お久しぶりとなる日本酒と食べ物のペアリングの記事は、当サイトでは2回目となる「チョコレート」とのペアリングです。
丁度この記事を書いている日がバレンタイン!日本酒好きの人に贈るチョコレートとしても「日本酒のコラボチョコ」はかなり喜ばれるのではないでしょうか。
そんな日本酒コラボチョコレートの中でも、酒蔵さんとチョコレート専門店さんがこだわりにこだわって完成した作品が
です。
ただのコラボではなく、チョコレートと日本酒に共通する製造プロセスの「発酵」に注目しお互いのプロセスが融合した逸品がこちらの生チョコレート。
今までに類を見ない唯一無二の逸品です。
そして「ものづくり」を大切する
のお二方によるコラボは今回で3回目となります。
【日本酒×チョコレート】
その味わいはどのようなものだったのでしょうか?
早速、見てゆきたいと思います。
新政酒造さんとMinimalさんのコラボレーションは
からスタートしました。
こちらは名前の通り、新政酒造さん唯一の定番生酒であるNo.6(ナンバーシックス)とチョコレートを融合させた逸品です。
そして翌年、
が発売となり、こちらは秋田県産の酒造好適米である「改良信交」(かいりょうしんこう)の個性を楽しめる火入れのお酒であるコスモスが使用されました。
1回目のNo.6とコラボしたチョコレートは購入することができませんでしたが、2回目のコスモスコラボチョコは購入することが出来ました。
どんなチョコレートだったのかは下記の記事に記載していますので、気になったあなたはご一緒にどうぞ。
\新政×ミニマル・コラボ第2弾/
そして今年、
が3回目のコラボチョコレートとなります。
今回の陽乃鳥チョコレートの発売期間に関しては、
となり、コラボを重ねるに連れてチョコレートの製造個数にも余裕が見え「かなり多くの人が買えたのでは?」という印象があります。
ですが、残念ながらバレンタイン前には売り切れてしまいました。
また、わたしは今回2箱購入しましたが、賞味期限が「2023.2.3まで」となっておりこちらもバレンタインには間に合わない期限となっていました。
ですが、店頭販売分はネット予約分よりも賞味期限も長くバレンタイン用に購入できた人もいるのではと思います。
そして、毎年これくらいの時期(12月後半ごろ)にコラボチョコレートが発表されていますので来年のコラボチョコ発売の参考になりましたらと思います。
なお、
「新しいことと意味のあることじゃないとやらない(コラボしない)」
というポリシーを持つ新政酒造の佐藤祐輔社長とのコラボレーション企画のため、2024年にコラボがあるかは…その時にならないと分からないかもしれません。
\ぜひ来年もお願いしたいです!/
今回の生チョコレートは、第1弾、2弾とは異なり「2層仕立て」となっています。
使用する日本酒は、陽乃鳥(ひのとり)という新政酒造さんが一部の仕込み水を酒に代えて醸す「貴醸酒」(きじょうしゅ)です。
貴醸酒は通常の日本酒よりも「濃厚甘口」に仕上がるお酒です。
そして、令和3酒造年度の陽乃鳥は「りんごの蜜や白餡、シナモンやバニラ」といった複雑で華やかな香り&濃厚な甘みと酸味を持ったお酒です。
そんな陽乃鳥を贅沢に使用し、近い甘みと果実味をもつタンザニア産チョコレートを合わせ下層部の生チョコレートが造られました。
前回のコスモスコラボチョコの際にも採用された、チョコレートの甘味を甘酒(糖化液)の甘みと交換する目的で醸された「白麹甘酒」(醴/レイ)。
今回は、Minimalの職人さんが新政酒造さんを訪ね白麹の仕込をおこなったものが使用されました。
そこに希少なカカオパルプというカカオの果肉と合わせ、酸味とコクを感じられる上層部のパート・ド・フリュイ(ゼリー)が完成となりました。
ちなみにパート・ド・フリュイとは、製菓用語でフルーツに含まれるペクチンを用いて凝固した「ゲル状の水分の多いお菓子」をさします。
わたしは片仮名が苦手なのでパート・ド・フリュイが覚えられず「上のフニフニ」とか「フカフカ」と呼んでいます(笑)
今回のコラボテーマは「発酵のプロセスをまるごと食べさせよう」ということで、日本酒の発酵(下層)・カカオの発酵(上層)が合わさったチョコレートとなりました。
詳しい製法などは、Minimal代表・山下貴嗣さんと新政酒造蔵元・佐藤祐輔さんのインスタライブで聞くことが出来ます。
かなりボリューミーな内容で、後半は新政マニア必見の内容となっていますのでまだの方はぜひ聴いてみてください。
なお、カカオパルプの詳細はミニマルさんの下記の記事にありましたので気になったあなたはご一緒にどうぞ。
今回発売となったコラボチョコが「陽乃鳥チョコ」ということで、1人1個という制限も無かったため勢い余って2箱購入しました。
実は陽乃鳥が日本酒の中で一番好きと言ってもいいくらい大好きな日本酒なのです。
その日買えただけで1日中Happyになれます( つω` *)
ですがわたくし、前回もお話しましたがチョコレートが苦…手…( つω` ; )えへ。
甘いモノはお酒だけで良いという体質になってしまった呑兵衛です。チョコ、人にあげるのは好きなんですけどね。
そんなわたしのペアリングの感想になりますのでご了承いただけますと幸いです。
まずは「チョコレート単体」で味わってみたいと思います。
1粒を半分ほど齧ってみると、上の層はフニフニな食感!そしてチョコうまっ!
下層のチョコレートには旨味とビターさがありますが、上のフニフニの酸味が交わってたっぷり甘いのに爽やか!
あとチョコを噛みしめるとサクサク?シャクシャク?とした食感があります。
酸味でさっぱりしますが、最後口の中には程よい陽乃鳥とチョコレートの甘さが残ります。
「ひと粒じゃこの複雑さが分からない!」
と、すぐ2粒目を食べてその味わいを確かめたくなります。
食べると酸味がわーーっ!と広がりつつ、チョコの甘さが下で支え、先に上のフニフニがとろけて無くなってから陽乃鳥の甘みが残る感じです。
チョコ苦手ですが、これはヒョイヒョイと食べたくなっちゃいます。
今回、陽乃鳥チョコレートと合わせるなら絶対「陽乃鳥」でしょ!と思っていました。
ですが、ありがたいことに陽乃鳥のスパークリングバージョンを購入でき、品質保証期限が2月末までということもあり合わせてみることに!
陽乃鳥スパーク単体の味わいや詳細については下記の記事に書いていますので、気になったあなたはご一緒にどうぞ。
\初めての陽乃鳥スパーク!/
美味しいです!
合うのは当たり前ですが、チョコレートのまろやかさが口に残っているのでお酒の酸味とガス感を楽しみつつ、お酒自体にまろやかな甘みがでました。
単体で陽乃鳥スパークを飲んだ時よりも、甘みをしっかりたっぷりと楽しめます。
そして、上のフカフカはゼリーとジュレの中間のような食感でとっても優しいです。
佐藤祐輔さんがインスタライブで「これだけで食べたい」と言っていましたが完全に同意です。
白麹甘酒や陽乃鳥の酸味のおかげで、チョコレートが甘過ぎずに食感も楽しめるためわたしでも「美味しい!」と思います。
「こりゃ全部食べちゃうな~」
と思う程、食べたくなる欲求が湧いてきます。
下のチョコはブラウニーっぽさもあるなぁと思いました。
そしてまた陽乃鳥スパークがとっても合うんです!
甘味が交わりつつ、スッキリもさせてくれるため永遠と行けちゃいます。
うまーい!
そんなこんなで1箱、陽乃鳥スパークと共に生チョコレートを食べ切ってしまいました。
2箱目は別の日にコーヒーと共にいただきましたが「やっぱり食べると止まらないくらい美味しい」といったチョコが苦手なわたしでも楽しめる味わいでした。
美味しかったです。
ごちそうさまでした!
今回、通常の陽乃鳥ではなくスパークリングバージョンと合わせてみましたが
「わたしにはスパークリングで良かったのかも!」
と思いました。
それは、陽乃鳥自体がとっても甘いお酒のため濃厚さや深みが増すかと思いますが、多分もう少し甘みも重たくなる可能性があったためです。
陽乃鳥スパークには天然の炭酸ガスが含まれているためジュワジュワ爽快感もあり、通常の陽乃鳥よりも飲みやすさがあります。
これがまた良かったのでは?と思いました。
もちろん、甘いモノが好きな方やチョコレート大好きな方にとったら通常の「陽乃鳥」とのペアリングがピッタリかと思います。
新政酒造さんとMinimalさんのコラボレーションは、使用されたお酒とのペアリングが楽しめるのが良いですよね。
新政酒造さんの日本酒に関しては、なかなか購入できない入手困難なお酒となりますが手元にある場合はぜひ試してみてください。
今回の第3弾コラボとなる
に関しては、WEB販売分・店舗販売分共に完売しています。※2月14日現在
価格は1箱3,990円(税込)で販売ページは下記でした。
数量限定の生チョコレートのため販売を逃すともう購入できない商品になります。
今回は
となり、長い期間受付していたため買えた人も多かったのではないでしょうか。
もし「買えなかった!」という場合は、下記をフォローや登録しておくと情報を逃さずに済みます。
今後のコラボも期待できるため、忘れないように今から登録しておくことをオススメします。
今回チョコレートに合わせた日本酒のデータは下記の通りです。
特殊製法 :貴醸酒
アルコール分 :12度
原材料名 :米(秋田県産)米麴(秋田県産米)日本酒(秋田県産米)
精米歩合 :麹米55%・掛米60%
原料米名 :酒造好適米100%使用(2021年収穫 秋田県産)
使用酵母 :きょうかい6号
発酵容器 :木桶(39・40号)
醸造年度 :令和3酒造年度(2021-2022)
内容量 :735ml
価格 :3,000円(税込)
杜氏名 :植松誠人
製造者 :新政酒造株式会社
所在地 :秋田県秋田市大町6丁目2-35
公式サイト :http://www.aramasa.jp/
Twitter :https://twitter.com/aramasayamayu
チョコが苦手なわたしでも美味しくいただける【Minimal×新政酒造】さんのコラボチョコレート。
次回もまた楽しみに待ちたいなぁと思います!
\関連記事/