千葉県山武市にある「寒菊銘醸」さんの醸す銘柄のひとつに「Occasional(オケージョナル)」というシリーズがあります。
このシリーズは四季に発売される季節限定酒とはまた違った、年に一度だけ無濾過原酒にこだわって醸される超限定のお酒です。
【Occasional=特別な瞬間】
という意味があり、寒菊ファンの人は毎年楽しみにしているのではないでしょうか?
今回は、そんなOccasionalシリーズの内の2本、
の2種類を飲み比べてみました!
どんな違いのある日本酒だったのか…?
早速、見ていってみましょう♪
現在ブレーク真っ只中と注目の集まっている寒菊銘醸さんの日本酒。
\入荷後は即完売!/
といった酒販店さんも多いのではないでしょうか。
その酒質は【華やか&フルーティー、ジューシーなのに爽やかさ有】といった特徴があります。
それも、寒菊銘醸さんは九十九里浜の近郊にあり、その仕込み水はミネラル豊富な中硬水系の伏流水を使用されていることも要因のひとつです。
そして【True】シリーズは、寒菊の酒造りを突き詰めるきっかけとなった原点のお酒として年に1度だけ「特別な仕込みのお酒」として醸されます。
寒菊銘醸さんの主力となる酒米「雄町」を使用し、雄町の力強さを最も良いバランスで提供したい!という想いからスタートしました。
「飲み手の心を満たし、明日へと繋がる一杯へ」という理念を毎年自覚して取り組まれており、そして「True White」が寒菊の名を業界に広めた衝撃の1本となりました。
寒菊の日本酒を飲むのであれば、ぜひ1度は飲んでおきたいのがこちらの同時発売となる【True】シリーズです。
発売は年に1度、GWが明けてからの5月中旬ごろ~となります。
2022年は5月20日そして、第2弾のタンク違いの追加仕込み分(少量)が6月10日より発売となりました。
「まだ飲んでない!」
というあなたも、6月21日現在であればまだ間に合うチャンスです!
白いラベルが印象的なこちらのお酒。
白い菊の花言葉となる「True=真実」を表す白を基調としてデザインされ、原点を表すためにシンプル表現されているとのことです。
七色の味わいを奏でると言われる「雄町」の中でも特に「旨み」にフォーカスして醸された渾身の1本。
2018年4月よりリリースされ、毎年レベルアップした酒質にて原点となる味わいを楽しむことができます。
精米歩合は50%の純米大吟醸で、無濾過生原酒がこちらのTrue Whiteです。
サブタイトルとして「白菊の真実」と名付けられています。
真っ赤なラベルが印象的なこちらのお酒。
赤い菊の花言葉である「愛情」を表す赤を基調としたデザイン、そして原点を表すためにこちらもシンプルに表現されました。
もともとは真っ赤なラベルでは無く、Trueの文字が「赤色」というデザインでしたが2021年より現在のデザインに一新されました。
また、発売はTrue Whiteのリリース翌年となる2019年よりスタートしました。
その特徴は「おりがらみ」。
テーマとなる愛情を、おりがからむことでリッチな甘みで表現されフローラルでジューシーな分かりやすい酒質として醸されました。
True Whiteと同じ精米歩合50%の純米大吟醸で、おりがらみの無濾過生原酒となります。
サブタイトルは「紅菊の愛情」と名付けられています。
これまでにわたしが飲んだ寒菊のお酒は「39 Special Thanks」と「寒菊 愛山 50 -Red Diamond-」の2本です。
\まだまだ寒菊を理解していない!/
ということで、気になるこちらの2本を購入してみました。
新しい日本酒を飲む際はウキウキしちゃいますよね♪
どんな味わいでどんな違いがあったのでしょうか?
実際に飲んだ感想を書いてゆきたいと思います。
先に開けたのはこちら。
おりがらみとか、うすにごりとか、にごりに弱いわたしです。(すきなんです)
気になるのは蓋の上部に貼ってある「抜栓時注意」のシール!
生きた酵母が瓶内で炭酸ガスを生み出し続けているため、抜栓時王冠が飛ぶ可能性がありますとの注意書きがRedのみ貼ってありました。
おりがらみですが、まずはオリを混ぜずに開栓してみると確かに王冠が飛びそうなくらい「ボーン!」と大きな音を鳴らしながらガスが抜けてゆきました。
パイナップル!
甘いパインの香りがします。
とろっと甘いパイナップルです。
ジュワジュワガス感!
甘さがたっぷりありますが、酸味とガス感のおかげでスッキリと飲めます。
ジューシーさがとにかく凄い!
飲む度にジワジワとガス感があり、今の季節にとても美味しい飲み口です。
後口に少しだけ苦味がありますね。
その苦みが味わいの深さを出してくれて、甘酸をまとめてくれるため美味しいです。
うん。
まとまりが良い感じがします。
白を飲んでから戻ってくると、香りに酸味ジューシーさも感じました。
こちらの方がガス感がしっかりあって好きです。
ジワッとパイン。
酸味と苦味もありますが、まとまり感があるが良いです。
パインと言えば、埼玉県にある南陽醸造さんの花陽浴(はなあび)を想像できますが、花陽浴との違いは「甘さにパッと華やかさがあり、軽さがある」点かなぁと思います。
こちらの寒菊の赤ラベルも甘みの濃さはしっかりありますが、爽やかというか晴れやかさがあります。
薄さはありません。
そして甘さが濃ゆいですが、ガス感のおかげで飽きずに美味しく飲めます。
香りにスッキリさが少し出ました。
飲んでみると、オリの苦味がハッキリ出た感じがします。
混ぜたほうがスッキリさと苦味がUPするので「混ぜないバージョン」「混ぜたバージョン」の2種類はしっかり味わったほうが良いかと思います。
オリのおかげでシルキーさが出て、華やかパインなお酒になりました。
…が、わたしはオリを混ぜないほうが好みでした。
しっかりと「オリ」の感じ、あります。
そしてジワジワなガス感はオリを絡めた影響で落ち着き、代わりにシルキーさを楽しめるようになりました。
今日はこちらと一緒に。
豚こまのほうれん草と卵炒めは、オイスターソースを使っているのでお酒の甘みと合って美味しくいただけます。
そして苦味。
料理と一緒でも、華やかすぎずに美味しく食べれるし飲めます。
ですが、料理と一緒だと単体で飲むよりも「苦味」が引き出される印象がありました。
続きましてはこちらです。
早速香ってみると、パイン感が赤ラベルほどありません。
どちらかと言えば、洋菓子とかキャラメルっぽい甘さが香ります。
シロップ?
甘いけど柔らかさもある香りです。
酸味スッキリさも少しだけ、赤(True red)と比べるとあります。
ジワッとしますが、赤に比べるとガス感は少なめです。
舌に甘さがまとわるように広がり、濃いのにやわらかいです。
そして、爽やかな苦味と軽やかな酸味があります。
ですが、飲み口のキャラメルっぽい甘さのほうが苦みや酸味より強くて「甘いお酒」の印象のままフィニッシュしました。
これは「甘いお酒」です。
あ!でも、最後の最後にTrue Redよりも印象の強い「苦さ」が残りました。
お米のキレもほんの少し感じます。
これは、好き嫌いが分かれそうな甘みかなぁと思います。
わたしは赤の「True Red」の方が好みでした。
改めて飲んでみると、甘ーーーーい。
まろやかに甘いです。
やはり白は甘みがメインなお酒だと思います。
実は、最初に開栓直後の飲み比べをしてからその日の夜に料理と一緒にいただきました。
そのため、開栓後は冷蔵庫で保管をしていました。
改めて飲んでみると、ジュワっとしますがやはり赤よりもガス感の余韻はありません。
キャラメルっぽい甘みで、開栓直後より飲みやすくなった印象があります。
苦みは少々あります。
豚こまとほうれん草は、甘みを美味しくいただけます。
最後は苦味でまとまり、悪くありません。
小松菜と油揚げは、キャラメルっぽさがありつつどこかスッキリといただけます。
ですが今日の料理と一緒だと、結構甘さが引き出されます。
キャラメル甘~いお酒です。
そんなこんなで、寒菊のTrue White&Redの飲み比べをしてみました。
美味しかったです。
ごちそうさまでした!
今回は、寒菊銘醸さんの原点とも言える超限定の「True White」と「True Red」を飲み比べてみました。
「おりがらみ or そうでないか」
の違いだけではなく、全く違った味わいとなっていました。
といった味わいでした。
共通するのはやはり「華やかさ」と「ジューシーさ」そして思ったよりも「苦味」もある日本酒でした。
そして、寒菊と同じ系統の華やかな日本酒であればわたしは同じ千葉県にある飯沼本家さんの甲子(きのえね)の方が好きだなぁと現時点では感じています。
違いは何かな?と探ってみると
という印象があります。
なるほど、自分で書いていて納得しました。
同じ華やか系(フレッシュ&フルーティー)でも結構違いますね。
寒菊は旨み(ぎゅっとした複雑さ)も楽しめるお酒だと思います。
また出逢う機会があったら、別の種類も手に取って飲んでみたいと思います!
寒菊銘醸さんでは、蔵の敷地内に直売所が用意されていますがOccasional(オケージョナル)シリーズや少量生産のお酒は購入することが出来ません。
そのため、取り扱い酒販店さんでの購入が必要になります。
ですが一覧などは公式サイトなどに案内がないため、自分で探す必要があります。
ネット通販を行っている販売店さんもありますので、
【寒菊 取扱店】
【寒菊 特約店】
といったキーワードで、GoogleやYahoo!検索をすると見つけることができます。
例えば、下記の酒販店さんでしたら「True White&Red」を現在も発売中です。(6月21日現在)
在庫限りとなりますので、今年を逃したらまた来年まで購入することのできないお酒となります。
また、楽天市場に公式サイトを持っている正規取扱店さんもありますので「お買い物マラソン」などの時などお得にポイントを貯めることも可能です。
特定名称 :純米大吟醸
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :雄町100%使用
精米歩合 :50%
アルコール分:15度
仕様 :無濾過生原酒
内容量 :720ml
価格 :1,860円(税込)
特定名称 :純米大吟醸
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :雄町100%使用
精米歩合 :50%
アルコール分:15度
仕様 :おりがらみ無濾過生原酒
内容量 :720ml
価格 :1,860円(税込)
製造者 :合資会社 寒菊銘醸
所在地 :千葉県山武市松尾町武野里11
公式サイト :http://kankiku.com/
Twitter :https://twitter.com/kankikumeijo
Instagram :https://www.instagram.com/kankikumeijo/
現在、大注目の寒菊銘醸さん。
夏限定の「OCEAN99 青海」「星海」も絶賛発売中ですので、飲んでみたいあなたはぜひチェックしてみてくださいね。
ちなみに、OCEAN99 星海は矢島酒店限定で「直汲み中取りおりがらみ」バージョンもありますので寒菊ファンのあなたは要チェックです!
矢島酒店別誂はこちら
https://www.yajima-jizake.co.jp/products/detail.php?product_id=15407
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