「新政 No.6(ナンバーシックス)」
と言えば、秋田県秋田市にある新政酒造さんの醸す「定番の生酒」として多くの日本酒ファンに愛されている銘柄のお酒です。
ですがその反面
\買えない!!!!/
というのが現状で、新政酒造さんの日本酒を取り扱う「特約店さん」でも個人のお客さまは購入できないことがほとんどです。
それは、飲食店さん優先で販売されていることと転売対策などで店頭に陳列されないことなどが挙げられます。
そんな中、こちらの2本のお酒は「2021年10月」に東京駅すぐにある「大丸東京店」さんでのイベントの際に購入することができました。
実際に飲んだのは「2022年5月」で、記事にするのをスッカリと失念していたため現在筆(キーボード?)を執っている次第です。
の2種類を飲み比べてみました。
どんな味わいの日本酒だったのか…?
早速、書いてゆきたいと思います。
新政酒造さんのNo.6には「3種類」定番のお酒が用意されています。
そしてNo.6には3種類とも「純米酒」と記載されていますが、下記のような違いがあります。
下に行くにつれて酒米をたくさん磨いている&酒米の種類も高級タイプになっているという違いがあります。
詳しくは下記の記事に書いていますので、気になったあなたはご一緒にどうぞ。
\2種類の「X-type」ダイレクトパスを飲み比べ/
直汲みという手法で瓶に詰められており、手間を掛けて「いいとこ取り」をしたお酒となっているため価格も通常のNo.6より少し高くなります。
まず新政酒造さんのボトルに記載された「2020」とは、ヴィンテージのことで「2020年に収穫された酒米を使って醸したお酒」という意味になります。
そのため、2020年に製造されたお酒という意味ではありません。(酒蔵さんによって意味が異なる)
なお、2022年12月現在に発売されているNo.6は「2021」ヴィンテージの酒米が使用されているためボトルの表記は「No.6 2021」になります。
通常のNo.6との違いは、
という点になります。
DIRECT PATHの場合こちらの銀色の袋に入っていますので、購入時は一目瞭然!
「ギャー!ダイレクトパスじゃん!!」
と分かる人にはわかる見た目になっています。
また、他のプライベートラボやColorsも「直汲」の手法で瓶詰めされたものは全てブランドに合わせた「袋」に入っていますのですぐに分かります。
紙製の首掛けと、チェーンの丸いプラスチックな首掛けです。
新政ファンのコア層の人であれば「待ってました!」な内容が書かれています。
通常のNo.6にも紙製の首掛けはついていますが、ダイレクトパスの首掛けとは記載されている内容が異なります。
とてもマニアックな内容ですが、
普通の人であれば「あまり見ない」もしくは「ふーん」くらいの内容かもしれません。
が、わたしを含め新政大好き人間にとってはニマニマしながら楽しめる(これを見ながら酒が飲める)内容となっています笑
レギュラー(通常版)タイプのNo.6のダイレクトパスになります。
新政酒造さんの日本酒は、毎年徐々に造りを原点回帰されています。
原点回帰とは、近代的な機械造りや手法ではなく江戸時代の頃の日本酒造り(木桶や手造り)に戻していっているということです。
そのため、ヴィンテージによって造りが異なり、その味わいもまた異なります。
つまり、2020ヴィンテージのNo.6と2021ヴィンテージのNo.6では味わいが異なります。
それだけではなく、仕込みのタンクによっても味わいが異なります。
となっていました。
精米歩合が酒母米までと、かなり細かく記載されていますよね。
そして、2020のR-typeのコードネームは「ロックミュージックから引用」のためSchenkerは「マイケル・シェンカー」から引用されたのだと思います。
また、ダイレクトパスは1本のタンクから360本しか取れないことも分かりました。
スーペリア(上級版)タイプのNo.6のダイレクトパスになります。
No.6の中ではS-typeが1番人気があります。
ですが、2020ヴィンテージに関して3種類のNo.6を飲みましたがX-typeが1番美味しかったため「ヴィンテージにより異なる」という点を実感できました。
となっていました。
R-typeと比べると、精米歩合は掛米のみ異なることが分かりました。
そして原料米!4種類の秋田県産の酒米が使用されていることが分かりました。
また、2020のS-typeのコードネームは「ファッションデザイナーの名前から拝借」のためSimonsは「ラフ・シモンズ」から引用されたのだと思います。
いかがでしょうか?
この内容を楽しめたあなたは新政マニアへの仲間入りを果たしたかもしれません( つω` *)
なお、2021ヴィンテージのコードネームですがX-typeに同じ名前が付いていたため「2020のコードネームが引き継がれている」ことが分かりました。
No.6の2020ヴィンテージに関しては、
また、コロナ過による影響で普段は店頭に並ばないはずのNo.6に出逢ったりと、今までにないくらい購入する機会がありました。
\大丸東京店のダイレクトパスとは?/
No.6の2021ヴィンテージに関しては、
の3本を購入することができましたが、酒販店の店主さんに「年に1、2本買えたらいいくらい」と言われたことが真実なのだなと実感しております。
そのため、飲めたお酒はしっかりと記事に残しておこう!ということでどんな味わいの日本酒だったのか?
早速書いてゆきたいと思います。
R-typeよりも繊細なS-typeからいただきたいと思います。
実は、S-typeのダイレクトパスをいただくのはこちらが初です!
この先出逢えることなんてあるのかしら?
生酒のため品質期限は「2022年1月まで」のものでしたが、飲むのがもったいなくてマイナス5度で保管できる日本酒セラーにて氷温保存をし「2022年5月」にいただきました。
でも本当「生酒は早く飲もう?」と現在、新たな生酒の季節に突入して毎日のように感じております。
-5℃で保管することにより、生酒の中に生きている酵母の活動を最小限に抑え、味わいの変化を抑えることができますがフレッシュさは時間が経つにつれ失われてゆきます。
折角の「生酒」なのにもったいない!
…と話が逸れてしまったので戻したいと思います。
和梨がふわっと、ジュースみたいなクリアな甘さが香ります。
柑橘なやわらかい酸も香りますが、甘みが印象的な香りです。
甘ジュワっとジューシー!
濃ゆさもありウマウマです。
ほんのりガス感がありつつ、舌先には酸味がちょんと触れてゆきたっぷりと濃ゆい甘さと共に広がります。
え?
美味過ぎなのだが?
中盤にはさっぱり爽やかな酸味もありつつ、フィニッシュに向けての満足感が凄いあります。
こちらのS-typeの方が軽快な酸味。
どんな酸味?と言われるとレモンのような軽やかさがありそこにスッキリとした苦味が共にある感じです。
こちらの方がガス感があるため、和梨の甘みを楽しみつつ爽やかに飲むことができます。
そしてやはり濃ゆい。
厚みがあるのではなく、ジューシー感があります。
濃密!
開栓後は冷蔵庫に保管して、夜にまた飲みました。
今日はタコライスと共にいただきたいと思います。
香ってみると、甘さが増したように感じます。
タコライスを食べてから飲んでみると、酸味がキュンと合わさり美味しいです!
グレープフルーツっぽい苦味と柑橘スッキリな酸味感があります。
R-typeよりもバランスが良く、こちらの方が美味しいなぁ~。
S-typeのダイレクトパスに続き、こちらも初体験となるR-typeのダイレクトパスになります。
今思うと贅沢ですね…。
本当にラッキーな年だったんだなぁと実感しています。
こちらも次回はいつ飲めるか不明のお酒となります。
こちらも和梨な香りがしますが、濃いです。
青梅のような酸味も香り、Rタイプの方が甘さよりも酸味の印象があります。
少し深みのある苦さも有。
スルリとした入りで、全体的に角の無い液体感。
ふくらみのある旨みがフィニッシュに向けて凄い!
なめらかでいて、濃密な甘さが広がりみずみずしい酸味、そして旨みが広がってゆきます。
和梨や柑橘さがたっぷりとありながら、深みのある苦さがあり「厚み」を楽しめる味わいのお酒です。
軽やかさがあるため「濃い」ではなく「厚み」といった印象ですね。
たっぷり感を楽しめます。
とても美味しいお酒なのですが、比べるとSタイプのように伸びやかさがありません。
Sタイプは流れていく水とか空を飛んでいるイメージ。
Rタイプはその場に留まり、癒してくれるイメージです。
もう少し抜け感が欲しいのですが、これはこれで楽しめます。
本当、たっぷりなお酒!
SもRもお酒単体で美味しく飲めちゃいます。
こちらも夜まで冷蔵庫で保管をしていました。
タコライスを食べてから飲んでみると、ジュワっと感が出ました。
そして、抜けきらずにその場に味わいが滞在します。
ですが、柑橘さが美味しいです。
これはどっしりとしているというのでしょうか?でも他の日本酒の「どっしり感」とは違い「Sタイプと比べると」という意味合いです。
おとなしい梨感有。
常温に近づくと甘みが広がるようになりました。
キンキンに冷えているより常温に近い温度の方が美味しくいただけます。
Sタイプは前日で飲み切ってしまったのですが、Rタイプは半分ほど残したため冷蔵庫に保管していました。
味わいに変化はあったのでしょうか?
香ってみると、梨さっぱりな甘みが香ります。
飲んでみると、ジュワっと少しガス感。
濃ゆい甘みとジューシーな酸味。
え、昨日より美味しいのだが?
ガス感も昨日よりしっかりと感じます。
あれ、もしかしてSタイプと飲み比べたので分かり難かったのかしら?
舌先にきゅんと可愛い甘みが触れて行ってからの酸味。
フィニッシュに向けて少し苦味あり。
たっぷりとした旨みもあり、昨日よりも甘さが顔を出してくれているのでうまうまジューシーです。
今日も今日とてタコライスです(笑)
タコライスを食べてから飲んでみると、ジュワっとして旨みがすごい!
え、昨日よりもやっぱりうまーい!
甘みもぎゅっとしつつ酸味があるためボリューム感も楽しめます。
そしてとにかく美味い。
さっぱりさもあるのがとっても良いですね。
昨日とは全然違う印象で、とにかく美味しく飲み切ることが出来ました。
おいしかったです!
ごちそうさまでした。
No.6 S-Type/R-type 2020 ダイレクトパスの飲み比べをしてみて
という結果となりました。
そして、S-TypeとR-typeのダイレクトパスは同時の飲み比べよりも「別々の日」に飲んだ方がそれぞれをたっぷり楽しめる。
ということが分かりました。
どっちが美味いか?を決めるのではなく、「どっちも美味い」をたっぷりと堪能したほうが幸せになれると思いました。
R-typeを2日目まで残しておいて知ることの出来た内容でした。
また、通常のS・Rと比べやはりダイレクトパスの方がジューシ―&たっぷりさがあり旨いということも分かりました。
DIRECT PATHってやっぱり特別なのですね…
通常のNo.6 2020ヴィンテージの飲み比べは下記の記事に書きましたので、どんな味わいだったのか気になったあなたはご一緒にどうぞ。
\通常のStype・Rtype飲み比べはこちら/
\特約店さんによって異なる!/
というのがNo.6というお酒です。
新政酒造さんの日本酒は「取扱特約店」さんにて購入することができますが
お酒となり、新政ブランドの中でも個人の人が購入できるのは稀な「入手困難」なお酒となっています。
その中でも、No.6のダイレクトパスはより希少です。
特約店さんによって販売方法は異なりますが「No.6」の販売方法は
などになるかと思います。
\買えたらラッキーな銘柄!/
ではないでしょうか。
そのためわたしも「絶対欲しい!」ではなく「今年も買えたら嬉しいな」くらいの気持ちで過ごしています。
\それでもNo.6を買いたい!/
というあなたは、まず、新政酒造さん日本酒を取り扱っている「特約店さん」をチェックしてみてください。
特約店さんの一部は下記の一般社団法人JSP(ジャパン・サケ・ショウチュウ・プラットフォーム)のページより確認することができます。
また、新政酒造さんへ直接電話をしてお近くの特約酒販店さんを教えてもらうことも可能です。
なお、行けば買えるお酒ではありませんので「その特約店さんはどんな販売方法をしているのか?」ご自身で確かめてみてください。
アルコール分 :13度(原酒)
原材料名 :米(秋田県産)、米麹(秋田県産)
精米歩合 :酒母米55%、麹米55%、掛米65%
原米名 :酒造好適米100%使用
原料米収穫年度:2020年度
使用酵母 :きょうかい6号
醸造年度 :令和3酒造年度(2021-2022)
使用瓶 :Madame Edwarda#1(マダム・エドワルダ)
内容量 :720ml
価格 :2,400円(税込み)
アルコール分 :13度(原酒)
原材料名 :米(秋田県産)、米麹(秋田県産)
精米歩合 :精米歩合55%(酒母米、麹米、掛米ともに55%)
原米名 :酒造好適米100%使用
原料米収穫年度:2020年度
使用酵母 :きょうかい6号
醸造年度 :令和3酒造年度(2021-2022)
使用瓶 :Madame Edwarda#1(マダム・エドワルダ)
内容量 :720ml
価格 :3,000円(税込み)
製造者 :新政酒造株式会社/秋田県秋田市大町6丁目2番35号
公式サイト :http://www.aramasa.jp/
Twitter :https://twitter.com/aramasayamayu
こちらの定価は、価格改定前の物ですので現在は上記の価格よりも少しだけ高くなっています。
とは言え、そんなに高くないですよね(製造方法を考えたらむしろ安い…)
ネットで購入できるNo.6は転売のものですので、No.6の定価を知っていることで馬鹿らしくなること間違いなし。
さらに「生酒」は保管の方法も大切です。
味が変になっている可能性は大ですので、転売ヤーから購入するのはダメ絶対!
どうしても飲みたい場合は、SNSなどで発信をされている飲食店さんへ足を運んでみてくださいね。
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