日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、千葉県山武市にある「合資会社 寒菊銘醸」さんの醸す「寒菊 39 -Special Thanks-」(かんきく 39 スペシャルサンクス)です。
\今注目の酒蔵・寒菊!/
当サイトではこれまで、「寒菊 愛山50」と「寒菊 True White&Red」というOccasionalシリーズの超限定酒を飲んできました。
Occasional(オケージョナル)とは【特別な瞬間】という意味で、四季の季節限定酒とは別で年に1度だけ醸される無濾過生原酒にこだわったシリーズです。
他にも、
などがあり、蔵の直売所で購入できる「蔵元限定酒」といったお酒もあります。
こちらの「寒菊 39 -Special Thanks-」は、寒菊銘醸(かんきくめいじょう)さんが毎年恒例で年末に販売する特別な1本です。
実はこの【39】がわたしが初めて飲んだ寒菊の日本酒でした。
といった思いで醸されるお酒で、そのスペックは
となり、さらに嬉しいのがそのお値段!
雄町を39%まで磨き上げたお酒を720mlが「2000円(税抜き)」とお手頃な価格にて手に取ることが可能です。
精米歩合をチェックすると「どれだけ削ったお米を使用しているのか?」を知ることが出来ます。
使用する酒米は元々「玄米」ですが、玄米のままでは日本酒にした時に「雑味」となる余分な成分がお米の表面にたくさん含まれているため万人受けするお酒を醸すことは困難です。
そのため、お米の表面を磨くことで雑味を取り除き、いわゆる「きれいなお酒」を醸すことが可能になります。
精米歩合39%とは「お米の表面を41%削っている」ということです。
41%も削ってしまうため、例えば4合瓶1本分を醸すためには精米歩合60%の日本酒と比べると使用するお米の量が増えます。
つまり、原価が高くなるので価格も上がる…というのが精米歩合による価格設定の考え方です。
「純米大吟醸酒」は精米歩合50%以下であれば名乗れる特定名称ですが、39%なのでその基準となる50%よりもさらに磨いてあるお酒であることが分かりますよね。
お手頃な日本酒で名の挙がる
とそれらよりもさらにお得な価格にて提供してくれていることが分かります。
購入側からも感謝の1本となります( ´人` )アリガタヤー
今回いただいた2021年バージョンの39 -Special Thanks-は、我慢の時を越え新時代へと歩みを進めるみなさまへと「ファンファーレ」がテーマでした。
そのためラベルも「黄色」で紙吹雪をイメージでき元気を貰えるデザインに仕上がっています。
お酒の味わいも、トロピカル&フレッシュ&ジューシーな分かりやすい味わいを目指して醸されました。
ちなみに2020年は、困難な状況だからこそ食事の時くらいは笑顔と愛に溢れた時間を…という気持ちをこめ「ピンク色」が採用されています。
2019年は「水色」が採用されていました。
2022年はどんなテーマで何色になるのか?とても楽しみですね。
今回購入した39は通常の無濾過生原酒バージョンのものです。
ですが他にも
と全部で3種類の39が発売となりました。
味わいが違うのはもちろん、それぞれ帯のロゴの部分が異なる仕様になっていたため、ボトルを集める楽しみもあったかもしれません。
わたしが最初に手にした寒菊は、やはりそのラベルのインパクトからで酒販店さんで見掛けた際にスッと購入していました。
「12月に入り、やたらと見る39というラベル」
気になっていたんですよね。
黄色いラベルが目を惹くので脳が考える前に自然と手が伸びていました。
初めての寒菊を飲んだ感想はどうだったのか?
テイスティングメモを引っ張り出しつつ書いてゆきたいと思います。
フルーティーでトロピカル!
これはパイン。
酸味よりも甘みが香ります。
ほんの少しジュワリ。
甘みが絶妙で美味しいです。
酸味のバランスがとっても良くて、フルーツのように甘いのに後口はさっぱりします。
これは美味しいお酒。
女性らしい柔らかさも感じます。
重たさは無く、軽やかさ有!でスッキリ。
写真にはありませんが、カキフライともつ鍋と共にいただきます。
カキフライは、ジュワっとガス感が増してレモンの酸味とマッチしました。
後口の酸味さわやかさがUPし、油っこさが気になりません。
もつ鍋は、甘みが増して美味しいです。
キレイなお酒です。
食中酒にとっても良いです。
香りも邪魔せず、甘いのにスッキリ飲めるので料理と共に美味しくいただけます。
華やさかもあるのに引き際をわきまえている…例えるならモテる女性のような味わいです(どんな?)
甘さがもつ鍋にとても合います。
飲む度にジュワリとしてまた旨い!
アルコール分は15度としっかりありますが、料理と一緒だととっても美味しくて飲み切ってしまいました。
美味しかったです!
ごちそうさまでした。
わたしは飲んでみて「また年末に買いたい!」と思った日本酒ですが合わない人も居るかと思います。
それは
です。
ですが、フレッシュでジューシーな甘口のお酒(後口さっぱり飲みやすい!)を求めている人にはとてもおすすめです。
単体でも食中酒としても美味しくいただけるので、どんなシーンで飲んでも問題ありません。
そして39はその名の通り、
などなどといった楽しみ方も出来る日本酒です。
特に「贈答用」として、もらった人もラベルで笑顔に味わいもとっても美味しいお酒なので喜んでもらえるのではないでしょうか?
今年はプレゼント用と自分用に購入してみようかな?
気になったあなたは、まずは12月に自分用として購入してみてくださいね。
寒菊銘醸さんの醸す日本酒は、蔵の直売所でも販売している銘柄がありますが「39」は購入することが出来ません。
また、12月の年末限定に発売されるお酒です。
そのため、前もって「購入できる酒屋さん」を調べておく必要があります。
正規取扱店さんの一覧などの用意は無いためインターネットにて
【寒菊 取扱店 39】
【寒菊 特約店 39】
といったキーワードでGoogleやYahoo!検索をすると酒販店さんをヒットさせることができます。
例えば下記の酒販店さんです。
また下記の酒販店さんではコラボ酒が発売となりました。
この時は「フォロワー1万人記念酒」だったため、次回も発売されるかは不明です。
ちなみに、通常の無濾過生原酒バージョンに関して2021年は12月3日発売となりました。
リリースの案内は寒菊銘醸さんのInstagramでも確認できますのでフォローしておくと安心です。
寒菊銘醸公式Instagram
https://www.instagram.com/kankikumeijo/
品目 :清酒/純米大吟醸
原材料名 :米(国産)・米麴(国産米)
精米歩合 :39%
アルコール分:15%
原料米 :雄町100%使用
内容量 :720ml
価格 :2,200円(税込み)
製造者 :合資会社 寒菊銘醸
所在地 :千葉県山武市松尾町武野里11
公式サイト :http://kankiku.com/
Twitter :https://twitter.com/kankikumeijo
このラベルを見ると「サンキュー!」という芸人さんの声が自動再生されるわたしです(笑)
現在までに4本の寒菊を飲みましたが、こちらはまた購入したいなぁと思える味わいでした。
他の寒菊も出逢う機会があった際にはまた購入してみたい思います。
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