日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、山口県美祢市にある「大嶺酒造 株式会社」(おおみねしゅぞう)さんの醸す、「Ohmine 3grain 夏純かすみ生酒 山田錦」(おおみね3粒)です。
当サイトで、大嶺酒造さんの日本酒を紹介するのは2本目です。
前回は、春限定に発売される「春風かすみ生酒 愛山」を紹介しました。
こちらの記事では、
などについても紹介しています。
\「春の限定酒」春風かすみ生酒 愛山/
それもそのはず。
大嶺酒造を復活させたオーナーである「秋山剛士」さんは、元々ニューヨークの広告会社に勤めていたという経歴を持っている方。
「山口から世界へ」と海外へ向けた展開を意識されており、ボトルのデザインもスウェーデンを拠点に活躍するストックホルム・デザイン・ラボに依頼されています。
世界からも注目されている酒蔵さんで、もわたしも「Ohmine」(おおみね)を初めて見た時
「何だこのお洒落な日本酒は!」
とシンプルでいてそのお洒落なデザインのラベルに惹かれ、見掛けるとついつい手に取ってしまう…という銘柄になっています。
スタイリッシュでシンプルな見た目のOhmine 3grain(おおみね 3ぐれいん)ですが、その味わいは「白桃のような芳醇な香りと甘さ」が特徴と言われています。
語彙力が無いことを言うと
\甘みが、ギュッと、濃い!/
というその甘みが印象的な日本酒です。
ちなみにラベルのデザインは「お米の粒」を表しており、粒の数によって精米歩合(お米の磨き)が異なります。
今回の「3粒」は精米歩合50%以上となるお酒で、ラベルの粒が少なくなるほど高精白のお酒になります。
新商品が発売された際は、お米粒の数に注目すると面白いかもしれません。
毎年、夏の季節限定酒として発売されるボトルの底に滓(おり)がうっすらと浮かぶ「かすみ生酒」。
暑い夏にピッタリなシルキーな1本として、2022年は5月13日(金)より全国の特約店さんにて数量限定で発売となりました。
商品の説明は下記のように記載がありました。
マスカットの様な甘酸っぱさ旨味の中に、モロミ由来の優しい酸味と生酒特有のガス感がプラス。
複雑なバランスながら、ピチピチと跳ねる様なスッキリとした味わいが楽しめます。
暑い夏に旨味 たっぷりの食事合わせていただきたい一品です。
また、令和2酒造年度の夏純かすみ生酒と比べ「山田錦」の状態が良かったことから、令和3酒造年度は
仕上がったとのことです。
なお、使用されている山田錦は契約農家さんと共に栽培しているもので品質と安全にこだわった酒米を使用しています。
Ohmineシリーズ夏酒は初めてなので、酒販店さんで見掛けた際にシュババと手に取った1本になります。
ですがまだ日本酒セラーに「ゆきおんなにごり」と「大嶺2粒」が眠っていることは内緒です。。
(飲むタイミングを完全に逃しました…)
久しぶりに飲む大嶺の日本酒はどんな味わいなのか?
まずは滓(オリ)を混ぜずに、飲んでゆきたいと思います。
爽やかさのある香りがします。
でも甘さもたっぷり!
パイナップルのような果実感と苦さが香りますが、なんだか飴ちゃんみたいな甘さも香ります。
思ったよりも、まったりとした甘さが!
香りの爽やかさとは異なり、かなり甘みの印象が強いです。
ジュワっと少しだけガス感。
強めの甘みに寄り添う酸味。
混ぜていませんが、漂うかすみ(オリ)が舌に絡むと少しお米のキレも感じます。
ですが基本は甘酸で、甘みの強いお酒です。
飲んでいて「大嶺ってそう、この甘さよね」と特徴である甘味を思い出しました。
香りよりもお酒の味わいにトロピカルな感じもあります。
甘みは濃ゆいですが、ジワッとした酸味とガス感がその甘さを抑えてくれるのでありがたいです。
旨味もたっぷりなお酒です。
しっかりとかすみますね。
香りは甘酸で、濃ゆめの甘みが香ります。
飲んでみると、スルリとシルキー感が出ました。
舌にはジワジワと心地よいガス感。
キャンディーみたいな甘みに寄り添う酸味とシルキーさで、混ぜる前よりもまとまりが出た感じがします。
トロピカルさは落ち着きましたが、ジューシーで旨みたっぷり!とっても美味しいです。
オリを混ぜたほうが断然バランスが良いですね。
食べてから飲んでゆきます。
もやしのナムルは、ジュワっと酸味がUPしました。
甘さもありますが、爽やかさが出て飲みやすく美味しくいただけます。
夏野菜のねばねばサラダは、甘さが美味しくなりました。
納豆も入っていますが、納豆が悪さをしない!一緒においしくいただけます。
ささみの海苔巻き揚げは、醤油にお酒の味わいが合います!
甘酸が美味しくなって、お酒の強さが前に出過ぎずに料理を美味しくしてくれる印象です。
「うまっ!」
と思わず声が出るほど、今日の献立の食中酒として美味しくいただけます。
料理×お酒のバランスがとっても良くなる感じですね。
ささみにとっても合う!
おいしいわぁ~。
そんなこんなで、1本飲み切ってしまいました。
美味しかったです!
ごちそうさまでした♪
わたしは飲んでみて「そうそう、この甘さが大嶺だよね!」と好きな味わいを再確認した1本でした。
ですが合わない人も居るかと思います。
それは
です。
大嶺酒造さんの日本酒は「果物を思わせる濃密な甘さ」がとても印象的なお酒です。
ぎゅっと甘いので「甘すぎる!」と感じる人も居るかもしれませんが、酸味と旨みのバランスが絶妙なのも特徴です。
特に、こちらの夏純はボトルの底のおりを混ぜると甘過ぎずにバランスよく飲むことが出来ました。
見た目もお洒落な日本酒のため、プレゼント用としても最適かと思います。
飲んだことの無いあなたはぜひ一度、手に取ってみてくださいね。
山口県美祢市にある大嶺酒造さんは、お洒落な新蔵に直売所やカフェを併設しています。
周りには観光地もあるため、ドライブがてらに寄ってみる人も多くいます。
「山口県は遠い!」という場合は、公式オンラインショップが用意されているため日本酒の購入が可能です。
夏純かすみ生酒(山田錦)に関しては、7月7日現在「箱付き」のものが購入可能ですのでプレゼント用としても最適です。
※通常の箱無しよりも少し値段が高くなります。
また夏の季節限定商品のため、各特約店さんでは在庫限りとなります。
全国の特約店さんは、公式サイトに一覧が用意されていましたので下記のページよりチェックをしてみてください。
なお、ネット通販を行っている特約店さんもありますので
「大嶺酒造 特約店」
「Ohmine 販売店」
といったキーワードでGoogleやYahoo!にて検索をすると見つけることができます。
例えば、
などです。
夏限定かつ、冬のにごり酒「ゆきおんな」のイラストを描かれている「たなかみさき」さんとのコラボ日本酒。
大嶺3粒 夏のおとずれが、7月中旬に発売されることが決定しています。
人魚をモチーフにした最新イラストで、短い夏の儚さを感じさせる涼しげなデザインとなっています。
下記の酒販店さんでは予約受付を開始していますので、気になったあなたはぜひチェックしてみてください。
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
原料米 :山田錦100%
精米歩合 :50%
アルコール分:14.5%(原酒)
内容量 :720ml
価格 :1,980円(税込み)
製造者 :大嶺酒造 株式会社
製造所 :山口県美祢市秋芳町別府2585-2
公式サイト :http://www.ohmine.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/ohminejp/
一見、日本酒とは思えない見た目のOhmine(大嶺)。
1粒(精米歩合29%以下)や5粒(試験醸造酒)は中々出逢えませんが2粒(精米歩合30~49%)も絶賛発売中です。
気になったあなたはぜひチェックをしてみてくださいね。