日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、三重県名張市にある「木屋正酒造合資会社」さんの醸す「而今 純米吟醸 雄町火入」です。
木屋正酒造さんの醸す日本酒には「而今(じこん)」と「高砂(たかさご)」そして、現在は終売となっている地元限定酒「鷹一正宗」と言う銘柄のお酒があります。
三重県の「而今」と言えば、日本酒好きな人からしたら知らない人のほうが少ないのではないでしょうか。
TwitterなどのSNSでは、而今のお酒がUPされると「ジーク而今!」と機動戦士ガンダムの「ジークジオン!」という掛け声から文字ったリプをよく見掛けます。
このように日本酒好きに愛されている有名な人気銘柄かつ、新政、十四代と並び「なかなか購入できない入手困難なお酒」としても知られていますよね。
而今(じこん)とは、現在の蔵主である6代目蔵元・大西唯克(おおにしただよし)さんが自ら杜氏を務め、2005年にデビューした銘柄の日本酒です。
而今という名前の由来は「過去に囚われず未来に囚われず、今をただ精一杯生きる」という想いから付けられました。
大西さんは元々、大手食品会社に勤めていて蔵に戻ったのが2003年、誰もいなかったので「ひとり」でお酒を醸していたと知り驚きました。
酒っていうのは人間が造っているようで、実は麹菌と酵母2つの微生物を育て、はぐくむことによっていいお酒が結果としてでてくると思っている
という大西さんの言葉に「なるほどなぁ」と納得。
一般社団法人J.S.PのYouTubeでは、木屋正酒造さんの蔵内部や名張市の素敵な風景を見ることができます。
気になったあなたはぜひ見てみてくださいね。
jsp 而今 UTAGE限定商品紹介
https://www.youtube.com/watch?v=aEbatY7rneg
実は、而今のお酒を購入したのは今回が初めてです。
而今を飲む機会と言えば東京へご飯を食べに行ったときに飲むことが多く「東京のお鮨屋さんに行くと扱っているお店が多い」というイメージのお酒でした。
「お鮨に合う!」
「どれを飲んでも美味しい!(而今なら間違いない)」
と言う理由で、而今が置いてあるとそればかり注文してしまう銘柄のお酒です。
元サッカー日本代表の中田英寿さんは而今のお酒のことを
と仰っていました。(な、なるほど…)
今回購入したのは「而今 純米吟醸 雄町火入」と生酒ではなく火入れ(低温加熱殺菌)をしているお酒です。
ラベルの裏を見ても「多くを語らない」このお酒。
解ることと言えば、
「雄町100%使用」
「精米歩合50%の純米吟醸酒」
「アルコール分は16%としっかり高め」
ということです。
うーん。味わいを知るには飲んでみるしかないようですね。
飲食店さんで而今を飲む際は、そのお酒のスペックなどを特に気にしていませんでした。
だって、どれを飲んでも美味しいんですもの。
基本は「おいしいければ好きだしそれでいい」の人です。
と言いますか、唎酒師の勉強をするまでは日本酒の難しい漢字が並んだスペックなど言われても「???」の人でした。
今回改めて「而今の火入れした雄町!」と言われたお酒を飲むとどんな感想になるのでしょうか?
ちょっとドキドキしながら飲んでいきたいと思います。
「木屋正」と書かれた王冠を開けグラスに注いで香ってみます。
(而今を醸している酒蔵さんが「木屋正さん」というのも、去年までは知らなかったなぁ)
なるほど。
メロンやパインの香りがします。
ん!
密度があり、厚みのある甘さです。
濃い~甘さなのですが、後口にはキレ感があるので甘すぎる感じがしません。
甘みが美味しくなりました。
サラダのマヨネーズの酸味とはよく合い、甘さが「きゅん」とします。
これはマリアージュ。
軽やかになっておいしいです。
火入れのお酒ですが、とってもきれい。
ジュワっと感もあって、杯を重ねていくと飲み口にさっぱりするような感じも出てきました。
而今はお鮨だけじゃなくて、料理と合うお酒なんですね。
1日では飲み切りませんでしたので、残りを冷蔵庫で保管していました。
味わいの変化はあったのでしょうか?
香り高い、熟したパインの香り。
初日より香りが濃くなった感じがします。
甘みがありつつ、後口にさわやかなキレ感。
濃いです。
ジューシー感もあります。
今日はチャーハンに合わせてみます。
而今にチャーハンを合わせるのはわたしくらいかもしれません…。
(冷凍炒飯しか冷蔵庫に無かったのは内緒です…)
チャーハンを食べ、而今を飲んでみると…
はい、
チャーハン合いました!
こちらの而今・雄町火入れは、料理との甘さの相性が抜群です。
うっま。
飲み口の甘みの濃さが印象的ですが、変に甘みが残らないので美味しいです。
おうちで飲む而今もやっぱり美味しいと分かった1本でした。
美味しかったです!
ごちそうさまでした♪
わたしは飲んでみて改めて「料理に合うお酒なんだなぁ」と思った日本酒ですが合わない人も居るかと思います。
それは
です。
うーん。書いていてちょっとよく分からなくなってきました。
而今はプレミアム感が強くて、而今のお酒を飲むというより「ブランドを飲む」と言う人も居るのかな?と思ったり思わなかったりしています。
ですが、純粋に日本酒として「おいしい」を体感できる1本です。
変な先入観なしに飲んでいただきたいお酒なので、而今というお酒を味わってみたい人にはおすすめです。
木屋正酒造合資会社さんは小さな酒蔵です。
公式サイトには
酒造りに専念させて頂きたく、小売販売、酒蔵見学、試飲などの店頭業務は行っておりません。
と記載がありました。
そのため「特約店」さんにての購入が必要になります。
また、J.S.Pに加盟しているため下記のページでも一部の特約店さんをチェックすることができます。
ですが、特約店さんに行けば置いてあるお酒ではありません。
各特約店さんで販売方法は異なりますが、
など、簡単には手に入らない銘柄のお酒と思っていると悲しい想いをしなくて済みます。
わたしは而今が入手困難のお酒と言うことを、このメディアを立ち上げるまで知らなかったので
「飲食店さんで飲めるから、自分で買わなくていっか」
くらいの気持ちで居ました。
ですが、美味しいお酒なので記事として書きたい。書くには買わなきゃ。
ということで、メルマガを登録していた酒販店さんにて「○○円以上他のお酒を購入したら買える」というタイミングの際に注文しました。
その時は、13000円以上購入したら1本買える…といった内容だったと思います。
いや、15000円??
忘れちゃいましたが、タイミングを逃すと買わなそうだったため思い切ってポチっとしました。
お近くに特約店さんがある場合は、通って常連さんになって購入するのも手だと思います。
ちなみに、わたしが購入したのは下記の酒販店さんでメルマガに登録しておくと入荷時に案内が送られてきます。
品目 :日本酒(純米吟醸)
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
使用米 :雄町100%
精米歩合 :50%
アルコール分:16%
内容量 :720ml
価格 :2,090円(税込み)
製造者 :木屋正酒造合資会社
所在地 :三重県名張市本町314-1
公式サイト :https://kiyashow.com/
Instagram :https://www.instagram.com/jikon_sake/
而今のお酒は「買いたい銘柄(スペック)がなかなか買えない」お酒です。
わたしも「その時売っていたものを買った!」という感じです。
そのため、偶然店頭に出ているのを発見したら「買い」かと思いますしまたは、「この銘柄は絶対飲みたい」と決め発売日をチェックするのがおすすめです。
チェック方法…?
\がんばれ!!!/
というのは冗談で(笑)SNSなどをチェックするのをお勧めします。
わたしは「而今のにごり生酒」を飲んでみたいなぁと思っているので、今年挑戦したいと思っています。
(昨年は11月中頃だったのでそろそろかしら…?)
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