宮城県栗原市にある「萩野酒造株式会社」さんの醸す「猫ラベルシリーズ」のお酒をご存じでしょうか?
【ねこと日本酒が好きな人はみんないい人です】
とラベルにもしっかり記載されているこのお酒は、当サイト【ねこと日本酒】からしたら運命(?)としか思えないお酒なのです。
(勝手に言っています/笑)
今回は、夏に発売された「ねこラベル」3種類
を飲み比べてみました。
果たしてどんな味わいの日本酒だったのか?
早速、見ていってみましょう♪
萩野酒造さんの醸す日本酒には
と4種類のブランドがあります。
ねこラベルは季節限定に醸される日本酒で、2021年に発売された「猫ラベル」のお酒は5種類。
通常、夏限定のお酒は「夕涼み猫」のみとなります。
ですが現在はコロナ過ということもあり「ねこディスタンス」や「真夏の猫」といった想いの込められたお酒も発売されました。
どれもこれも可愛いイラストに見ているだけでニコニコしてしまいますよね。
オカさんのイラスト、大好きです。
春限定の「さくら猫」に関しては、飲んだ感想などを記事として書いています。
ねこラベルに関しては、
もともと1匹の猫しかいなかったけど、匹数が増えて結構な数のねこちゃんが居る。
最初は日本酒の裾野を広げたいと思ったところから始まっている。
日本酒はまだまだ「難しい」「面倒くさい」と思っている人が多いと思うけど、そんなこともなく「面白くて美味しいよ」ということで気軽に手に取って欲しい。
という想いで、14・5年前から醸している商品。
といったお話を萩野酒造の8代目蔵元となる佐藤曜平(さとうようへい)さんが「JSP UTAGE 萩の鶴ライブ」にて仰っていました。
一般社団法人J.S.P(ジャパン・サケ・ショウチュウ・プラットフォーム)のYouTubeライブは下記より閲覧できますので、気になったあなたはチェックしてみてください。
萩野酒造さんの真面目な蔵元・佐藤曜平さんのお話が聞けます。
JSP UTAGE 萩の鶴ライブ
https://www.youtube.com/watch?v=1aA9dnLdDEY
今年はじめて発売された銘柄「ねこディスタンス」。
横になって顔(頬)がぶにーっとなってる猫ちゃんや、のんびりとした表情のねこちゃん達がいい感じに距離を取っているラベルのイラスト。
その名の通り、しっかりソーシャルディスタンスを取っています。
いや、
もう、
可 愛 す ぎ ん か … !
イラストを書かれているのは「オカ」さんという方らしいのですがそれ以上の情報は無く、YouTubeライブの時に質問すればよかった…!と悔やんでいます。
ラベルのグッズなど発売されたら買いたいです(Tシャツ希望)
ねこさんの特徴をしっかり捉えたイラストで緩さもあり、猫好きは絶対「かわいい~」と歓喜するイラストですよね。
そんな、ねこディスタンスは【早くみんなで乾杯出来る日が来ますように。】という想いが込められて発売されました。
ラベルの裏には
爽やかで華やかな香りと甘めのやさしい味わいです。
よく冷やして、ゆったりとお楽しみください。
と記載がありました。
こちらは、1回火入れ・要冷蔵の夏酒となります。
2020年より発売された銘柄で、コロナ過により海水浴場も軒並み閉鎖され海に行けないことからこちらの猫ラベルが発売されました。
【海のポスターでも眺めながらお部屋でゆっくりお楽しみくださいませ☆】
という想いが込められたラベルで、部屋に海のポスターを貼りしっかりサングラスをかけてくつろぐ猫さんの姿がとってもキュートですよね。
蚊取り線香のブタも夏を感じさせます。(かわいい)
ラベルの裏には
華やかな香りとやや甘めのやさしい味わいです。
よく冷やして、ラベルの猫のようにゆったりとお楽しみください。
と記載されています。
こちらも、1回火入れ・要冷蔵の夏酒となります。
萩野酒造さんの夏の定番となる銘柄です。
【イラストの猫のように、夏の夕暮れにゆったりとお楽しみください】
とのことで、だら~んとのんびり愉しみたいお酒となっています。
ねこさんの表情がいい感じですよねw
ラベルの裏には
フレッシュで華やかな香りとお米のクリアで優しい味わいを、超速瓶燗1回火入れによってギュッと閉じ込めました。
よく冷やして、ラベルの猫のようにゆったりとお楽しみください。
と記載がありました。
こちらは、他の2種類とは違い「超速瓶燗1回火入れ」要冷蔵の夏酒です。
通常、瓶燗火入れと言えば「瓶に詰めた状態で火入れを行う」方法です。
水を張った容器に瓶を入れて加熱し、60~70℃まで温度を上げて火入れを行う手法で、水が60~70℃に到達後は即冷却を行います。
萩野酒造さんの「超速瓶燗1回火入れ」は下記のような方法で火入れを行っています。
出来立てのお酒が酸素にたくさん触れて、酸化がたくさん進む前に一瞬の内に瓶詰めをしている。
絞ったお酒を1日・2日、または当日に詰めてその外から熱湯のシャワーをかけて加熱殺菌をしている。
もともとお酒に含まれたピチピチしている炭酸ガスが抜け切る前に閉じ込める方式を取っている。
そうするとかなり長持ちして、悪くなりにくい。
そのため、火入れだけど生っぽさ・フレッシュ感が残っているお酒に仕上がるとのことでした。
夕涼み猫は、ほかの猫とは違い「火入れだけどフレッシュ感を楽しめる」味わいになっているのですね。
こういった話も【JSP UTAGE 萩の鶴ライブ】で聞くことができました。
毎週木曜日の20時~ライブで配信されるので、UTAGEのサイトをチェックしてすきな酒蔵さんの配信を見ると愉しみが増えるかもしれません。
UTAGE(うたげ)公式サイトはこちら
https://utage.j-s-p.or.jp/
猫ラベルシリーズのお酒は「華やかな香り」が特徴で、これがまた好きなタイプの日本酒なので飲む前からうきうきでした。
ちなみに、ねこディスタンスと真夏の猫は同時に飲み比べをしましたが、夕涼み猫は別の日に飲んでいます。
まずは発売順で「ねこディスタンス」からいただきたいと思います。
早速、香ってみるとリンゴやマスカットのような香りがします。
かなり香り高いです。
真夏の猫と比べると、こちらの方が酸味が強い香りです。
メロンっぽい味わいかな?
パインっぽさもあります。
舌に少しジュワリとして甘みと酸味を感じ、後口は少しキレ感。でもまったり感もあり。
甘さは結構ジューシーで舌の中央に「きゅん」とした酸味が残ります。
飲み続けているとパインとお米のキレ感。
甘みが強い。
甘酸で華やかさがあり美味しいです。
続いてはこちら。
どちらかと言えば「まったり感」のある香りです。
ディスタンスの香りと似ていますが、キレも感じます。
舌にジュワリ。
やはりこちらの方が甘さにまったり感があります。
後口がさっぱりしていてキレ過ぎずに「ふ~」っとやわらかく去っていく感じ。
後口はディスタンスと比べ、こちらの方が安心します。
甘さと酸味のバランスが丁度良い感じです。
どちらかと言えば、上がったり下がったりせずまとまりがある感じですね。
さっぱりするので、ゆっくり夏に飲むお酒としてピッタリかと思います。
飲み続けているとメロン感があり、甘みと酸味が落ち着いている印象です。
まぁるいバランス感が美味しいです。
別日となりますが、こちらも飲んでいきたいと思います。
香りはとっても華やか!
リンゴっぽい香りで、酸味と甘さも感じる香りがします。
甘さが美味しい!
酸味もある甘さなので「チュン」としておいしいです。
冷たい温度が心地よいです。
後口には爽やかさのある酸味が残るのでおいしい。
甘みがしっかりあるので、これは他の2本に比べて好きなやつです。
最後はキレ感のあるお米の感じもありますね。
甘さがちゅんちゅんしてフレッシュ感もあり、パインみたいな酸味感もあります。
料理と一緒でも甘さが邪魔をしません。
甘みが強く、厚さが出る感じもあります。
冷たいのがやっぱり美味しいですね。
酸味感もよし!
おいしいです。
どのお酒も1日では飲み切らずに、開栓後に冷蔵庫(0℃くらい)で保管をしていました。
味わいに変化はあったのでしょうか?
見て行ってみましょう。
蓋(スクリュー)を開けると「しゅー」っとガスが抜けました。
まったりリンゴのような香りがします。
甘さも感じます。
甘みとかわいい酸味。
柑橘っぽさもあります。
甘さがとても良い感じです。
最後はさっぱりジューシーっぽさもあります。
厚みもある甘さで、初日よりも3日目のほうが美味しく感じます。
本日の献立は、豚キムチと豆腐のしらすのせです。
酸味のあるお酒は「豚キムチ」と合うというのが持論です。(特に仙禽/せんきんさんのお酒)
しらすと豆腐は、酸味が良い感じになり甘みの強さがUPしました。
ジュワリ感も合います。
豚キムチは、甘みが大分強くなりました。
ジュワっと感&柑橘のような酸味も感じます。
甘みが残る感じがあるため、ちょっとくどさがあるかな?
ですが続けて一緒にいただくと、甘さも良い感じにマリアージュしてきました。
ジューシーさがとっても良いです。
華やかさもあります。
こちらも開けると「シュー」っとガスが抜けました。
初日同様に、まったり感がありますが、キレも感じる香りです。
パインぽさもあります。
舌にジュワリと酸味感。
甘さが口の中に広がりますが、後口さっぱり。
キレ感&爽やかさもあります。
しらすと豆腐は、酸味と甘さがかわいくなりました。
おいしい。
キレ過ぎずに丁度良くなりました。
豚キムチは、甘さがUPしますが酸味が良い感じに合って、ねこディスタンスよりもこちらの方が合います。
後口もさっぱりと残らないので美味しくいただけます。
料理に合うのは「真夏の猫」に軍配です。
改めて飲むとパイナップル。
とっても美味しいです。
こちらは別日となります。
華やかな香り。
リンゴやパインのよう。
まったりした甘さと酸味を感じる香りです。
甘さ濃ーーーい。
初日よりも甘く感じます。
美味しい甘さからのさっぱりキレ感。
熟した甘さのようにも感じます。
でも酸味&キレ感があるため、さっぱり爽やかに飲むことができます。
合わせたのはデパ地下にあるRF1(アール・エフ・ワン)のサラダとお惣菜です。
サラダのマヨネーズに合います。
甘さの酸味感が強くなるので爽やかさがUPして、とっても美味しいです。
揚げ物も美味しくいただけます。
ねこディスタンスと真夏の猫と比べると、夕涼み猫が一番好きかもしれません。
おいしかった…!
ごちそうさまでした♪
ねこラベルのお酒を3種類飲んでみました。
こちらの夏酒は、5月・6月・7月と1ヶ月ごとに発売されたため「もしかしてラベルが違うだけで同じような味わいなのでは?」といった疑問がありました。
ですが、それぞれに個性があり美味しくいただくことができました。
まとめると、
といった感じでしょうか。
わたしが1番好きな味わいだったのが「夕涼み猫」でした。
こちらの3本で【萩の鶴ねこラベルシリーズ】のお酒をコンプリート!
ですが、冬のこたつ猫の「生酒バージョン」と春のさくら猫の「うすにごりバージョン」を飲めていないません…
※コロナ過ということもあり、火入れバージョンでの発売でした。
来年は飲めるかしら?
猫ラベルのお酒はとっても可愛いですし、華やかな日本酒が好きな方はぜひ集めてそれぞれ味わっていただきたいなぁと思いました。
猫ラベルシリーズの日本酒は、全国の特約店さんで購入が可能です。
公式サイトには「取扱酒販店をご紹介させていただきますので、メールにてお問い合わせください」との記載がありました。
また、萩野酒造さんは「J.S.P」に加盟されているため、主な取り扱い販売店さんをJSPの公式サイトで確認することができます。
なお、オンラインショップを用意している特約店さんもありますので、
【萩の鶴 ねこラベル 特約店】
【萩の鶴 猫 販売店】
など「ねこ」というキーワードを入れてGoogleやYahoo!で検索すると見つけやすいかと思います。
例えば下記の酒販店さんで購入することができます。
ちなみに、9月16日現在、猫ラベルの夏酒(3種)の在庫があるお店はほとんどありません。
季節限定のお酒となりますので、発売時期を逃さぬようにチェックが必要です。
萩野酒造・八代目蔵元、佐藤曜平さんのTwitterでは発売時にツイートしてくれるため、フォローしておくのがお勧めです。
萩の鶴の中の人(さとうようへい)
https://twitter.com/haginotsuruhei
特定名称 :純米大吟醸
仕様 :1回火入れ
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :美山錦100%
精米歩合 :50%
アルコール分:15度
内容量 :720ml
価格 :1,650円(税込)
特定名称 :純米大吟醸
仕様 :1回火入れ
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :美山錦100%
精米歩合 :50%
アルコール分:15度
内容量 :720ml
価格 :1,650円(税込)
特定名称 :純米大吟醸
仕様 :超速瓶燗1回火入れ
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :美山錦100%
精米歩合 :50%
アルコール分:15度
内容量 :720ml
価格 :1,650円(税込)
製造者 :萩野酒造株式会社
所在地 :宮城県栗原市金成有壁新町52番地
公式サイト :http://www.hagino-shuzou.co.jp/
Twitter :https://twitter.com/haginotsuruhei
萩野酒造さんの日本酒は「猫ラベルシリーズ」しか飲んだことがありません。
ですが先日「UTAGE(うたげ)」でJSP限定・別撰「壱・弍」セットを注文してみました。
こちらも飲んだらまた感想を書いていきたいと思います。