本日の日本酒と食べ物のペアリングは、当サイトでは初となる「チョコレート」です。
こちらのチョコレート、ただのチョコレートではありません。
という「ものづくりブランド」として、素材を活かし大切にする2つのブランドによる特別なコラボチョコレート。
その第2弾として発売となった
です。
今回は、こちらの生チョコレートに使用された「秋櫻(コスモス)」の日本酒と一緒にいただいてみました。
【チョコレート×日本酒】
その味わいはどのようなものだったのでしょうか?
早速、見ていきたいと思います。
新政酒造さんとMinimalさんがコラボをするのは今回で2回目。
その記念すべき第1弾は「No.6 X-type」というNo.6(ナンバーシックス)のフラッグシップで最上級モデルとなる生酒を使用した生チョコレートが発売されました。
発売期間は、2020年12月25日に先行予約開始、予約第2弾は2021年1月12日~と予約開始早々に売り切れ&完売…と瞬殺に終わってしまったイメージがあります。
わたしも購入にチャレンジしましたが、第1弾は買えずに終了となりました。
そして今回の第2弾は、秋田県の酒米の個性を楽しめるように火入殺菌を行ったシリーズであるColors(カラーズ)。
その内の1本「Cosmos(コスモス)」を使用した生チョコレートが発売となりました。
その名も「生チョコレート -新政Cosmos2020【醴】-」です。
発売スケジュールとしては
となり、ミニマルさんのLINEをお友だち登録しておくと発売開始時に連絡をもらえるといったシステムになっていました。
今回は第1弾の時とは違い、数を多く用意してくれているようで
と、手に入れられなかった人もまだまだ購入できるチャンスがあります。
今回の生チョコレートは前回とは異なり、3つの素材を使用していることです。
最大の特徴は、「甘酒」で「甘味」を表現していることです。
味のバランスを取るために、日本酒(コスモス)と甘酒(レイ)とカカオ(ベネズエラ産)という3つの素材が用意されました。
「こんなことをしているチョコレートは他に無いのでは?」
といったお話を今回の生チョコレートの開発秘話としてインスタライブで、新政8代目蔵元・佐藤祐輔さんとMinimalの山下貴嗣さんが話されていました。
他にも印象的だったのが
といった佐藤さんのコラボに対する考え方でした。
とにかく「こだわりに、こだわり抜いて」作られているのが今回の生チョコレートとなります。
インスタライブの様子は下記のページより閲覧可能です。
【新政×Minimal】コラボ記念インスタライブ
https://www.instagram.com/tv/CYBvXGJI2hC/
ビビットなピンクのラベルが印象的なこちらのお酒。
漢字で書くと「秋櫻」ローマ字で書くと「Cosmos」、通称が「コスモス」と呼ばれる日本酒です。
「改良信交」(かいりょうしんこう)という昭和34年に秋田で初めて生まれた酒造好適米を使用して醸されています。
実はこの改良信交という酒米は、一時期全く使われなくなってしまったもので新政酒造さんが秋田の酒米として「復活」させ使用しています。
すべらかで伸びやかな味わいが特徴となる酒米です。
ちなみに、ラベルのピンク色は「味のイメージ」でColors全て佐藤さんがつけているとのことでした。
なお2020とは、2020年に収穫した改良信交を使用して醸したお酒という意味で「2020ヴィンテージ」と呼ばれます。
ここでの甘酒とは糖化液のことで、日本酒を醸す際の最初の段階に出来るもので、この甘酒の糖がアルコールに変化し日本酒として醸されてゆきます。
この最初の段階の甘酒の甘みを、チョコレートの甘みと交換することとなりました。
そこで「黄麹」で造られた甘酒にするか、「白麹」で造られた甘酒にするか、その両方を「ブレンド」したものを使用するのか?3つから選ぶこととなりました。
この3つの味わいを比べ最終的に決定となったのが、1番「おもしろい」味わいとなった酸味が特徴となる「白麹」でした。
この白麹甘酒に、醴(レイ)という名前が付けられているのも新政酒造さんならではですよね。
ちなみにこの漢字を調べてみたら「醴」は訓読みが「あまざけ」とのことで、意味はあまざけ・あまい水といった意味があるとのことです。
な、なるほど…それで醴(レイ)なのですね。
日本酒の「コスモス」に合うチョコレートとして10種類以上の試作ののち、ベースにベネズエラ産カカオ豆が選定されました。
そして、日本酒と白麹甘酒(醴)を引き立て、複雑さを増しながら絶妙なバランスに保つようにと専用に作られたオリジナルチョコレートを用意しています。
特徴としては、ドライフルーツのような風味と、チョコレートらしい余韻を持っているとのことです。
以上の3つの素材により「複雑で芳醇な風味の特別なチョコレート」が完成となりました。
第1弾のNo.6コラボチョコレートが購入できなかったため、今回のコスモスチョコレートは「絶対買うんだ!」と決めていました。
そして、日本酒のコスモスも手元にあったため「絶対一緒に合わせるんだ!」と思っていました(笑)
ですが1点、今回のペアリングでとても申し訳ないことがあります。
それは、
\わたし、チョコレート、苦手なんです…/
と言いますか、酒呑みなので「甘いモノ全般」日常生活で食べたい気持ちになりません。
「チョコレートは1粒で十分」という人間の為、Minimalさんのチョコレートを購入するのも初めてですし、チョコレートの種類なども詳しくありません。
ですが、酒呑みになる以前は甘いモノ大好き人間だったのでチョコレートに関して全く知らないわけでもありません。
こんなわたしのペアリングの感想である。…というのをご理解のもとご覧ください。
まずは「チョコレート単体」で味わってみたいと思います。
木箱を開き、チョコのビニールを開けてみると瞬時に香りが漂いました。
ビターさのある濃ゆめのカカオが香ります。
甘味よりもビターが強い香りです。
まず苦味、そして少しざらりとした歯触り。
最初は甘酒を使用とのことなので「酒粕入っているのかしら?」と思いましたが、甘酒=糖化液とのとこで酒粕は入っていません。
えー?ではこの食感は何?
口の中でゆっくり溶かして味わうと、甘みはふんわり、酸味とビターさが印象的なチョコレートです。
鼻にはカカオの香りが残ります。
今度は口の中で溶かさずに、そのまま噛みしめてみると「ぷちぷち」と音がします。
やはりわたしの知っている生チョコではありません。
歯触り、そして舌触りといった質感があります。
食べていると酸味が舌に存在しますが、後口はカカオの深みとふんわりとした甘さが残り、最後は酸味が居なくなりました。
食べていると不思議かつ、複雑な味わいというのがよく分かるチョコレートでその正体を知りたくなり「もっともっと!」と食べたくなっちゃいます。
そして、続けて食べていると甘さも良く感じるようになり美味しいです。
甘味は甘過ぎません。
チョコレートは苦手ですが、これは1粒食べたら「もう1粒!」と食べたくなっちゃう味わいです。
酸味に、オレンジのような柑橘さも感じました。
気付くとチョコだけでどんどん食べちゃいそうだったので、ようやくここでコスモスを飲んでゆきたいと思います。
ちょっと後悔したのが「チョコレートの味わいが口に残っているので、コスモス(お酒)単体の味わいが分からない」ということです。
先にひと口飲んでおけば良かった…!
過ぎてしまったことは仕方がありません。
ちなみに合わせたコスモスは、2020ヴィンテージの「05ロット」のものです。
新政酒造さんでは、同じコスモスでも「ヴィンテージ」や「ロット(仕込んだ順番)」によっても味わいが異なります。
いい香り。
これはマスカット?
スーッと爽やかさも抜けてゆき、穏やかに柑橘もひっそりと香ります。
香った時よりも爽やかさUP!ミント感がでました。
甘さもありつつの酸味感。
おいしいです。
後口のさわやかさが凄いです。
飲み口に柑橘感がワッと攻めて来て好き。ジューシーさも感じます。
チョコを食べてから飲むと、さっぱり爽やかさUPし柑橘な酸味が印象的です。
柑橘感がUPしました。
お酒を飲んでからチョコを食べると味わいに彩りが出ます。
甘さもいい感じに広がって美味しいです。
チョコの後にすぐ飲むより、時間を空けたほうがお酒の甘みをしっかり味わえます。
なるほど!
この組み合わせに限ってですが、解ったことがあります。
ということです。
チョコのあと直ぐお酒(コスモス)を飲むと、甘さよりも爽やかさがUPしてしまい折角のお酒自体の甘みの愉しみが減ってしまいます。
チョコを食べたら休憩を入れることが、それぞれの味わいを最高に楽しめる方法だと分かりました。
ちなみに、チョコとお酒を一緒に味わっていると、ざりざりした質感が気にならなくなります。
チョコレートの素材にコスモスを使用しているので、お酒もコスモスを合わせてみましたが「エンドレスで行けちゃう」ことが分かりました。
この勢いだと1日で食べ切ってしまいそうだったので、一旦終了してまた後日味わいを確かめてみたいと思います。
実は、インスタライブを最初からちゃんと見たのはこの記事を書く直前です。
当日は、最後の方だけリアルタイムで拝見していました。
そして最初から見て知った事実があります。
「チョコレートも日が経つと味わいがどんどん変化していく」ということを。
少し考えればわかることなのですが、素材に日本酒を使用しているチョコレートのためチョコ自体も熟成され味わいがどんどん変化するようなのです。
\2回で食べ切っちゃった…!/
今回、4日後となるこの日に全て食べ切ってしまいました。
もう少し味の変化…楽しみたかったな…
香りはやはり美味しい香りです。
柑橘の酸味感と甘さが増して感じます。
コスモスの香り、すきだー!
前回はチョコを食べた後に飲んだので、味わいの変化が分からないかもですが
飲むとスルリと馴染みます。
思わず「うーん!」と声が出るくらい美味しい入り。
甘さを感じつつ酸味がきれいに口の中を巡ってゆきます。
おいしくてきれいなお酒。
木桶の香り(ニュアンス?)が鼻に残り、後口にもふんわりと残ります。
甘さよりも酸味が印象的です。
うーん、やっぱりおいしいなぁ(* ´ω` *)
濃いめのカカオが香ります。
食べるとシャムシャムと繊維のような歯触りは今日もしっかり感じます。
水分を結構飛ばしたという話があったので、カカオの質感なのかしら?チョコを食べな過ぎてこの正体がわかりません。
鼻腔に広がるカカオ。
口の中にはカカオの苦味、そして甘さは控えめだけど濃厚。
しっかり味わって食べたくなる生チョコレートです。
香りは梨。
舌にジワッと来てからのすっきり爽やかさ。
苦味も出るので味わいが「ぎゅっ!」と締まります。
後口に酸味爽やかさあり。
やはりチョコの後すぐにコスモスを飲むと、甘みが影を潜めさわやか系のお酒になります。
甘さが増して感じます!
酸味もUPして甘酸のバランスが丁度良い感じになりました。
苦味のビター感がやわらぎ、でも口にはしっかり存在しますがチョコをより美味しく食べれるのが「お酒からのチョコ」だと改めて感じました。
飲んでから食べると、単体で食べるより複雑味に拍車がかかるので飽きません。
なんだかゆっくり味わっていると贅沢な時間を過ごしている気分になってきました。
読書しながら、日本酒(コスモス)とチョコレート…最高じゃないですか?
そんなこんなで、生チョコレートを食べ終わってしまいました。
チョコレートが苦手なわたしも「甘過ぎてもう嫌!」と思うことなく食べることができました。
そして、また食べたくなる気持ちもあります。
コスモス(日本酒)と共に味わうことができたからかしら…?
とにかく、美味しかったです。
ごちそうさまでした!
「合わないはずがない」
といった組み合わせとなりますが、飲む(食べる)順番がありました。
それは、
という方法を取ることによって「生チョコレート」「日本酒」のそれぞれを最大限に美味しくいただくことができます。
今回、コスモスしか合わせませんでしたが新政酒造の佐藤祐輔社長は
「亜麻猫にも確実に合う」
と言ったお話をされていました。
亜麻猫(あまねこ)とは、新政酒造さんが醸しているPRIVATE LABシリーズの1本で黄麹のに加え「白麹」を使用して醸された日本酒です。
白麹甘酒を使用した、生チョコレート -新政Cosmos2020【醴】-に合わないわけありませんよね。
もし機会のある方は、ぜひお試しいただきたいペアリングとなっています。
そして、新政酒造さん×Minimal(ミニマル)さんでは「このコラボを続けたい」といった話もありました。
佐藤さんは
「今回のコラボを越えるやつ出来たらね」
といったお話をされていましたが、きっと「できるのでは?」とも感じています。
新たなコラボレーション作品にも期待したいですね。
今回の第2弾コラボとなる
に関しては、WEB販売分は完売しています。
ですが、
と2種類の方法にて、まだ購入することができます。
ですが、数量限定の生チョコレートとなりますので「完売」してしまった際はもう購入することができません。
もし
「まだ買っていない」
「1度味わっておきたい」
というあなたは、下記のページよりチェックしてみてください。
店舗販売について(在庫状況が確認できます)
https://mini-mal.tokyo/blogs/information/20279
サブスクについて(2月1日より増枠)
https://mini-mal.tokyo/pages/chocolate-addict-club
また、LINEにお友だち登録をしておくことで最新の発売情報などを入手することができます。
気になったあなたはこちらもご利用ください。
Minimal LINE公式アカウント
http://line.naver.jp/ti/p/PnzQnVI_20
製法 :生酛木桶純米
アルコール分:13度(原酒)
原材料名 :米(秋田県産)、米麹(秋田県産米)
原材米名 :改良信交 100%使用
精米歩合 :麹米55%・掛米60%
発酵容器 :木桶(6号・7号)
醸造年度 :令和2酒造年度(2020-2021)
内容量 :720ml
価格 :2,250円(税込)
製造者 :新政酒造株式会社/秋田県秋田市大町6丁目2-35
公式サイト :http://www.aramasa.jp/
Twitter :https://twitter.com/aramasayamayu
今回Minimalさんと新政酒造さんのコラボチョコレートを食べてみて
「他では食べたことの無い」
チョコレートと日本酒のマリアージュを体験することができました。
日本酒チョコレートは今までも食べたことがありますが、こんなに複雑な味わいのものは初めてで「これがコラボするということなのか」と納得の味わいでした。
今後も面白いコラボを楽しみにしたいと思います。
\第3弾のコラボはこちら/