日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、新潟県南魚沼市にある「高千代酒造株式会社」さんの醸す、「たかちよ Summer Blue」(サマーブルー)です。
高千代酒造さんの醸す「ひらがな」のたかちよシリーズ。
の日本酒シリーズとなります。
日本酒を飲んでいると「メロン」や「りんご」「パイナップル」といった果物をイメージできるお酒に多々出会いますよね。
敢えてその果物感を引き出して醸しているのがこちらの「たかちよ」シリーズです。
たかちよ Summer Blue(サマーブルー)とは、夏限定として醸される日本酒ですが、2021年の今年は「4月21日」と夏を大分先取りしての発売スタートとなりました。
その特徴は、
となっており、ひらがなの「たかちよ」ではめずらしく精米歩合を公表している銘柄となっています。
見た目は、夏にピッタリのブルーのボトル&シルバーのラベルとなっており通称は「シルバーラベル」や「銀ラベル(吟ラベル)」のたかちよと呼ばれています。
実は、ブルーボトルのたかちよは2本あります。
もう1本は「ラムネ」をイメージして醸された氷点貯蔵のおりがらみSKYという商品で発売する時期も近いためちょっと間違えそうになります。
ちなみに、ラムネのたかちよは「空ラベル」や「水色ラベル」と呼ばれています。
実は「かな」のたかちよは種類が沢山あり、季節限定で次々と発売されます。
わたしも一時期追いかけてみようと思っていましたが
という理由から「タイミングが合ったら買う!」というスタンスになってしまいました。
8月19日現在、発売されている平仮名のたかちよは「巨峰」をテーマに醸された紫ラベルのうすにごり活性生たかちよSPARKとなっています。
巨峰の日本酒?…の、飲んでみたい…
他では「これは巨峰!」と思う日本酒を味わったことがないため、なかなか面白い日本酒ではないかと思います。発泡感があるのも良いですよね。
このように果物がテーマのたかちよの<発売時期>をまとめましたので、気になったあなたは参考にしてみてください。
うーん。やはりたくさんありますね。
そして「黒ラベルのパイナップル」があるのが気になります。
今回いただいた「銀ラベルのパイナップル缶」とどんな違いがあるのでしょうか?黒ラベルはまだ飲んだことが無いため機会があれば飲んでみたいと思います。
他にも「赤(リンゴ)と黒(パイナップル)」を掛け合わせたバレンタイン限定酒などカスタムメイドシリーズもあります。
というあなは、たかちよの企画 運営 製造を担当されている「やまだしゅういち」さんのInstagramで発売情報が確認できますのでぜひチェックしてみてください。
高千代酒造公式Instagram
https://www.instagram.com/yamadashuichi/
実はわたくし「夏酒」と呼ばれる季節限定の日本酒をあまり飲んだことがありません。
思い返してみると今まで夏に日本酒を飲んでいなかったからだと思います。(夏はビール)
今年は「夏酒」を積極的に購入してみようと思い、こちらの「たかちよSummer Blue」を購入してみました。
果たしてどんな日本酒だったのか?
実際に飲んだ感想を書いてゆきます。
夏酒は白(透明)や水色といったボトルが多く清涼感があり爽やかなイメージのため、茶色いボトルよりも手に取りやすいですよね。
たかちよもブルーのボトルがとってもきれい♪
ですが、やはり色の薄いボトルは紫外線による影響を受けやすいため気になる面もでてきます。
でもたかちよなら安心です!
UV(紫外線)をカットする特殊フィルムに入っているので通販でも安心して購入することができました。
グラスに注いだ時は、なんとなくラムネっぽい香りに感じました。
ですが実際に香ってみると「パイン」。
うん、「パイン缶」の意味が分かります。これは果物のパインというよりも缶詰のパインです。
甘みの中に酸味も感じるあのパイン缶を開けた時の感じ、します。
え、本当に缶詰パインなんだが!
え~。面白いです。
そしてキレ感も少しあります。
酸味というか、パインの苦味も後口に残ります。
飲み口は舌に甘さがアタックしてきますが、酸味&苦味でさっぱりします。
口の中にはお米の甘さの余韻が残ります。
時間が経つと香りに酸っぱさも感じました。
「パイン」と言えば亀泉のCEL-24ですが、あちらはとにかくバランスが良くて飲む度に美味しさを実感できるお酒でした。
たかちよのパイン缶は、甘さからの酸味と苦味の動きが口の中で激しい印象があり、最後にお米感が濃ゆく残る感じがあります。
甘さが強いです。
とても美味しくて好きな味わいなのですが、亀泉CEL-24の味わいを知ってしまった後なのであのお酒は「ヤバイ、旨いお酒」ということが解ってしまいました。
ですが「たかちよ」も飲んでいると、甘さが美味しくて酸味や苦味が気にならなくなり、とっても美味しいお酒ということがわかりました。
亀泉CEL-24を飲んだ時の感想はこちら
今回は餃子とペアリングをしてみました。
早速いただいてみましょう。
ぎょうざと一緒だと、甘さが増してとっても美味しい!これは合います。
ジュワっと甘くて、テンションが上がりました♪
なんかとっても美味しいです。
ぎょうざのタレは、酢・ラー油・醤油ですがこのタレに合うのかしら?
あと、飲んでいて思ったのですが部屋の温度が高いとお酒の温度も上がりやすいため「冷やす」のがあると良いです。
わたしは暑い日はル・クルーゼの「アイスクーラースリーブ」で瓶を冷やしています。
…うん、やっぱり冷たいのが美味しいですね。
甘い⇒酸味⇒苦味とパイン缶の味わいを愉しむことができます。
サラダと一緒だと、甘さが少しフラットになってスッと飲める感じになりました。
改めて餃子と一緒だとやっぱり旨い。
甘さに酸味のさっぱり感もあって合います。
ですが、続けて飲んでいると「アルコール度数が強いお酒」といった感じが出てきました。
えーっと、アルコール分16度…ですよね。
飲み過ぎると重くなってくる感じがあります。餃子の油を流してくれないので甘みがキツく感じてきました。
今日の所はここまでにしておきたいと思います。
昨日開けた紀土(キッド)夏ノ疾風と一緒にパシャリ(写真)
グラスに注いでみると、うっすらとかすみ酒のようににごっていることが分かります。
確かに下の方に滓(おり)がうっす~ら溜まっていました。
パイン缶の香りが増しています。
酸味と繊維のあるパインの苦味をイメージできて、甘さも感じます。
本当にパイン缶を缶切りで開けた時のあの香りです。
甘さも増しています。
強めの甘さ。しっかり甘くて舌に残ります。
ふむ、苦味も舌に残りますね。
最後の方に少しキレを感じますが「夏酒」と考えた時には「重ため」です。
氷を入れたら美味しいのかしら?
甘さがシロップのようで、とにかく甘い。
暑い日の夜に飲むには重たさを感じるので、涼しさを感じる日に飲むのがおすすめかもしれません。
でも「まさにパイン缶」を味わえて美味しかったし、面白かったです。
ごちそうさまでした♪
わたしは飲んでみて、「他のたかちよも気になる!」と改めて思った日本酒ですが合わない人も居るかと思います。
それは
です。
ですが「果物をテーマに醸した日本酒」や「スペック非公開で愉しむ日本酒」といったことに「面白い!」と楽しめる人にはおすすめです。
だって本当に実現しているんです。
パイン缶の味わいを(笑)
たかちよシルバーはパイナップルではなくて、パイン缶というのがまた面白いですよね。
他にも平仮名のたかちよは「Kasumi 桃ラベル」という春限定の日本酒をいただきましたが、こちらはもう「ピーチ」!
面白いです。
気になったあなたはぜひ「たかちよ」シリーズ飲んでみてくださいね。
たかちよ 桃ラベルを飲んだ感想はこちら
ひらがなの「たかちよ」は販売店限定の日本酒となっています。
高千代酒造さんの公式サイトに取扱店さんが一覧で記載されていたので参考にしてみて下さい。
わたしは特約店さんが近くにないため「ネット通販を行っている販売店さん」にて購入しました。
「たかちよ 特約店」
「たかちよ 販売店」
などでYahoo!やGoogleにてネット検索をするとヒットします。
8月19日現在、たかちよ紫ラベル(巨峰)の在庫のある酒販店さんを掲載しておきますね。
たかちよシルバーラベル(パイン缶)は残念ながら売り切れているため、また来年の発売を楽しみにお待ちくださいませ。
製法 :純米大吟醸/扁平精米/無調整夏生原酒
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
原料米 :非公開
精米歩合 :48%
アルコール分:16%
内容量 :720ml
価格 :1,760円(税込)
製造所 :高千代酒造株式会社
所在地 :新潟県南魚沼市長崎328-1
公式サイト :http://www.takachiyo.co.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/yamadashuichi/
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