日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、宮城県栗原市にある「萩野酒造株式会社」さんの醸す、猫ラベルシリーズのお酒「萩の鶴 さくら猫」です。
萩野酒造さんの醸す「萩の鶴(はぎのつる)さくら猫」は純米吟醸 別仕込のお酒です。
毎年、春の季節限定酒として発売される日本酒で2022年の今年は「3月12日」に発売となりました。
例年ですと「うすにごりの生原酒」として醸される「さくら猫」。
2021年はコロナ過ということを考慮し、味わいの変化が少ない「瓶燗1回火入れ」のお酒として出荷されました。
2022年は例年通りうすにごりの生原酒での発売です。
実はわたくし、こちらの「さくら猫」のお酒を購入するのは初めて!
当サイトが「ねこと日本酒」という名前のメディアのため
ねこと日本酒が好きな人はみんないい人です
と謳っているこちらの日本酒は飲まないわけにはいけないのです…!
蔵元さんのお言葉ということで「なんて素敵な事を言うのだろう…!」とそこには完全に同意しかありませんでした(笑)
通常、夏限定のお酒は「夕涼み猫」のみとなります。
初めて萩野酒造さんの「ねこラベル」シリーズのお酒を見つけた時は勝手に運命を感じました。
なにせ、ラベルのイラストの猫ちゃんが可愛い!
これはサイト関係なく、ネコ好きとしては思わず手が伸びてしまう日本酒のラベルとなっていますよね。ジャケ買い必至です!
実は、冬限定の「こたつ猫」さんに続いて2本目となる「さくら猫」さんなのですが、可愛すぎんか。
こたつ猫さんの後ろ姿にもキュンとしましたが、さくら猫さんの花びらが額に乗っている表情、ちらりと見える肉球。
可 愛 す ぎ ん か … !
このイラストを描かれている人は誰なのでしょうか?気になります。
赤いハンコが押してありますが、オタマジャクシ(多分)のイラストとオカ(多分)と読める文字しか分かりません。。
猫ラベルのお酒は季節限定のお酒。
ということは、四季によってラベル違いの日本酒が発売されるということが想像できますよね。
と、現在は4種類の猫ラベルのお酒が発売されています。
どうやら秋の限定酒となる(秋上がり、ひやおろしといった)猫さんは発売されていないようです。
真夏の猫に関しては、コロナの影響で海水浴場が閉鎖されてしまったこともあり、部屋に海のポスターを貼ってサングラスをかけゴロ寝をしている猫さんのイラストとなっていました。
【今年限り(であって欲しい)2020.Ver】とのことでしたが、2021年も発売されました。
コロナは早く落ち着いてほしいですが発売された際はしっかり購入したいと思います!
ちなみに、「純米吟醸 別仕込」の「別」とは、通常の純米吟醸とは【別】の華やかな吟醸タイプの酵母を使用しているから…とのことです。
猫ラベルは限定品なので数に限りがあります。
見掛けた際は、ぜひ手に取っていただきたい日本酒です♪
本来でしたら「うすにごりの生原酒」とのことで、飲んでみたかった…!というのが本音です。
【※こちらの記事の感想は、2021年バージョンのさくら猫となります。】
うすにごり、好きなんです。
実は冬にいただいた、こたつ猫も本来「生原酒」の所、2021年は「1回火入れ」として発売されていました。
萩野酒造さんの日本酒は、こたつ猫が初めてで、さくら猫は2本目となります。
毎年発売されているものとは味わいが異なりますが、早速さくら猫1回火入れを飲んだ感想を書いていきたいと思います。
グラスに次いだ瞬間、華やかな香りが!
とってもフルーティー。これはパイン系の香り。
やさしい甘さが広がり、すぐに爽やか!
キレというよりもスッと抜けていく爽やかさがあります。
そしてお米の丸みが口の中に残り広がります。
重すぎず、軽さがあるので飲みやすい。
日本酒らしさが口に残るかな?
ソースの酸味と合う!
甘さが増して、マリアージュします。
コロッケの油っこさを流してくれるのでグイグイ飲めちゃいます。
1日目の開栓までは日本酒セラーでマイナス5℃、2日目は冷蔵庫(野菜室)で0℃といつものパターンで保管していました。
昨日とは違い、メロンの香りがします。
甘さが良い感じです。その後はさっぱり感。
昨日より甘さに「ジュワリ」とした感じがあります。
ジューシーになりました。
【カレー×日本酒】
実はこの組み合わせがとっても合う!ということを知っている人はどれくらいの方が居るのでしょうか。
…と言いつつも、わたしがこの組み合わせを初めて試したのは今年【1月22日の#カレーライスの日】でした。
スパイスに日本酒って合うのですね。
美味しかった~。
ということで、さくら猫さんでも試してみました。
今回のカレーはみんな大好き「無印良品」のバターチキンカレーと一緒にいただいてみます♪
ん!甘さが増します。
スパイシーで日本酒と合う。心地良い。
カレーのまろやかさと日本酒が合うので美味しい~。
この組み合わせ、美味し過ぎて永遠と食べれそうです。
お酒に感じたキレ感が無くなり、甘さのみ。
カレーがスパイシーなのでとっても良いです。
やわらかな甘さ。染みわたる甘さで食べる手(&飲む手)が止まりません。
無印良品のカレーは結構気軽に買えると思うので(ネット通販でも買えますし)ぜひ【日本酒×カレー】を試してみていただきたい。
もちろん無印じゃなくても!自家製でもOK!
また他の日本酒でもやろう!と思える組み合わせ(ペアリング)でした。
日本酒とカレー、おいしかったー!
ごちそうさまでした。
こちらは通常とは違う1回火入れver.だったため、この人は合わない!といったことが言えないのですが
には合わないかもしれません。
こたつ猫、さくら猫と飲んできましたがどちらも共通するのが「フルーティーで華やかな香り」ということでした。
それもそのはず、使用している酵母自体が「華やかな吟醸タイプの酵母」なので香り高くなるのも納得です。
わたしはこの香りが好きな人なので大歓迎ですが、苦手な人も居るかと思います。
ですが、猫ラベルシリーズのねこさん。
本当に可愛いです。
思わずジャケ買いしちゃいたくなるほど…4種類のねこさんを集めたくなるほど…可愛いです(念押し/笑)
ですので、自分は飲めなくても(飲まなくても)猫好きの女子に買っていってあげればいいじゃない。
もちろん、猫好き男子にも喜ばれるかと思います。
プレゼントにも最適な萩野酒造さんの「猫ラベルシリーズ」おすすめです♪
萩野酒造株式会社さんの醸す猫ラベルシリーズは、蔵での直接販売を行っていないため特約店さんでの購入が必要になります。
公式サイトには記載がなく、メールで問い合わせをすることでお近くの取り扱い店さんを紹介してくれると案内がありました。
問い合わせ先(公式サイト)は下記になります。
http://www.hagino-shuzou.co.jp/profile.php
わたしは、近くに特約店さんはありませんが、よく利用するネット通販を行っている特約店さんで購入をしました。
「萩の鶴 特約店」
といったキーワードで検索するとヒットさせることができます。
ちなみに、蔵元さんがさくら猫が発売した際にブログで”宮城県栗原市瀬峰の「さぶん酒店」からお借りしました。”と猫ちゃんの写真を掲載しています。
そのため、さぶん酒店さんはお勧めの酒販店さんかと思います。
さぶん酒店・萩の鶴ページ
https://www.sabun-saketen.com/category/7/
ですが、さくら猫は完売となっています。
そこで、2022年3月28日現在・在庫のある特約店さんをピックアップしてみました。
また、萩野酒造さんでは全員メガネの蔵人が造った「メガネ専用」日本酒という甘酸っぱい日本酒も醸されています。
こういったユニークな日本酒も醸されているため1度は覗いていただきたい酒蔵さんです。
みなさま「Rびん」ってご存じですか?
4合瓶の日本酒を購入した時に、瓶の上の方に「R」の文字の入った瓶です。
こちらは
と呼ばれるもので「リユース可能な4合瓶」となります。
通常、酒瓶は【一升瓶】と【瓶ビール】の瓶がリユース対象となり4合瓶は他のビン類と同じように回収して一度砕かれて再利用されます。
ですが、R瓶であれば洗って繰り返し使えるため「環境に配慮」することが可能になります。
きちんと集めて、きちんとリユースすれば、資源とエネルギーの節約ができます。
1回再利用されるごとにCO2の排出を約120g少なくすることができます。引用:日本リユースびん普及協会
環境にやさしい瓶ですので「Rマークのついた4合瓶」を見掛けた際は、お住まいの市区町村のごみの出し方などを参考に回収してもらいましょう。
ちなみ、わたしの住んでいる地域ではビンのゴミ出しの際に、通常のビン類は灰色のかご、リユース瓶は水色のかごとなり出し方が異なります。
なお、R瓶を使用されている酒蔵さんは少ない印象です。
わたしは今のところ「猫ラベル」以外に「冩楽」(しゃらく)の瓶でしか見たけたことがありません。
「Rマークついてないかな?」
4合瓶のごみ出しの際は、ぜひチェックしてみてくださいね。
仕様 :純米吟醸 別仕込
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
原料米 :美山錦100%
精米歩合 :50%
アルコール分:15%
内容量 :720ml
価格 :1,650円(税込み)
製造者 :萩野酒造株式会社
所在地 :宮城県栗原市金成有壁新町52番地
公式サイト :http://www.hagino-shuzou.co.jp/
Twitter :https://twitter.com/haginotsuruhei
ラベルのイラストのねこさんがとってもキュートな萩の鶴 さくら猫。
その時、その時の、季節を感じるラベルを見ながら日本酒を楽しめるのでおすすめです♪