秋田県秋田市にある、新政酒造さんによる単独の日本酒イベント
が2023年6月6日(火)~6月11日(日)までの6日間限定で開催されました。
その内、平日の4日間はアカデミック・フェーズとして、場所を東京駅地下直結の東京ミッドタウン八重洲の5階で開催となりました。
「発酵のちから」をテーマにしたワークショップやシンポジウムなど、好きな題材を選び参加することが出来ました。
ここでは
に焦点を当て、イベントに実際に参加してみた感想やその内容などについて記載してゆきたいと思います。
Fermentopia 2023の記事を書くのはこれで4記事目になります。
それも今回のイベントでは「全日分のチケットを購入した」ためです。
開催日によって内容が異なるため、参加したイベント内容を紹介したい(書き残しておきたい)ということでキーボードを叩いている次第です。
これまでの記事は下記になります。
\Fermentopia 2023【まとめ】/
\【1日目】の体験内容/
\【2日目】の体験内容/
こちらの記事では【3日目】の体験内容をまとめて書いてゆきたいと思います。
あとは、【4日目】と【週末】のフェスティバルフェーズが残っております。
内容によっては長くなるかもしれませんが、もう少しお付き合いいただけますと幸いです。
Fermentopia 2023の公式サイトはこちら
https://fermentopia2023.com/
3日目のイベントチケットは仕事終わりに行けるチケットを!ということで「スペシャルフード」を選択しました。
あなたは、EUREKA!(ユリーカ!)という料理と日本酒のペアリングのお店をあなたはご存じでしょうか?
などなどの異名を持ち、日本酒業界では知らない人は居ないのでは?と言うくらい有名な「千葉麻里絵」(ちばまりえ)さんがオーナーを務めるお店です。
「最先端の日本酒ペアリング」
を得意とし「日本酒スタンド酛」「GEM by moto」を経て、2022年に独立・11月1日より東京西麻布に日本酒酒場「EUREKA!(ユリーカ)」をオープンしました。
千葉麻里絵さんのことは、2020年に当メディア・ねこと日本酒をスタートした際に日本酒関連について検索をしていた時にヒットし初めて知りました。
「料理と日本酒のペアリングを提案している何だか凄い女性が居る…!」
その際、丁度、千葉麻里絵さんと来福酒造さんがコラボをした日本酒「ライフクキャラメル」が発売されていたため購入!
記念すべき当サイトの【本日の1本】初の日本酒レビューの記事がライフクキャラメルとなりました。
\ライフクキャラメルはこちら/
当時、GEM by motoへ1度は行ってみたいなぁと思っていましたが(ひとり呑みが苦手の為)行けずに歳月は過ぎ「EUREKA!」がスタートしました。
EUREKA!(ユリーカ)も1回は行ってみたいな…と思っていたところに今回ファーメントピアのイベントで食べれる機会があるではないですか!
「食べてみたい!」
ということで3日目のチケットはスペシャルフードに決定しました。
料理の内容は、3品盛り合わせスペシャルプレートでした。
うふマヨは本来、マヨネーズをベースに黒ニンニクとイカスミを使用した真っ黒な見た目のユリーカ名物料理です。
今回は新政酒造さんとコラボということでColorsのアース(産土)をイメージしてパプリカ・トマト・八角を入れ「新政Ver.」での提供となりました。
また料理を受け取る際に「涅槃亀(にるがめ)88」の燗冷ましがあり、ラムココタルタルと合うということで一緒にいただくことにしました。
まず、涅槃亀(にるがめ)88の燗冷ましからいただくと、通常の亀さんよりも燗冷ましにすることで酸味が引き出されているような印象がありました。
ラムココタルタルを食べてから飲んでみると、単体でお酒を飲んだ時にあまり感じなかった甘みがきゅーーっと引き出されて合います。
美味しいです。
ラムココの甘さにお酒が合うのだと思います。
この香草の香り…なんだっけ?パリパリとするのはお漬物?あとはモニモニとした食感と、筍っぽいのもいる気がします。
そしてラム肉ですね。
後からUTAGEのYouTubeライブでその正体を知ったのですが、なめこ・ラム肉・くるみ・いぶりがっこ・ミントがかかっているなめろうとのことでした。
モニモニはなめこだったのか…!
UTAGEのYouTubeライブの様子はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=isRWMu2xYuc
Minimal(ミニマル)さんのチョコレート・カカオニブ85%が上にかかっているこちら。
そこへオレンジとしめ鯖とパンでブルスケッタになっています。
「しめ鯖とチョコ!?」
と思いますよね。
わたしも思います。
上に乗っている香草はディルとかでしょうか?
まず食べてみると、すんごい特徴的!
酸っぱくて、しめ鯖が少し生臭くて、香草が主張していてこれはちょっと難しさを感じました。(個人の感想です)
この後に涅槃亀を飲んでみると…うーん。お酒の良さが減少してしまった感じがあります。
不思議なお料理だと思いました。
実は一番楽しみだった「うふマヨ」。
食べてみると美味しいです。
鼻を抜ける香りには、夏におばあちゃん家に行った時のような縁側や畳、蚊取り線香を思わせ(多分これが八角)なんだか懐かしさが蘇る味わいです。
この後に涅槃亀を飲んでみると、少し穀物っぽさが引き出された印象がありました。ほんの少し。
今回のペアリングで1番マッチしたのは「ラムココタルタル×涅槃亀88 燗冷まし」でした。
はじめてEUREKA!のお料理をいただきましたが、今までにない不思議でちょびっと難しい体験をすることができました。
うーん。やはり1度はお店でしっかりとペアリングを味わってみたいものですね…。
予約はInstagramのメッセージや電話からとのことですので、日程と相談しながらひっそり行ってみたいなぁと思います。
3日目となると「あれ…なぜわたしは毎日通っているのだろう?」と不思議な気分に襲われました。
特に今日はシンポジウムやワークショップへの参加予定は無く、スペシャルフードしか予定が無かったためふと疑問がやって来ました。
終わってみると「毎日新政さんのお酒が飲めるなんて最高なイベントだった!」と直ぐに恋しくなってしまったのですが(笑)
そんな中、飲んだ日本酒は下記になります。
今季初の天蛙(あまがえる)!まさに7月現在、出回っている天蛙に該当するのではないでしょうか?
イベントにてひと足お先にいただきました。
口開けだったのですが、スタッフのお兄さんが開けたら吹いていてその元気さを間近で見ることができました。
ガス感しっかり!美味しい~!
あ、でもスッキリですね。
梨感と木桶さがありつつ、結構スッキリ。
わたし的にはもう少し甘みが欲しい。ドライさのある蛙さんです。
でも美味しいです。
飲んでいると乳酸菌を感じます。
ヤクルトよりピルクルより…甘さ控えめのカルピスソーダと言ったら良いでしょうか。
ガス感が強くてめちゃめちゃゲップが出ました(失礼!)
泡感をたっぷりと楽しめます。
2日目に飲めなかったお酒その1!
アースは、大正10年に秋田県で誕生した「陸羽132号(りくう)」という酒造好適米を使用した火入れの日本酒です。
わたしの中のイメージでは「直ぐ飲むのではなく、寝かすとより美味しい」という酒米のお酒です。
こちらのアースのラベルの裏にある本ロットの特徴には
と記載がありました。
美味しいです。
柑橘ジュワっとさから入り、アース特有の味わいが下の方で広がります。
木桶のスッキリさもあるけど、濃厚さのある柑橘感がふわふわと残ります。
とっても美味しいのだが?
木桶のニュアンスも余韻までしっかりと鼻に残り、それがまた美味しいです。
結構こゆさのある味わいで、柑橘さよりも木桶さの方が強いかもしれません。
やわらかな苦味が最後に残ります。
やはり来たのであれば飲まなければ!な1本。
6月6日の新政の日のために毎年醸されている日本酒、No.6 A-type(エータイプ)です。
お酒を注いでくださるお兄さんに「何でAタイプは赤いのですか?」と聞いてみたところ
といった回答が得られましたが…聞きたかったことがちょっと違うんです…やはり蔵元の佐藤祐輔さんに聞かねばならぬのだな…と思いました。
(結局、その後お話できずにお聞きできませんでした…チキン)
今日も今日とて飲んでゆきたいと思います。
甘み。そして厚みがありつつの、美味しいです。
今日飲んだ中では、今のところ断トツに好き!
甘み・厚み・酸味&木桶のスッキリさ。
濃ゆさと、なめらかな梨感と柑橘さもあります。
飲み口にフレッシュさもあり!
甘みは甘過ぎずにとっても良い感じの甘さ。
オレンジの皮っぽさも感じました。
うーん。うまいなぁ~。
2日目に飲めなかった、X-typeのダイレクトパスもまだある!ということで飲みます!
\ワーイ/
3つのブースを行ったり来たりするのですが、こちらを貰いに来たところスタッフのお兄さんが「おかえりなさい」と声を掛けてくださいました。
やだ!嬉しい( つω` * )
こういうのって良いなぁと思いました。
お酒を注いでくださる方たちは、新政酒造で働いている蔵人さんなのですがお客さんに合わせて声を掛けていて「良い接客をするなぁ」と思いました。
今日、これまで飲んだお酒たちとはまた違う味わいです。
洋菓子系?の甘さが酸味と共に広がります。
梨?クリーム系な甘さがあり、それがとってもボリューム感があるため少し飲み疲れちゃうかも…という印象があります。
たっぷり感。
後口には木桶のスッキリさと少しの苦みがありますが、甘みがしっとりと残るため軽くはありません。
とってもおいしいのですが、まったりとした甘さのある味わいです。
なるほど~!
今日は、コスモス 直汲・ヴィリジアン 直汲・エクリュ 直汲とColorsの直汲(じかぐみ)がそろい踏みな1日です。
その中からまず選んだのは「エクリュの直汲」。
エクリュは、あきた酒こまちという秋田県で生まれた酒造好適米を使用した火入のお酒でColorsの中でもお手頃で人気があります。
わたしも秋田酒こまちのお酒、結構好きなのです。
直汲を飲める機会は少ないため、飲んでおこう…と選びました。
注いで貰った際に「木香っぽさが多い」と仰っていました。
確かに!
入りに甘みがありますが、木桶のスッキリさが多い印象です。
でも美味しい。
余韻も濃ゆ~い!
飲み口にはジワッとさもあります。
続けて飲んでいると甘みがジンワリと感じられ、スッキリだけでは無くとても美味しく感じてきました。
うん、美味しいです。
余韻もとても美味しい。
このお酒はゆっくりと楽しむのが良いかもしれません。
続きましては、Colorsのラインナップから終売へと向かっている美郷錦(みさとにしき)という酒造好適米を使用したヴィリジアンです。
今回のイベントで初お披露目となった、黄色いラベルのタンジェリン(酒米は福ノ華)というお酒と入れ替わるお話がありますがまだ飲めます。
こちらも直汲は、めったに出逢えないため飲んでおきたいと思います。
注いでもらう際に「甘さが減って苦味が出ている。温度も上げて(常温に戻していた)ミネラル感も出ている」というお話がありました。
わたくし、最近のヴィリジアンを飲めていないため違いが分かりかねるのですが、とても美味しいです。
最後はキリッとしたニュアンスがありつつ、スッキリさを感じます。
でも穏やかな甘みがあるため、それが美味しくてジンワリと最後まで続きます。
入りにまろやかな甘みとレモンぽい、けど穏やかな酸味があります。
苦味はわからなかったのですが、ミネラルさに関しては「これがそうかな?」というのがありました。
美味しいです。
入りが穏やかで、柔らかだなぁと思いました。
コスモスの直汲も飲みたかったのですが、ラストのお酒となりました。
No.6 Fermen-type(ファーメンタイプ)今回のイベント「Fermentopia 2023」のために醸された日本酒です。
こちらもやはり「来たら飲まねば!」な1本なので帰る前にしっかりといただきたいと思います。
やっぱり美味しい(* ´ω` *)
紫八咫(むらさきやた)を思わせる濃ゆい甘味、そこへ差色でフレッシュな酸味。
うまいです。
バランスの良さを本当に感じます。
甘みが濃ゆいのにフレッシュ感がたっぷり!うめな。
お酒のつまみと共にこのお酒を飲めたらどんなに幸せか!
当日購入できるフードの用意もあるのですが、違うんです唐揚げが食べたいんです。
帰りの電車はビールと唐揚げだな…心に誓い、3日目のイベントはこれにて終了となります。
ご清聴(?)ありがとうございました。
今回のイベントで初の「EUREKA!(ユリーカ)」のお料理のペアリングを体験することが出来ました。
結果は
「ちょっぴり難しく不思議な体験」
だったため、実際にお店で味わってみたい!という気持ちに駆られました。
それぞれの料理にピッタリ合うお酒のペアリングで楽しみたいなぁという気持ちです。
まだ行ったことの無いあなたも、気になったあなたもぜひ一度EUREKA!さんへ行ってみてくださいね。
それにしてもお酒、美味しかったなぁ…
to be continued…(4日目へ続く)
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