した【OSAKEMI 酒器4点セット】を実際に使ってみた感想と共に、味わいの違いなどをレビューしてゆきたいと思います。
昨年の冬、焚き火デビューをしたわたしですが焚き火のお供のお酒と言えば「ビール」や「ワイン」のイメージがあり、そこに「日本酒」の選択肢がありませんでした。
ですが、新政酒造さんのナマハゲフェスティバルにて「焚き火×日本酒」の楽しさ(おいしさ)を知り「焚き火に日本酒は断然有り!」ということが解りました。
ナマハゲフェスティバルの様子は下記の記事に書いています。
\新政×サイタブリア豊洲「ナマフェス」/
ですが、どうせ焚き火と共に日本酒を愉しむのなら「酒器」にもこだわりたい。
割れないからと言って、プラカップでは雰囲気が出ない!
ということで「キャンプ×酒器」を検索してみることに。
そこで、キャンプギアを扱っているアウトドアショップ「wild-1」のオリジナルブランド「tent-MARK DESIGN(テンマクデザイン)」さんから発売されている
という、家でもアウトドアでも楽しめる酒器セットに出逢うことができました。
テンマクデザインさんはキャンプ界の著名人や他ブランドとのコラボギアも扱っていることでも有名で人気があります。
今回購入した「OSAKEMI 酒器4点セット」とは、日本酒女子会代表で唎酒師でもある氏家エイミーさんがプロデュースした酒器セットで
といった内容になっており、4種類の酒器で日本酒を存分に楽しむことができます。
ちなみに「OSAKEMI」とは、「お酒×笑顔×氏家エイミー」から付けられた名前で「お酒の楽しみを提案し応援する」という思いが込められています。
岐阜県土岐市にある「カネコ小兵製陶所」さんが製作している酒器で「一献盃」(いっこんはい)と呼ばれるシリーズです。
こちらは今回のコラボギアとは別でも販売されている酒器で単品から購入することも可能です。
の4種類があり、お酒の愉しみ方によってうつわの形が異なります。
こちらは口が外側に広がっている「ラッパ型」の酒器で、口元に盃を持ってくる時点で香りが広がります。
お酒を飲むとジワッと舌のまわりに広がるので「香りと味わい」をしっかり楽しみたいひとにピッタリの器です。
この酒器と合う味わいの日本酒は、香り高く華やかな「大吟醸酒系や吟醸酒系」とのことです。
口が狭く背が高いので、するっとお酒が舌の奥に向かう「ストレート型」の酒器。
香りは比較的に感じ難いタイプで、後味「スッキリ・さっぱり」楽しみたいひとにピッタリの器です。
この酒器と合う味わいの日本酒は、味が軽く香り控えめの「本醸造酒系や生酒系」とのことです。
口が大きく腰が広がっている「ワングリ型」の酒器で、飲むと舌の真ん中にころん丸い形でお酒が入ってきます。
旨みや甘み、味わいをたっぷり長めに楽しむことができ「しっかり旨味」を味わいたい人にピッタリな器です。
この酒器と合う味わいの日本酒は、甘み旨みがたっぷりな「純米酒系や生酛系」とのことです。
こちらは口が小さくすぼんでいる「ツボミ型」の酒器で、飲む時に鼻に盃があたり傾けにくくかつ、鼻で口を蓋するようになります。
香りを閉じ込めてよりフルーティーに、ちびっと舌先で舐めているような味わい方のできる器です。
ゆっくりと「濃厚な日本酒をちびちび」味わいたいひとにピッタリの器になっています。
この酒器と合う味わいの日本酒は、強い味わいと深い香りの「長期熟成酒・古酒系」とのことです。
OSAKEMI 酒器4点セットでは、こちらの4種類すべてを楽しむことができます。
木のコースターが4つ付いているので、器の底の不安定さが無くなります。
アウトドアの際も、テーブルなどの上は結構ごちゃついてしまったり不安定さがありますがウッドコースターを使うことでお酒を倒す心配も減ります。
実際に焚き火の際に使ってみて「コースター便利!」と思いました。
器の底を固定できるので、ちょっとした平らな石の上や、地面、不安定な椅子の上に置いてもコースターがあることでお酒をこぼさずに済みました。
こちらはテンマクデザインさんから出ているギアケースで、OSAKEMI 酒器4点セット専用のサイズで作られました。
もともとは、ランタン用・ワイン用・ギア用と3種類あり運搬時に中に入れた物同士がぶつからないようにクッション材があり保護ができます。
このクッション材もマジックテープ式になっているため、入れる物の大きさによって調節・着脱が可能です。
「キャンプやアウトドアに酒器を持って行きたい!」
と思った時に心配なのが「割ってしまうこと」ですよね。
柳×ファブリックケースに入れておけば割る心配が減り、運搬も安心してできますし、底が柳籠になっているので安定さも抜群です。
なにかと荷物が多くなってしまう焚き火でしたが、実際に安心して気軽に持ち運びをすることができました。
こちらのセットに付属して、日本酒女子会の料理番長となるわたなべさやかさんが監修した 「レシピブック」が付いてきます。
…が、こちら無くしてしまったためどんなものだったのか紹介できません…。
酒器の形状と日本酒の味わいごとに提案されたお料理レシピを見ることができたようです。
( ´人` )無念。
以上が、テンマクデザイン「OSAKEMI 酒器4点セット」の内容となっています。
この酒器の良いところは
という2点があります。
実際に、今回焚き火に持って行ってみましたが
などなど「買って良かった」しかない酒器セットとなりました。
ですが、焚き火の時は特に「酒器による味わいの違い」をさほど求めていません。
特に複数人で行くと「ひとり1種類の酒器」になるためあまり重要ではないのかもしれません。
でも「行く度に違う酒器を試してみる」といった、キャンプや焚き火の回数を重ねるごとに4種類から選べるのは楽しさがUPするかと思います。
これが実際に焚き火をする際に持って行った感想となりますが、では実際に「酒器によるお酒の味わいの違い」はあったのでしょうか?
こちらも試してみましたので書いてゆきたいと思います。
今回、秋田県秋田市にある新政酒造さんのColorsシリーズの1本である「コスモス」というお酒で飲み比べをしてみました。
こちらのコスモスの特徴は、ラベルの裏に書かれたテイスティングコメントを引用すると
香りは爽快ながら甘味も連想させ、総じて穏やかな雰囲気。
白葡萄、白桃、木苺の香。味わいは酸味も豊かながら甘みも感じられるバランスの良いロット。
木桶のニュアンスが全体に感じられ、引き締まる渋みもあり、貯蔵も向く。
冷蔵下での三年ほどの熟成は楽しみである。
といった内容の日本酒となっています。
まずは香りから香ってみると、確かに香りが広がります。
白葡萄の感じをしっかりキャッチでき、きれいな酸味と甘みが鼻腔に広がります。
ですが広がり過ぎて逃げていっちゃう感じもします。
木桶のニュアンスが口に広がり、果実感がすごいです。
甘味と酸味のバランスがとっても良く飲めますが、後口はさっぱり感がありとにかく広がっていく感じです。
1番葡萄っぽく感じますが、なんだか後口が物足りない気がします。
香りはラッパ型よりも少し重みがでました。1番さっぱり香るかな。
これはスルリと飲めちゃいます。
スッと入って来てグイグイ行けちゃう感じがあります。
甘さよりも、柑橘さわやかさをキャッチしますが結構好きです。
最初の入りが好きで、甘さをしっかり感じてからの後口さっぱり感があります。
香りはジューシーさのある香りがします。甘みをたっぷり感じられます。
これは4つの中で1番酸味を味わえる酒器だと思います。
ちょいっと飲むので舌の真ん中にお酒が来る感じがとてもよく分かります。
コスモスの場合は、ワングリ型だと甘さよりも酸味の印象が強くなってしまうので「もっと甘みを感じたい!」と思いました。
香りはたっぷり香ります。濃いめの香り。
鼻で器の口を塞ぐ形になるため、1番香りを楽しめると思います。
これは、1番香りを楽しみながら味わいもじっくり味わえる酒器です。
確かにちびちびと舌先で飲む形になりますが、なかなか面白いですね。
ゆっくり飲めます。
コスモスの味わいは、入りが甘く、後口に苦味の印象が強くなった感じがしました。
実際に4種類の酒器を試してみて
ということがよくわかりました。
コスモスはわたしも大好きな美味しい日本酒なので、どの形状の酒器で飲んでも美味しいのですがこの中で選ぶとしたら
が一番飲んでいてわたしは心地よく飲める器でした。
一献盃は4種類あるので、こういった「酒器による飲み比べ」ができるのが楽しいなぁと思いました。
あなたがもし「この日本酒好みじゃないかも…」と思った際は、酒器の形状を変えてみたら美味しく感じることもあるかもしれません。
酒器はカタチや厚みなどによっても
が全く異なってきます。
旨味を引き出すのか?甘味なのか?酸味なのか?苦味が引き出されてしまうのか?
日本酒にはさまざまな旨みや味わいの要素がありますので、いつもとは違う器を試してみると愉しみが増えるかもしれません。
こちらはテンマクデザインのオンラインストアとなる「WILD-1」で購入することができます。
価格は税込み9,900円となります。
他にも、AmazonやWILD-1楽天市場店、WILD-1Yahoo!店でも購入可能です。
「え、高くないです?」
と思ったあなたは下記の選択肢もあります。
収納運搬ケースやコースターが必要ない人であれば、4種類の酒器セットや単品で購入が可能です。
一献盃(ミニ)4個セットは税込み4,950円にて購入が可能です。
OSAKEMI 酒器4点セットと同じサイズの一献盃(大)4個セットは税込み5,830円にて購入可能です。
単品は、小1,100円・大1,320円となっています。
気になったあなたはぜひチェックしてみてください。
「アウトドアで日本酒を飲みたい!」
と思った時に、どんなうつわで呑むのかにより日本酒の味わいや飲んでいる時の気分を左右します。
ですがそんなこと言っても
と思った人にお勧めしたいのが、テンマクデザイン「OSAKEMI 酒器4点セット」です。
こちらなら、割る心配がなく持ち運びにも神経を使わず、キャンプや焚き火で酒器を選びながら楽しく日本酒を飲むことができます。
そして、家に帰れば「酒器による味わいの違い」もじっくり楽しむことができます。
またアウトドアの際は「シェラカップ」を使うことで雰囲気も楽しむことができますが、そこをあえてお猪口で日本酒を愉しむというのも乙です。
わたしも実際に、焚き火に持って行き日本酒を飲みましたが最高に美味しくいただくことができました。
気になったあなたはぜひチェックしてみてくださいね。
\春にピッタリ!桜が咲く酒器/