いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、青森県青森市にある「西田酒造店」さんの醸す、「田酒 純米吟醸 百四拾 桜ラベル」です。
青森県の地酒として日本酒ファンから人気があり、その銘柄名も全国的に有名な西田酒造店さんの醸す「田酒」(でんしゅ)。
その春の季節限定で発売される「桜ラベル」の日本酒をご存じでしょうか?
わたしもはじめてSNSで見た時は「とってもゴージャスな和風ラベルが可愛い!」と思っており、いつか飲んでみたいなと思っていました。
そして2023年の春、ついに入手することができました!
実はまだまだ田酒を飲んだことの無い田酒初心者のため、初・桜ラベルを購入出来てとっても嬉しかったです。
なんせ可愛いピンク色の花ラベルが、見ているだけで春の気分を上げてくれます。
そしてこちらの百四拾(ひゃくよんじゅう)桜ラベル、発売方法が少し変わっていて「桜前線に合わせ出荷の日が異なる」といった特徴があります。
日本酒の春酒はピンク色のラベルの物が多く「桜の季節にぜひ飲みたい!」「お花見で飲みたい!」という人も多いのではないでしょうか。
ですが、早いものでは2月ごろから発売され「桜が咲く前に飲み終わっちゃった…」「あのお酒、もう売ってないのね…」といった経験をした人も少なく無いかと思います。
そんなあなたに朗報です。
こちらの田酒桜ラベルのお酒は、全国の桜前線に合わせて蔵元さんより順次出荷・販売をしてくれるのです。
そのため、2023年・今年の田酒の公式Twitterでは
といった案内がされていました。
これは、3月7日時点では北海道・青森はまだ雪が残っていてサクラの季節じゃないからといった理由からです。
これを見てピーンと来た人も居るかもしれません。
関東などではすでに売り切れている田酒の桜ラベルですが、4月7日現在、オンライン販売を行っている北海道・青森の特約店さんなら購入できる。
と、言う事です。※売切御免
詳細はこの記事の下の方にある、田酒 百四拾・桜ラベルを買うには?で紹介したいと思います。
ラベルに記載された「百四拾」の文字。
わたしも最初は何のことを言っているのか分かりませんでした。
実はこちら、桜ラベルに使用されている酒米「華想い」(はなおもい)の別名になります。
華想いとは、青森県で生まれた酒造好適米で「青森県の酒米の王様」として県酒造組合の厳しい品質検査に合格したお酒のみに使用されているお米です。
「山田錦」と「華吹雪」(はなふぶき)というこちらも青森県産の酒造好適米を交配した品種で、高精白が可能なため大吟醸酒に向く酒米となっています。
名前の由来は、四季の彩り華やかな青森の印象を柔らかな響きで表し、酒蔵で大きな華を咲かせて欲しいという願いを込め命名されました。
そして、この華想いと命名される前の県農業試験場系統名である「青系酒140号」に由来して田酒の華想いを使用したお酒には「百四拾」と名前が付けられています。
という意味になります。
関東では「百四拾」や「華想い」という酒造好適米がメジャーではなく、初めて知った人も多いかもしれません。
青森県産の酒米(しかも山田錦のような酒米の王様!)が使用されているんだな…と理解していると、日本酒をさらに楽しめるかと思います。
また、青森県産の酒造好適米・華吹雪(はなふぶき)に関しては下記の田酒 特別純米酒の記事に詳しく書いています。
気になったあなたはぜひご一緒にご覧ください。
\華吹雪は田酒 特別純米酒に使用!/
田酒の春酒を購入するのは初めてで「一体どんな味わいなのか?」とっても気になっていました。
今年はこれまでに飲んだ春酒はなるべく我慢して(開けていない日本酒過多のため…)飲んだことのない春酒を購入してみよう!
と思っていたところに運よく購入できたためとってもHappyでした。
春酒って本当に可愛いですよね…(←ラベルで一目惚れした日本酒を買うことが多い人)
田酒の桜ボトルの味わいはどんなものだったのか?
早速、書いてゆきたいと思います。
なるほど、華やかです。
これまでに飲んだ田酒の中でも華やかさを感じる香りです。
それがとても春っぽさを感じさせます。
そして、甘みのあるパインな香りにも感じます。
スーッとした清涼感もあり。
甘み。
これは田酒の甘みです。
香りで感じたパインですが、味わいにパイナップルぽさはありません。
本当に田酒初心者で申し訳ないのですが、この前飲んだシン・デンシュの味わいが凄く思い起こされます。
甘み・旨み・酸味。
そして最後に苦味が舌を刺激してゆきます。
ふわーーーっと甘みが口に残り、しみじみと「美味しいな」と思う味わいです。
お米の旨みをたっぷりと楽しめるお酒だなぁと思いました。
わたしは、飲んでみて「田酒の甘・旨・酸のバランスをたっぷり楽しめる!」と思った日本酒でしたが合わない人も居るかと思います。
それは、
です。
ですが「旨みをたっぷりと楽しめる春酒」を探している人にはピッタリな日本酒かと思います。
今回、合わせた食事との感想は書いていませんが(メモっていませんでした…)料理と一緒に「旨い旨い」と酒が進む日本酒でした。
通常の田酒よりも華やかさがあり、春らしさも感じることができます。
桜の時期であれば、花見酒として外で飲むにもピッタリなお酒だと思います。
今年買えなかった人はぜひ来年、田酒の春酒の美味しさを体感してみてください。
田酒は「入手困難」「買えない」といった声の挙がるお酒かもしれません。
ですが、実際にわたしが自分で購入してみて入手困難と言われる日本酒の中でも「比較的に買いやすい」お酒だと思っています。
田酒の購入方法の詳細は、下記の記事に詳しく記載しています。
\田酒を買うには?/
基本的に、取り扱いのある特約店さんでの購入が必要で「店頭のみで販売」といった酒販店さんをよく見かけます。
これの販売方法が「入手困難」と思われる理由かもしれません。
ですが、探してみるとネット通販で販売をしている特約店さんもあります。
そのため
ということが必要になるかと思います。
西田酒造店さんでは、電話で問い合わせをすることで近くの特約店さんを紹介してくださいます。
そして、桜ラベルは桜前線に合わせて出荷される日本酒です。
地元では売り切れているけど、北の方の特約店さんではまだ買える…!ということがあるのです。
4月7日現在、ネット通販で購入できる酒販店さんを見つけましたので記載しておきます。
↑こんなコラボレーションの器も発売されていたということを初めて知ったので一緒に載せておきますね。
田酒のお酒に合わせた盃で飲んだらもっと美味しくなっちゃいますね!
気になったあなたはぜひご一緒にチェックをしてみてください。
そして、桜ラベルの田酒を飲めるのは春の季節だけ!
売り切れの際はまた来年の桜の季節を待ちましょう。
特定名称 :純米吟醸酒
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
原料米 :華想い(はなおもい)100%
精米歩合 :50%
アルコール分:16度
内容量 :720ml
価格 :2,200円(税込み)
製造者 :株式会社 西田酒造店
所在地 :青森県青森市油川大浜46
公式サイト :http://www.densyu.co.jp/
Twitter :https://twitter.com/UraShuzo
日直ブログ :https://denshu.exblog.jp/
今年は田酒の春酒を購入することができました。
まだ購入していない田酒で、まず飲んでみたいのは「山廃」「赤い彗星」かな…と思っています。
田酒は種類が多く、買いやすい方とは言えしっかりとチェックしていないと購入できないためゆっくりと購入出来たらなぁと思います。
既に飲んでいる田酒もありますので、また記事にしてゆきたいと思います。
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