日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、秋田県秋田市にある「新政酒造」さんが毎年元旦にしぼり当日出荷する日本酒「新年純米しぼりたて2023」です。
毎年12月を過ぎるとソワソワとその発売が待ち遠しくなる干支ラベルの日本酒。
今年も新政酒造さんの新年純米しぼりたての季節がやってきました。
こちらのお酒に関しての詳細は下記の記事にて詳しくお話をしています。
\新政 新年しぼりたて「干支ボトル2022」/
簡単に説明すると
といった特徴のある日本酒で、正に新年最初にしぼられた2023年スタートとなる縁起の良い生酒となっています。
また、首掛けの絵馬は12月28日に前もって秋田市の大平山三吉神社にて家運隆盛・商売繁盛を願いご祈祷をされているためとてもありがたいお酒です。
ちなみに生酒のため品質保証期限は「3月末日まで」の3ヶ月間となっています。
秋田県外の人は、配送や取扱い酒販店さんの年末年始の営業の関係上「1月4日以降」に購入できることがほとんどになるのでは?と思います。
なお、飲食店さんであれば1月2日より飲めるお店も多かったようです。
2023年の今年は卯年(うさぎどし)です。
毎年干支ラベルのデザインにも注目の新政 新年しぼりたてお酒ですが、今年のデザインはパッと見ウサギさんらしき姿が見当たりません。
分かる人には「アイヌっぽい!」という点。
それもそのはず。
今年のデザインはアイヌの神話と紋様をテーマに作成されておりアイヌ語で
という意味合いがあり、
名前は、調和と公平を祈願する意味で、兎の神様「isopokamuy」(イソポカムイ)としました。
と新政酒造8代目蔵元の佐藤祐輔さんがTwitterにてつぶやかれていました。
さらに、ヤングジャンプで連載され2022年7月に完結したアイヌ文化を取り扱った野田サトル先生の漫画「ゴールデンカムイ」へのオマージュの意味も込められているとのことです。
わたしもゴールデンカムイは大好きで全巻集めていたため、この話を知った時にテンションが上がった一人です。
アイヌ文化のことが知れるのも面白いですが、なによりストーリーが面白い!
見たことの無い人はヤンジャン!サイトやアプリなら初回無料で見れますのでぜひ。※2023年1月12日現在
そして、それらのことを踏まえ改めてボトルの紋様を見てみると居るではないですか!ウサギさんが3匹!絵馬の紋様もウサギさんの顔になっていることが分かりました。
もともとは「因幡の白兎」をヴィジュアル化しようと思った…といったデザインの経緯などはTwitterにて佐藤祐輔さんが詳細をお話しされています。
気になったあなたはぜひ、下記のつぶやきのツリーから確認してみてください。
新年しぼりたての販売も近くなりました。
今年のデザインですが、もともとは「因幡の白兎」をヴィジュアル化しようと思いましたが、同様の逸話は各地にあり、とりわけアイヌの文化にも関連がある可能性を知り、大体の方向性が決まったといういきさつがあります。— 新政酒造 佐藤祐輔 (@aramasayamayu) December 7, 2022
わたしは関東在住なので、元旦のしぼった当日に飲むことは叶いませんが今年も無事に購入させていただくことができました。
ありがたいお酒なので、1人ではなくいつも通りシェアして飲みたいのですが飲む予定がついておらずまだ飲んでいません…。
(早く飲みたい件…)
飲み終わったらこちらに飲んだ感想を追記してゆきたいと思います!
開栓しましたので、実際に飲んでみた感想を書いてゆきます。
香ってみると、木桶のスッキリとした香りと共に酸味もたっぷりと香ります。
ジワジワっとしたガス感と共に、青梅のような酸味と甘みが広がります。
スッキリ・爽やか系で美味しく、味わいにジューシーさと厚みもあるため物足りなさはありません。
これまでの新年しぼりたての中で、かなりスッキリしている時もありましたがその時と比べると旨みをたっぷり感じられます。
飲んでいて「これはおいしい!」と思いました。
そして生酒のフレッシュさをしっかりと味わえます。
飲み口に舌にジワッとガス感が結構あり、後口に残る木桶のスッキリさにも厚みを感じます。
飲んでいて満足感がありつつ、とっても飲みやすくて美味しいお酒です。
今日は鍋しゃぶと共にいただきたいと思います。
不思議とお酒単体で飲んでいる時と印象があまり変わりません。
美味しく飲め、料理に合う。
一緒に飲んだ人は「水のように飲みやすいお酒だね」と言っていました。
これには納得!
後口がとにかく日本人に馴染む軟水を飲んだ時のような感じなんです。
甘く、柔らかさがあり、なめらかで馴染む。
入口はジュワっと味わいが広がり、後口はスルリとやさしくカラダに染みわたるそんなお酒でした。
そんなこんなで飲み終わってしまいました…
今年も飲めて幸せでした。
とっても美味しかったです!
ごちそうさまでした。
新政酒造さんの日本酒は蔵での販売は行っていません。
そのため取扱いのある「特約店さん」での購入が必要となります。
ですが、入手困難となっているNo.6(ナンバーシックス)同様にこちらのお酒が店頭に並ぶことはほとんど無いかと思います。
購入方法としては、
などなど、販売方法はその特約店さんにより異なります。
そのため「どういった販売方法となるのか?」を自分の足で特約店さんへ行き聞いてみるのが1番かと思います。
※電話での問い合わせは受けていない特約店さんが多いため。
一部の特約店さんは、JSP(ジャパンサケショウチュウプラットフォーム)のサイトにて確認ができますのでチェックをしてみてください。
ですが、通える範囲に特約店さんが無い…といった人もいるかと思います。
そんな時に利用できるのが「抽選販売」です。
2023年に抽選販売を行っていた酒販店さんの状況を分かる範囲でまとめましたので、来年の参考にしてみてください。
※来年も抽選販売を行うとは限りません。
1月4日の営業初日に店頭にて「くじを引いて当選した人が購入できる」という方法を取られていました。
なお、2022年までは営業初日に並んだ人が順番に購入することが出来ましたが並ぶ人が増えたために購入方法を変更されたようです。
Googleフォームにて、新政 新年純米しぼりたての抽選を12月30日~1月3日まで受付していました。
告知はSNSにてされていました。
北海道在住の方限定で、2023年1月7日(土) 19時まで専用のフォームで抽選受付をされていました。
1月6日にゲリラ的な告知が入り「1月7日に店頭抽選販売」が行われました。
抽選販売ではありませんが、1月2日の入荷次第「ポイントカード10ポイント」での販売となりました。
上記の特約店さん以外でも「メルマガ購読者に抽選販売のお知らせ」を流してくれている酒販店さんを見掛けました。
このようにインターネットでは販売について非公開ですが、メルマガや店頭にて販売方法を告知している特約店さんもあります。
「近くに通える特約店が無い!」という人は、ひとまず特約店さんのメルマガに登録してみるのも良いかもしれません。
画像引用:UTAGE
こちらの販売が新政酒造さんの新年純米はつしぼりを購入できる最後のチャンスかもしれません。
販売されるお酒もスペシャルな内容となっています。
と、ファンならとっても嬉しい内容となります。
販売方法は\抽選販売/
UTAGEの人気酒はいつもアクセスが繋がらず購入できないため、抽選販売はとっても嬉しいお知らせです!
個人的にUAうさぎのグラス付なのも注目しております(買えなかった人…)
抽選受付時間は「15分」と短いため、忘れず・サイトをよく読んで待つのが良いかと思います。
20時からのYouTube番組もとっても楽しみですね。
内容量 :720ml
アルコール度:12度(原酒)
原材料名 :米(秋田県産)、米こうじ(秋田県産米)
精米歩合 :60%(麹米・掛米ともに60%)
原料米名 :秋田県産あきた酒こまち100%使用
使用酵母 :きょうかい6号
価格 :2,920円(税込)
製造者 :新政酒造株式会社/秋田県秋田市大町6丁目2-35
公式サイト :http://www.aramasa.jp/
Twitter :https://twitter.com/aramasayamayu
昨年はアルコール分が13度、今年はさらに低アルコールな12度となっている新政 新年しぼりたて。
UTAGEの限定酒は抽選に外れてしまいました…当選した方おめでとうございます(* ´ω`人)
毎年購入できるかドキドキですが来年も無事、購入できるといいなぁと思いつつ楽しみに待ちたいと思います。