2022年9月17日(土)~9月19日(月・祝)の3連休中に行われた3日間限定の日本酒イベント。
CRAFT SAKE WEEKEND 2022(クラフトサケウィークエンド2022)
をご存じでしょうか?
2022年の今年は、国立代々木競技場で開催されたJ-WAVE主催の複合型都市型フェス「INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market」(インスパ)のマーケットエリアに登場しました。
と題して、日本最高峰の厳選された酒蔵さんが「1日10蔵」、3日間で合計「30蔵」が出店しそれぞれの酒蔵さんの日本酒を楽しめるイベントとなりました。
シルバーウィークのスタートとなる週末の3日間、台風も近づく中わたしは初日となる「New日本酒 Standardの日」に参加してきました。
どんなイベントだったのか?
その時の様子や飲んだ日本酒などについて記載してゆきたいと思います。
画像引用:https://craftsakeweek.com/
CRAFT SAKE WEEK(クラフトサケウィーク)とは、元サッカー日本代表選手である「ヒデ」こと中田英寿さんがプロデュースする日本最大級の日本酒イベントです。
450以上の酒蔵へ足を運び、日本酒の魅力を知り尽くした中田英寿さんが2016年よりスタートしたイベントで、毎年六本木ヒルズ(他)にて開催されていました。
コロナ過となる、2020年、2021年は感染拡大防止の観点から開催が延期をされましたが2022年の今年、3年振りの復活となりました。
これまでは「10日間」や「11日間」の開催だったため【CRAFT SAKE WEEK】でしがた、今回は「3日間」の開催のため【CRAFT SAKE WEEKEND】となっています。
なお、クラフトサケウィークに関しての情報などは各種SNSで発信があります。
これまでの開催内容や、来年以降の開催についても気になるあなたはフォロー等、いつでも見れるようにチェックをしておくと安心です。
2022年の今年は六本木ヒルズではなく、東京のどまんなかで開催されたJ-WAVE主催のインスパイア東京のマーケットエリアにCRAFT SAKE WEEKENDが登場しました。
開催は、シルバーウィーク期間となる9月17日(土)~9月19日(月・祝)の3日間。
音楽ステージとは別で、入場料・無料で入れる国立代々木競技場のフットサルコートエリアでの出店となりました。
わたしはCRAFT SAKE WEEKに参加するのは初めてだったので
「お酒代を払えば飲めるのかな?」
と思っていたところ、利用には独自のシステムがあり下記のような内容となっていました。
オリジナル酒器+飲食専用コイン11枚=3,600円
※当日または、事前のチケット購入にて入手。
※提供される日本酒の種類によってコインの枚数が異なる
10枚=1,600円
20枚=3,000円
35枚=5,000円
お酒はスターターセットのオリジナル酒器に注いでもらうカタチで、繰り返し利用(1度購入すれば3日間使用OK)といった内容での提供でした。
なお、2016年の開催当時からこのコインと酒器のシステムは変わっていないようです。
スターターセットを購入してしまえば、あとは追加コインのみを購入するだけで3日間とも好きなように参加することが可能です。
日にちによって参加する蔵が異なるため「全日行った!」という人も居るかもしれません。
わたしはお目当ての酒蔵さんが初日だったため、初日の1日のみ参戦しました。
各日程の参加蔵さんは下記の通りです。
画像引用:https://craftsakeweek.com/csw-2022/
画像引用:https://craftsakeweek.com/csw-2022/
画像引用:https://craftsakeweek.com/csw-2022/
うーん。すごい。
改めて書き出してみるとかなり濃厚で豪華なラインナップですよね。
どの日程も日本酒好きの人であれば「飲みたい!行きたい!」と思うスペシャルなラインナップとなっているかと思います。
今までわたしが参加した酒蔵さんが集まる日本酒イベントと言えば、残念ながら今年も開催はありませんでしたが「大江戸日本酒まつり」のみでした。
開催が当時の職場の近くだったため、ふらっと参加していました。
ですが2022年、
\日本酒イベント、ありすぎぃい!!!/
と思うくらいTwitterのTL上では日本酒イベントの案内をわんさか見る機会があり、正直「こんなにいろいろあったんだ…」と驚きを隠せませんでした。
日本酒イベント、まだまだ知られていないです(小声)
ちなみに、当メディア「ねこと日本酒」で一番使用しているSNSもTwitterなので気になったあなたは下記からどうぞ。
そんな中、参加蔵さんを一目見て即行こうと思ったのがこちらの「CRAFT SAKE WEEKEND 2022」です。
一緒に行こうと思った人の予定も聞かずに前売り券を無心で2つポチ!
だってあるじゃない「新政」の2文字が…!
あまりイベント事に積極的ではないわたしですが、大好きな推しの酒蔵さんの日本酒が飲めるのなら…と重い腰もスッと上がりました(笑)
そんなこんなで初日を目当てに参加することとなりました。
えー…一緒に行こうと勝手に前売りを2つ購入していたわたしですが、無事予定が合わずに「ひとりで」参戦することとなりました。
「ぼっちのひとなんか居るのかな…」
と思いつつも、ドキドキ2割、8割はうっきうきで会場へと向かいました。
当日は台風も近づいており雨も心配されていましたが、初日はとても暑いくらいでお天気にも恵まれました。
会場には10分前には着くようにしましたが…
目を疑うほどの長蛇の列!
「みんな早くない?」
というくらいの人がすでに並んでいました。
うーん。完全に油断していましたね。。
前売りのチケットを買っていたわけですが、最初のスターターセットとコインを交換するまでに1時間ほど並びました。
コインとグラスはこんな感じです。
多分あの時間帯だと、当日券で並んだほうが早くスターターセットを購入できたのではないでしょうか?(こちらもその後は結構ならんでいました。)
ですが並んでいる時に、ユナイテッドアローズでお酒の事業をされている鈴木貴至さんや各酒蔵の蔵元さんをお見掛けしたのでひとり心の中で
「いるー!」
とはしゃいでいたのは内緒です(笑)
知っている方(こちらが一方的に…)に出逢えると嬉しいですよね。
声?
(ヾノ・∀・`)かけナイナイ
基本的にひっそりと参加がモットーなわたしです。
また、並ぶことに関しては【新政×大丸東京店】のポップアップストアで10時間以上並んだ経験があるので1時間くらいなんてことはありません。
そんなこんなで、前売り2つ分のグラスとコインを貰い、いざお目当てのお酒へ…!
1杯目は、みんな大好き天蛙(あまがえる)の十周年記念酒!完成バージョンです。
新政さんのブースには、木桶技師でもある相馬佳暁(そうまよしあき)さんと広報の植田(うえた)さんがいらっしゃいました。
列が絶え間なく続いているため、ずーっとお酒を注いでいるのでは…?(あわわ)
やはり、初日の1番人気は新政酒造さんの日本酒でした。
お酒を注いでもらった後は、テントの下で飲めるイートインスペース(立飲み)に滑り込み早速いただきたいと思います。
ひとりなので余裕で入り込めました。
もともと天蛙(あまがえる)は、低アルコールで滓(オリ)のあるシュワシュワ強発泡系の日本酒のため流通が限られたお酒でした。
10周年記念酒は、安定した供給をできるようにと4つのプロトタイプを経て「火入れ&オリ抜き」に完全成功したバージョンになります。
ここに持ってくる間もジュワジュワ!絶え間ない泡が立ち込めています。
早速飲んでみると、ガス感たっぷり!
火入れしているのに凄いです。
そして、甘みよりも酸味たっぷりでドライ目な味わいです。
酸味の感じはレモンとかライムとか…いつもは柑橘系(みかんやオレンジ)を感じますが、この天蛙は結構酸っぱい系です!
でもそれを支えるように甘みもあるため、暑い日に飲むのがピッタリな味わいに感じます。
そう、今日のような暑い日に最適ですね!
一杯目のお酒としてもとっても良いです。
味わいも濃いめで満足感があり、木桶の感じも最後にスルリとあるためスッキリとした感じもあります。
これはゴクゴク飲みたい系。
サウナで整った後とか、運動した後にも良さそうな味わいです。
味わいメモは以上ですが、え、わたしちゃんとメモしているの偉くない?と思った今日この頃でした。
こちらのお酒を飲みに来たと言っても過言ではない…
購入できなかった2022年のNEXT5・新政酒造さんの日本酒です。
詳細は下記の記事に書いていますのでご興味のある方はぜひ。
限定酒は追いかけるのが大変なため、購入できなかったお酒に関しては飲食店さんなどで飲めたらなぁと思っております。
今回飲める機会があって本当に良かったです。
ボトルの黄緑…かわいい…( ´;ω;` )
本音はやっぱりボトルで購入しかったですね…(くー!)
ちなみに、2回目に並んだ時の方がひとが増えていました。
ひゃー!
です。
2杯目ですが、飲むのが今日一嬉しかった日本酒です。
テントではなく、新政さんのブースを奥に抜けた石の所(石の所て…)で飲みたいと思います。
ひと口飲んでみると、うっま!
飲んだ瞬間にビックリしました。
甘みと酸味がわっ!と口の中に膨らんで、これはマスカット??
いえ、メロンぽさもあります。
うまっ。
酸味もジュワっと舌に広がり、アタックは甘みから入るのですが後口は酸味と木桶のニュアンスでスッキリとします。
飲んでいるとメロンさがしっかり。
そして、酸味スッキリ舌にジンワリと広がるお酒です。
結構、酸味スッキリ感がありますが入りの甘みのおかげでキレっぽくは感じません。
厚みもたっぷりとあるため満足感もあります。
1杯目の天蛙よりもメロンな甘さがあるので、酸味スッキリ系でも味わいは全く異なります。
木桶の感じもしっかりと残ります。
わー。
うまいですね~(* ´ω` *)
…書いていて味わいをしっかりと思い出せます。
あーん。
何回でも飲みたいお酒です。
目的も達成したし、人いっぱいだし、もう帰ろうかな…
なーんて帰りたい気持ちがよぎりつつも、3回目に並んでいました。
新政酒造さんの唯一の定番「生酒」No.6。
その中でもX-typeは、温度制御タンクではなく「木桶」で醸されたお酒です。
今までは生酒ということで、品質管理の面でNo.6は全て温度制御タンクで醸されていました。
ですが今年(2021ヴィンテージ)からX-typeは木桶になっており、S-typeやR-typeも順次木桶になってゆくとのことです。楽しみですね!
今年はまだ2021ヴィンテージのX-typeを飲んでいません。
というかNo.6はほとんど買えないため、今年飲むことができたのはR-typeの2021のみとなります。
え、帰らなくて良かった…。
早速飲んでみると、フレッシュ!
天蛙、NEXT5 Colorsと飲んで来ましたが、その2つと比べても新鮮さがとっても分かります。
やっぱり生酒は違いますね!
酸味がジワーっと広がり柑橘ぽさもありつつのスッキリ系。
甘みはふんわりかな?
酸味、木桶感、スッキリさが印象的です。
特に後口には木桶のスッキリさが残ります。
飲む度にジワジワっと美味しくて「うまーい!」ってなります。
しっかりと木桶のニュアンスが鼻に残り、NEXT5よりもマスカット感があります。
美味しいです。
残りのコインも5枚となり「新政を飲む」という今回の目的は達成しましたが「もうちょっと飲みたいな…」とコインを追加することに。
日本酒はブースに並ばなくても売り子さんがボトルを持って歩いているので、テント内などでお酒を購入して飲むことが可能な状況でした。
ひとりで来ていなかったらめっちゃ飲んだと思いますが…なんせ「おひとりさま」のため混んでいるし長居はちょっと…な気持ちだったため追加コインも控えめです。
まぁ、追加コインの購入に30分くらい並んだんですけどね(笑)
コインの追加販売は2か所のみだったため、もう少し気軽に追加できれば良かったのになぁと思いました。
そんなこんなで追加コインも10枚ゲットしたので普段飲めないお酒かつ、気になる酒蔵さんを選び引き続き飲んでゆきたいと思います。
あべさん!
TwitterのTL上でよく見る機会があり、わたしもこれまでに2種類、聖地(小山商店)で購入したことがあります。
記事にはできていませんが「FOMALHAT(フォーマルハウト)2020 Spark」!
君ね!
ビール瓶の王冠を使用したスパークリングだったため普通に開くと思いきや、マイナス5℃で保管してても王冠を開けた瞬間「半分」噴き出ました。
理解が追いつかず溢れ出る姿を眺めること数秒…
こんなに噴き出るのは初めてで、本当にビックリしたんだからね!
そんな思い出もありまだまだ気になるお酒もたくさんあるため、最初に阿部酒造さんのブースへ訪れてみました。
お酒を注いでくださるのは、阿部酒造6代目の阿部裕太さん。
3種類とも知らないラインナップだったためどんなお酒か聞いてみると下記のように教えていただけました。
といった紹介があり、わたしが選んだのはREGULUS(レグルス)でした。
こちらは通常のREGULUSよりも甘さを出したver.となります。
グラスになみなみと注いでくださったREGULUSはピチピチのにごり酒!
飲んでみると「シルキー☆ミルキー☆乳酸菌☆」といった味わいで、カルピスやヤクルトっぽさがあります。
ですが、それらよりは甘さ控えめでドライ。
でもドライ過ぎないのがまた美味しい。
口に含むと細かい発泡感。
日本酒のにごり感もしっかりありつつ、カルピスサワーな感じがあります。
これは暑い日でも美味しくゴクゴク飲めちゃう味わいですね。
おいしー!
スタンダードな「あべ」も飲んでみたいです。
吉田酒造店さんの手取川はまだ飲んだことが無いのですが、吉田蔵uの「百万石乃白」「石川門」は購入し飲んだことがあります。
こちらもまだ記事にはできていませんが…(飲み過ぎて書くのが全く追いついていません…)
そこで、他のお酒も飲んでみたい!ということでブースへ行ってみることに!
お酒を注いでくださるのは、吉田酒造店7代目の吉田泰之(やすゆき)さん。
「なにを選んだら良いですか?」とお伺いした所
とのことだったため、迷った末にイベント限定酒に決定!今日しか飲めないなら飲まなきゃですよね。
香ってみると、いい香り!
口に含むと、飲みやすい柑橘!
柑橘な甘さがわっとやってきてスーッと、スッキリ。
キリッというよりも、スーッとまとまる感じです。
後口にはお米の素材感とスッキリさが口に残ります。
入りの柑橘さがとても美味しくて好みです。
こちらは火入なので「生酒」も飲んでみたくなる味わいです。
口にする度に「うま。」「うま。」と思います。
後口に日本酒特有のお米の素材感が少しあるので、それがちょっと気になるかしら。
「日本酒を飲んでいます」
という感じですね。苦味もしっかりとあるかな。
他の吉田蔵uも飲んでみたいなぁと思いました。
残りのコインの枚数は4枚。
ということで、風の森、君に決めた!
全く飲んだことの無い「若波」や「播州一献」「山の井」さんに冒険しに行くことのできなかったわたしはチキンです。。
味わいを知っている美味しいお酒で〆たかったのです。
13代目蔵元である山本長兵衛さんも会場でお見掛けしましたが、お酒を注いでくださったのは別の方でした。
そして、アルファシリーズは全量菩提酛(ぼだいもと)に切り替わるとのことで、最初に菩提酛に切り替わったALPHA1をいただきたいと思います!
菩提酛の説明はまだしっかりと記事にしていませんが、下記の新政頒布会2022の迦楼羅(かるら)の記事で少し触れています。
興味のある方はご一緒にどうぞ。
細かいプチプチの泡が!
香ってみると柑橘な良い香り。
好きな香りです。
飲み口も軽さ?というか入りやすさがあります。
鷹長(たかちょう)の菩提酛も飲みましたが全然違います!(鷹長は菩提酛のクセ感がありました)
ガス感ジワッと美味しくて、濃醇さが舌に残るのにスルリと飲みやすさもあります。
スッキリとはまた違った飲みやすさです。
後口に少し苦味があるかな?
でもそれが厚みをまとめてくれるので、どっしりとした感じもあるのに飲みやすさを演出してくれています。
しっかりとした苦味。
苦いというより「苦味」。
もしかしたらこれは風の森さん特有の硬水の影響かもしれません。
味わいしっかり厚みがありつつの柑橘。
あ!この苦味の感じはグレープフルーツと言ってもいいかも。
苦味が残るのに、美味しいです。
アルコール分は12度のはずですが、しっかりとした味わいなので料理と共にいただきたくなるお酒です。
なんだろ。
川魚を焼いた…鮎とか…時期が合いませんが(笑)
軽いのにどっしりと、深い味わいが楽しめるお酒です。
以上が、CRAFT SAKE WEEKEND 2022で飲んだ日本酒の感想となります。
今回は初日のみの参戦となりましたが
といったスペシャルな内容となっていました。
普段飲まないお酒の飲み比べも出来るので「好みの日本酒に出逢える!」というのも、こういったイベントの特徴でもありますよね。
そして何より
というのが凄いですよね!(十四代、而今、新政など…)
2日目、3日目は台風の影響で雨模様となり大変だったようですが、それでも多くの人が参加されたイベントとなっています。
わたしは今回1人で参戦したため長居はせずにスッと帰宅しましたが、酒飲み仲間と共に行けば長時間楽しめるイベントだと思います。
とても混んでいましたが、ひとりでも楽しく過ごすことができました。
来年のCRAFT SAKE WEEKはどのような形で開催となるのでしょうか?
毎年開催される日本酒イベントの中でもかなり注目度の高いイベントであることは間違いないかと思います。
参加した方も、行けなかった方もぜひチェックしてみてくださいね。
わたしも来年の開催が今からとっても楽しみです。