2022年9月21日(水)~9月24日(土)の4日間限定で開催された日本酒イベント。
若手の夜明け -sake jump-
をご存じでしょうか?
2022年の今年は、東京の大手町仲通りの屋外会場に登場しました。
と、1日4セッション(1セッション2時間の完全入れ替わり制)が4日間。
専用グラスとリストバンドを受付で受け取り、各酒蔵さんのお酒の試飲&気に入ったお酒がその場で購入できるといった日本酒イベントでした。
入場料は
があり、わたしは7月の前売り券販売がスタートした際に速攻購入し初日のセッションに参加してきました。
どんなイベントだったのか?
その時の様子や飲んだ日本酒などについて書いてゆきたいと思います。
若手の夜明けとは、2007年よりスタートした日本酒イベントで第1回は東京の中野にある酒販店「味ノマチダヤ」さんが主催・企画されたイベントでした。
東京農大の醸造科を卒業した若手杜氏10名(10蔵)による試飲会で
今の「自分たちの酒質」がどんな評価を頂けるかこれからの酒造りの勉強のために行ないました。
と記載がありました。
第1回のイベント内容や詳細を知りたいあなたは、ぜひ上記の引用ブログをご確認ください。
そして、第1回開催よりこれまで「若手の蔵元」さんへと引き継がれ15年間で31回、総勢101の若手蔵さんによるイベントが開催されました。
そんな「若手の夜明け」ですが、今回2022年9月開催の第32回のイベントよりリニューアルとなりました。
これまでは「蔵元」さん自身が主催していましたが、その主催を株式会社Cland(クランド)さんが引き継ぎ新たな「若手の夜明け」としてスタートしました。
ちなみに、株式会社Cland(クランド)さんはJ.S.P(ジャパンサケショウチュウプラットフォーム)の加盟蔵さんの映像を撮影&制作もされています。
画像引用:若手の夜明け
これまでは蔵元さんたちによる主催だったため、
といった改善点が浮き彫りとなりました。
そこでClandさんが主催を引き継ぐことにより、
といった内容へと変化しています。
また、ホームページには
「若手の夜明け」はこれからを期待される酒蔵がお酒のある暮らしを提案するイベントです。
と記載があります。
詳細&引継ぎの想いに関しては、株式会社Clandのカワナアキさんのnoteの記事を読むのが1番ですので気になったあなたぜひチェックをしてみてください。
わたしが初めて若手の夜明けの存在を知ったのは2020年でした。
出逢いはクラウドファンディングのMakuake(マクアケ)にあった「若手の夜明け2020 Nine colors summer ぼくらにできること」でした。
仙禽(せんきん)さんの日本酒が好きなので
「あれ?仙禽さん日本酒がクラファンにある?」
「え?若手の夜明け日本酒イベントチームって?」
「若手の夜明けの酒蔵9蔵のお酒をアッサンブラージュ??」
と当時は「????」とはてながいっぱいの中、ポチッと応援購入をしていました。
リニューアル後、せんきんさんは卒業されていましたがマクアケの応援購入時に「若手の夜明け」について調査。
ググってみると、毎年イベントが開催されていたことを初めて知ることとなりました。
日本酒のイベントって、本当に日本酒が好きで自分で調べる位じゃないと「知る機会が無い」ものだと感じています。
若手の夜明けもまだまだ知っている人は少ないのでは?と思いますので
「こんな素敵なイベントがあるんだよ~」
と広まっていったらいいなぁと、今回のリニューアルも含め改めて感じました。
わたしもしっかりと記事として残してゆきたいと思います。
2022年、わたしが参戦した日本酒イベントは先日記事にしたCRAFT SAKE WEEKEND 2022に続き若手の夜明けが2つ目となります。
クラフトサケウィークエンドは「9/17(土)」に行き、若手の夜明けは「9/21(水)」に行ったので自分の中ではイベント続きの週となりました。
\CRAFT SAKE WEEKENDの様子はこちら/
前回のクラフトサケウィークエンドに続き、若手の夜明けも「ぼっち参戦」となったわけですが、開催日が近付くに連れ行くのを辞めようかと30回くらい悩みました。
新政さんのお酒があれば、ひとり呑みやイベントにも行けるんですけど…基本人見知りなので、行くか行かないかで言えば「行かない」人間です。
\はじめてのひとり呑みはこちら/
ですが
と「とりあえず東京さ行くべ!」ということで会場へと向かいました。
えー…まず入口迷子になりました。
受付は建物の中だったのですが、外の路地?から会場にinしたため受付の場所がわからずに迷子。
各ブースには酒蔵のスタッフさんがスタンバイをしていましたが、何だか近寄りがたい雰囲気に感じてしまい…(開始の10分前くらいでした)
\(帰りたい!!!!!)/
心の中で帰りたい気持ちになりながら、何とか受付をしている建物を見つけることが出来ました。
グラスとリストバンドを受け取り、改めて会場に出てみると初日&平日だったためかそんなに混んでいる感じはありませんでした。
最初に酒販店さんのブースの方が話しかけて下さり、今回購入できるお酒の話をしてくださりました。
その後ウロウロしながら、一先ず酒蔵さんのブースがどんな位置関係で並んでいるのかを横目に歩きます。
…が、試飲イベント自体が慣れていないためブースに近寄れず…
\(帰りたい!!!!!2回目)/
そんなわたしが死んだ魚の目をしてウロウロしている時に、赤武酒造さんのブースにいた女性の方がお声を掛けてくださったんです!!
実際に酒造りもしている蔵人さんとのことで、この方が居なかったら帰っていたと思い女神にしか見えませんでした…( ´人` )ありがたやー感謝!
2種類のお酒を試飲しました。
後々、購入したボトルを自宅で飲みましたがこの時が初めてのギャラクシーでした。
感想は、ほんのりと甘みがありシュワシュワで飲みやすく美味しい。ボトルで飲むのがとっても楽しみになっちゃう美味しさでした。
最初の1杯目に最適なスパークリングですね!
\おうちで飲んだ際の感想/
NEWBORN(生酒)バージョンは飲んだことがありますが、山田錦の火入れは初でした。
感想は、ギャラクシーの後に飲んだのでしっかりとした味わいでお米の甘さもあり厚み系のお酒でした。
\NEWBORNをおうちで飲んだ感想/
赤武ブースには人が増えてきたため、女性スタッフさんに感謝しつつ次のお酒を飲みに向かいました。
再びウロウロしていたところに、CRAFT SAKE WEEKENDでも飲んだ阿部酒造さんのブースを発見!
(あべのお酒は結構好み)
という印象があるため、スーッと寄って行ってみると「今、蔵元の阿部はあっちで仕事をしています」と応援の?スタッフさんがお酒の案内をしてくださいました。
下(↓)の写真に阿部さんの後ろ姿が映っていますね(笑)
3種類のお酒を試飲しました。
初めて飲むお酒です。
ひと口飲むと、酸味強めで美味しい!これは好きなお酒です。
「あ、阿部酒造さんのお酒ってこんなに酸味の強いお酒なんだな」
と、これまで飲んできた日本酒たちと比べてもその酸味に特徴のあるお酒なのだと凄く感じました。
こちらも初です。
阿部酒造を卒業した蔵人さんたちが、越神楽(こしかぐら)という酒米を共通テーマとしそれぞれの蔵で醸す初のコラボ企画のお酒です。
阿部酒造6代目阿部裕太 × WAKAZE今井翔也 × haccoba佐藤太亮 × LIBROM穴見峻平
感想は、93%精米のお酒でたっぷりしっかりとしたお米の味わい&お米の甘みがあり美味しかったです。
こちらも初となります。
阿部酒造で働く蔵人さんが1年の集大成としてそれぞれの想いで醸したお酒が「僕たちの酒」というシリーズです。
こちらは上田さんが担当。
感想は「酸味系」。
VEGAの方が軽さがあり飲みやすいと感じましたが、こちらもこちらで美味しいです。酸甘なお酒。
調べてみると、天然の乳酸菌育成によって生み出される「乳酸」の酸のみを純粋に味わえるように設計したお酒とのこと。
「あれは乳酸の酸だったのか」と納得しました。
あべさんのブースの裏に、飛鸞 (ひらん)のお酒が並んでいました。
飛鸞 (ひらん)はこれまでに2種類だけ飲んだことがありますが、まだまだその全容を掴んでいないお酒となります。
お話を聞くと、結構しっかりな酒質で「純米」のお酒とのことです。
酒米違いの4種類をいただきました。
といった味わいでどれも旨み&強さのあるお酒でした。
「なんかお洒落なラベルの日本酒がある…!」
イベントの場にも慣れて来て、可愛いラベルのお酒のブースに吸い寄せられました。
「UGO」と書いてあり、よくよく聞いてみると「雨後の月」を醸す酒蔵さんの新シリーズのお酒とのことでした。
テーマは日常に合うお酒。
いつの間にか飲んじゃったを目指し、ラベルのデザインは「傘」がモチーフになっているとのことです。
これは可愛くてついつい手が伸びちゃうラベルですよね。
1種類のみでしたので「UGO(うご)」をいただきました。
感想は、えー、ここからメモを取っていません。
可愛らしいい甘みがあり、軽やかでスイスイと飲めちゃうお酒だった気がします。
飲みやすさが印象的でした。
クラフトサケ!
日本酒(清酒)の製造技術をベースとして、お米を原料としながら従来の「日本酒」では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルのお酒。
現在の日本の法律では、日本酒の醸造に新規参入ができないということがあり若者世代の人たちが新しく定義したジャンルのお酒です。
例:稲とアガベ
2種類いただきました。
…が、一番印象に残っているのが「はなうたホップス」です。
まず、お酒がピンク色(かわいい)
そして飲んでビックリ!
意味わからないくらい美味しい。
意味わからないくらい美味しいです(2回言う)
もう1本もとっても美味しかったのですが、好みドストレートだったのがはなうたホップスでした。
実はクラフトサケの新しいお酒たちは中々手が伸びなかったのですが、これまでに飲まなかったことを後悔したくらい美味でした。
haccobaさんヤバ過ぎです…
味わいのバランスがめちゃくちゃきれいに合わさっていて一つの作品のようでしかも飲みやすい。ヤバイです。
田光(たびか)を醸す早川酒造さん。
いちど小山商店さん(日本酒の聖地)でPBの田光を飲んだきりですが、いろいろ飲んでみたいなぁと思っている酒蔵さんです。
3種類いただきました。
メモを残していないため、一番印象に残ったお酒は「Malic acid 田光 純米吟醸」。
リンゴ酸を生成する酵母で醸されたお酒で、甘酸で爽やかさがあり飲みやすくてとっても好きな味わいでした。
あと、男性ファンの方が杜氏の早川さんに「田光好きでいつも飲んでます」といったお話をされていたのを聞いてほっこりとしました。
土田酒造さんと言えば「常温保管OK」「熟成させて旨い」といった特徴のある酒蔵さんだと思っております。
わたしも何度、常温保存OKに助けられたことか!
冷蔵庫や日本酒セラーがいっぱいになっても安心して購入できる旨いお酒。それが土田酒造さんです(キリッ)
3種類いただきました。
Tsuchida 12⇒ Tsuchida 99⇒ Tsuchida 壌(Jo)と、飲ませていただきその濃醇さを堪能させていただきました。
土田99を飲んだ際、土田12がとっても飲みやすく(軽く)感じました(笑)
ちなみに「Tsuchida 壌(Jo)」はこのイベントの後に新発売となったお酒で、群馬県高崎市産の自然栽培米(ササシグレ)を使用した限定酒でした。
販売価格が720mlで5,500円(税込み)だったので、イベントで飲めてラッキーだったなぁと思った1杯でした。
クラフトサケである、東京浅草初のどぶろく醸造所が木花之醸造所さんです。
初代の醸造長は「稲とアガベ」の代表である岡住修兵さんが就任されており、現在は二代目となる日向勇人さんが務めています。
実はわたくし、岡住さんの時は結構飲んでいたのですが醸造長が変わってしまってからは飲む機会が減っていました。
ピンクの「大人のネクター」と書かれたお酒に引き寄せられ飲ませていただきました。
飲んでみると桃感すごい!
どぶろくですが桃!これは美味しいお酒です。
こちらのフルーツ酒 大人のネクター「吟醸桃」は人気があり会場でも直ぐに完売していました。
機会があればぜひ購入してみたいお酒です。
松みどりを醸す中沢酒造さん。
実はしっかりと飲んだことの無い銘柄のお酒で、特にS.tokyoが人気ですよね。
S.tokyoのスパークリングタイプ(限定酒)が気になっております。
3種類いただきました。
一番印象に残って「また飲んでみたい」と思ったお酒はS.tokyoではなく「松みどり 秋あがり」。
結構ラベルでお酒の味わいを勝手に想像することがあるのですが(昔ながらのラベルが苦手)こちらその外観では想像できない味わいでめちゃめちゃ好みでした。
今まで飲んだ「秋上がり」のジャンルで一番好きかもと思ったほどです。
来年は購入してその味わいを確かめてみたいなぁと思います!
こちらも気になっていたクラフトサケです。
パッションフルーツやハーブを使用しているお酒と知り「飲んでみたーい!」とウキウキしていました。
が、その説明を聞いた他の女性の来場者さんはスーッと居なくなってしまいました。
クラフトサケって「面白い!」と思う人と「受け入れられない…」という人と分かれるお酒なのでは?と衝撃的な瞬間でした。
3種類いただきました。
パッションフルーツとハーブのお酒は両方とも面白くてとっても好きになりました。
…が、LIBROM 僕たちの酒 全麹は全量米麹で醸す「全麹」なだけあってクセのあるたっぷりな味わいでした。
他の2つとの高低差よ…。
LIBROMもいろいろ飲んでみたいと思いました。
当サイトでもちょいちょ登場する飛良泉(ひらいづみ)のお酒。
やっぱり飲みたいよね~ということで寄りました。
3種類いただきました。
鵠(はくちょう)は 、甘酸で美味しいです。
FOUR SEASONS ひやおろしは、THE★ひやおろしという感じで結構キレのある味わいです。
そしてこの中で一番好きだったのが「飛良泉 山廃 純米酒」!
お燗にしてくださったのですが、なめらかさのある口当たりでほっこり出来てめっちゃ好きでした。
\飛良泉のお燗はイイゾ!!/
初めましての銘柄、浪乃音酒造さんのTe to Te(てとて)。
可愛らしいラベルに惹かれお話を聞いてみると、11代目である二十代の中井充也さんが醸している新しい銘柄のお酒とのこと。
お酒を注いでくれるスタッフさんも若い子で、まだ10代だけど杜氏の息子で今回スタッフとして来れた!と話してくれました。
(うろ覚えのため違ったら本当にすみません…)
とっても愉しそうにされていたのでキラキラして見えたのが印象的でした。
Te to Te(てとて)は3種類あり、全て飲んだはずなのですが味わいを全く覚えていません…
また飲む機会があればその味わいを確かめたいと思います!
伊東株式会社さんの醸す銘柄「敷嶋(しきしま)」をご存じでしょうか?
今回のイベントで最後に飲んだお酒なのですが、最後の最後、全部かっさらって行ったのがこちらの銘柄です。
たまにSNSで見掛けていたのですが、飲んでみて本当にビックリしました。
1788年に創業、2000年に一度廃業した酒蔵さんなのですが2020年に伊東家9代目・伊東優さんが復活させた復活蔵になります。
まだまだ再スタートしたばかりのお酒ですが、ぜひ飲んでいただきたいヤバイお酒だと思います。
敷嶋 ひやおろし、敷嶋 特別純米 夢吟香(ゆめぎんが)、敷嶋 純米吟醸 夢山水(ゆめさんすい)の3種類。
まずびっくりするのが、アルコール分18度。
今のこの低アルコール時代に18度って!
そしてさらに驚いたのが、18度だと全く思わない飲みやすくて美味しいお酒ということなんです。
驚きすぎて、その時ブースで試飲をしていたご夫婦に「このお酒ヤバいです!美味しいです!」と話しかける始末。
そうしたら「知ってるよ。大好きでいつも飲んでるし、絶対(ブームが)来るよね」との返答が!
本当に来ると思います。
この旨さと驚きをみなさまにも実際に飲んで知っていただきたい。
ヤバイお酒に出逢ってしまいました。(ヤッバイ)
敷嶋でラストとか言っておきながら、時間ギリギリ(2時間制)に滑り込みで稲とアガベさんのブースへ。
岡住修兵さんは丁度いませんでしたが、クラフトサケと言えば稲とアガベは外せません。
※クラフトサケブリュワリー協会の発足・代表が岡住さんです。
稲とアガベ、稲とコウジのお酒はちょいちょい購入して飲んでいます。
ですが「DOBUROKU(どぶろく)」は飲んだことが無かったため、こちらを試飲してみることに!
DOBUROKUは評判が良いお酒ですが、飲んでみると確かに美味い。
そう。確かにこれはうまい…と思ったことだけは覚えています。
感想が薄くて申し訳ございません…。
こちらも見掛けたらボトルを購入して飲んでみたいと思います。
以上が、若手の夜明け -sake jump- 2022で飲んだ日本酒の感想となります。
今回は初日のみに参戦となりましたが
と、最初はあれだけ帰りたかったのが嘘みたいに時間ギリギリまで楽しめる内容となっていました。
と、言いますか
\2時間短い!!/
全然回り切れません!
セッションは追加しませんでしたが、2時間制なら2枠は欲しいところですね。
そして今回、わたしが出逢えた推し酒を発表したいと思います。
です。
自分の「好き」を見つけられるのが、今回若手の夜明けのイベントに参加してみて1番楽しかった内容ではないでしょうか。
若手の夜明けはこれからもイベントの開催がありますので、気になったあなたはぜひ参加してみてくださいね。
美味しいお酒と出逢えますように!
次回の若手の夜明けのアナウンスがありました。
詳細は公式サイトや公式SNSでチェック!
そして、若手の夜明けに参加した酒蔵の蔵元さんや酒販店さんのお話が聴ける「たしなみたいむ」はとってもオススメですのでぜひ!