日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、 佐賀県小城市にある「光栄菊酒造株式会社」さんの醸す「光栄菊 黄昏オレンジ」です。
2019年に復活蔵として日本酒造りを20年ぶりに再開した光栄菊酒造さん。
代表銘柄である「光栄菊」の名前はそのままに、酸味と旨味・フルーツを思わせる果実味が特徴のお酒を醸されています。
一時期は入手困難酒としてなかなか手に入らない人気銘柄のお酒でしたが、現在では買いたい人は安定して購入できる銘柄となっています。
そして光栄菊の特徴として
といったお酒で、日本酒初心者や若い世代の人たちにもぜひ飲んでみて欲しい銘柄の日本酒となります。
ちなみに、2023年3月に発売された新作の「月下無頼」(げっかぶらい)という亀の尾で醸されたお酒はアルコール分17度と高めに設定されていました。
こちらのお酒は飲んでいませんが、これまでの光栄菊とはまた違った味わいを愉しめるようです。
光栄菊酒造さんに関しては下記の記事で詳しく紹介しています。
\人生2度目の光栄菊!/
今回購入したお酒は、毎年3月の中旬ごろより発売となる「黄昏オレンジ」です。
2023年の今年は4月18日より蔵元出荷が始まり、各特約店さんには20日ごろには入荷したのではないでしょうか?
例年より少し後の発売となりました。
春の時期に発売される光栄菊のお酒には
があり、そのあとは黄昏オレンジ!と思っていました。
ですが2023年は、月下無頼(げっかぶらい/新作)からはじまり⇒アナスタシアグリーン⇒月光⇒黄昏オレンジの順で次々と発売されました。
いろいろな味わいが楽しめるのは嬉しいですが、追い掛けている人はちょっと忙しかったかもしれませんね。
そして、黄昏オレンジは名前の通り「オレンジ」のニュアンスを愉しめる日本酒です。
はじめてこちらのお酒を知った時は「柑橘系が好きなわたしに正にピッタリの日本酒なのでは?」と思っていました。
ラベルの裏のオレンジのイラストも特徴的ですよね。
アルコール分は13度と低アルコールなので「飲みやすいんだろうな」ということも想像ができます。
実は今回飲んだのは、2022年3月に発売されたものになります。
そのため、2023年の黄昏オレンジはまだ飲んでいません。
ですが
\今年の黄昏オレンジもぜひ飲みたい!!/
と思う味わいだった…ということは先に書いておきたいと思います。
光栄菊の日本酒は「寝かせても美味しい」ということはご存じでしょうか?
今回いただいた黄昏オレンジは、2022年3月に製造されてものを半年後の9月に飲んだ感想となります。
実は3月の発売時には買えずに、2022年9月に西武池袋に新しく登場した「酒商山田」さんで購入したものとなっています。
「あれ!今売ってるの?」
とその時思わず手に取りましたが、寝かせても美味しいということから敢えて取って置いたのでは?と感じました。
果たしてどんな味わいの日本酒だったのか?
実際に、飲んでみた感想を書いてゆきたいと思います。
王冠を開けると「ポンッ!」とガス感強めな印象がありました。
甘ーーーーーい!
これは甘ーーーーーいオレンジです。
キャラメルっぽい酸甘な感じもあります。
とにかく香りが濃ゆいですね。
甘いけどジュースみたい!
酸味が良い感じにあるのでスルーっと飲めちゃいます。
舌にしっかりと酸味が乗ります。
甘みも濃いめで、スッキリとした爽やかな酸味感がありつつキャラメルみたいな濃厚さが残ります。
飲んでいるとあまりシュワっとはしませんが、液体の中にガスがたっぷりと含まれている感じがとてもします。
ジンワリ。
これは甘みたっぷりオレンジという感じでは無いでしょうか。
発売して直ぐに飲んだ時の味わいは分かりませんが、甘みの強さ(キャラメルっぽさ)は熟成したからなのでは?とも思いました。
中盤にはオレンジと共に苦味もあり、グレープフルーツっぽくも感じます。
ですがやはりキャラメル感が強めですね。
このキャラメル感、わたしは好きです!
今回はチーズと共にいただきます。
ブラータ(生モッツアレラ)は、お酒の酸味のフレッシュさが引き出されてめちゃくちゃ美味いです。合います。
チーズのなめらかな甘みとも合います。
ジュワっと感も引き出されました。
お酒の酸甘(甘酸ではなく、酸味の方が強いので酸甘)と、ブラータの甘みがめちゃめちゃマリアージュしますね。
アルコール分13度なのにしっかりと濃ゆくてうまうまです。
チェダーチーズにも合う!
チェダーの酸味にお酒の甘みがのっかってマリアージュしました。
黄昏オレンジはチーズに合う日本酒ですね!
グイグイ飲めちゃってとってもキケンです。
こちらはブラータとはまた違って、スッキリとした酸味と共に甘さが引き出される感じがありとっても美味しいです。
チーズが終わってしまったので、何か合わせる物は無いかとガサゴソしたところじゃがりこが出てきました。
じゃがりこを食べてから飲んでみると、問題なく合います!
このお酒は、料理にかっちりと合わせなくてもカジュアルに楽しめる日本酒なのだなぁと思いました。
ジュワっと感もしっかりと出て、お酒のキャラメルな甘みとじゃがりこのバターのまろやかさが合います。
スッキリグレープフルーツ感もUP!
いや~美味しいですね。
そんなこんなでスルスルっと1本飲み終わってしまいました。
とってもおいしかったです!
ごちそうさまでした。
わたしは飲んでみて「甘みたっぷりオレンジ!チーズとも合ってめちゃ旨!」と思った日本酒ですが合わない人も居るかと思います。
それは
です。
ですが、光栄菊の柑橘さを存分に味わいたい人にはピッタリな日本酒です。
わたしも「今年の黄昏オレンジも買いに行かねば…!」と思っていますし、またあのオレンジな味わいを存分に楽しみたいと思っています。
でも冷蔵庫に空きが無くて頭を抱えている所なんですけどね!(くぅぅ…)
気になったあなたや、まだ飲んでいないあなたはぜひ一度お試しください。
そしてもし購入した場合は、開栓直後と少し寝かせてからの2度楽しむのもお勧めです。
光栄菊酒造さんの日本酒は、特約店限定流通のお酒のため佐賀県にある酒蔵へ行っても購入することができません。
また、公式サイトの用意がなく特約店一覧などの用意もないため、取り扱い特約店さんを自分で検索する必要があります。
【光栄菊 特約店】
【光栄菊 黄昏オレンジ(商品名)】
といったキーワードでGoogleやYahoo!にて検索すると販売店をヒットさせることができます。
わたしも近くに特約店さんが無いため、ちょっと遠出をして買いにいくかオンライン販売をしている特約店さんを利用しています。
例えば下記の酒販店さんでしたらオンラインで購入が可能です。
4月25日現在、在庫があるため購入可能です。
各特約店さんを見ている限り、他の種類の光栄菊の在庫もあることが多いためこの機会にいろいろと購入してみるのも良いかもしれません。
(昨年と比べてもさらに買いやすくなっています!)
仕様 :無濾過生原酒
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
原料米 :非公開
精米歩合 :非公開
アルコール分:13%
内容量 :720ml
価格 :1,815円(税込み)
製造者 :光栄菊酒造 株式会社
所在地 :佐賀県小城市三日月町織島2602番地3
公式サイト :なし
Instagram :https://www.instagram.com/koueigiku/
Facebook :https://www.facebook.com/koueigiku/
光栄菊酒造さんは公式のホームページが無いため、発売するお酒の情報などは公式のInstagramをご覧ください。
また、発売時期も固定ではなく前後がありますのでInstagramをチェックしておくと安心です。
\関連記事/