信州亀齢(しんしゅうきれい)とは「岡崎酒造株式会社」さんの醸す銘柄の日本酒で、年々その人気が高まり
\入手困難な日本酒/
として仲間入りを果たしそうなほど「買えない」という声が多くなっている日本酒です。
わたしが初めて飲んだ信州亀齢のお酒は「金紋錦」(きんもんにしき)という長野県産の酒米を使用した、神奈川県にある望月商店さんとのPBブランドの日本酒です。
こちらは毎年4月頃に発売されています。
実は、信州亀齢の日本酒は
などがあります。
今回はそんな蔵元限定発売となる「信州亀齢 真里ラベル」を購入しに、長野県上田市にある岡崎酒造さんへ行ってきました。
どんな酒蔵さんだったのか?上田市の観光地でもある北国街道 柳町とはどんな感じなのか?実際に行ってみた感想を書いてゆきたいと思います。
信州亀齢とは、1665年(寛文5年)より創業した酒蔵さんで現在も伝統的な手法を使った昔ながらの手造りの「芳醇高雅」なお酒を醸されています。
とても小さな酒蔵さんのため、その生産石数は少なく取り扱い特約店さんも限られています。
その味わいは「美味しい!」と飲んで魅了される人が多く、年々人気が高まっているために「入手困難」という声が増えている日本酒になります。
わたしもこれまでに計4種類の亀齢のお酒を飲んで来ましたが「名前の通りキレイで美味しいお酒」という印象が強くあります。
それぞれ飲んでみた感想は下記の通りです。
食中酒としてどんな料理にも合う定番酒「ひとごこち 純米酒」
たっぷりの甘み、和食やカレーにも合う「山田錦」
甘・ジュワ・ジューシー・キレさもあり飲みやすい「金紋錦」
他の亀齢とは異なるスッキリ&キレ「夏限定のひとごこち」
初めて信州亀齢を飲む人にはぜひ、定番の純米・ひとごこちも味わってみて欲しいなぁと思います。
年に何回か出荷される定番のお酒で、比較的購入できるチャンスも多く旨みもたっぷりで「また飲みたい!」と思えるほど本当に美味しい日本酒です。
そして岡崎酒造の杜氏を務めるのは、3姉妹の末っ子である岡崎美都里(みどり)さん。
2003年より女性杜氏として、信州の自然で出来る最高の日本酒を目指し現在は旦那様の岡崎謙一(けんいち)さんと共に夫婦でお酒を醸されています。
通常、信州亀齢の日本酒は取り扱いのある「正規特約店」さんで購入が可能です。
商品によっては、上田市にある蔵元・岡崎酒造さんでも販売されることがありますが「特約店のみ」として販売される銘柄もあります。
そして、それらの日本酒とは別に「蔵元のみで販売される日本酒」や「蔵元と近隣の5特約店のみ販売の銘柄」などもあります。
これらの日本酒を求め、直接蔵元さんへお酒を購入しに行く日本酒ファンの人が増えています。
蔵元限定や、近隣の5特約店のみで発売するお酒があるのは、地域復興として「上田に来てもらい町に賑わいを創出したい」という想いからです。
岡崎酒造さんは上田・稲倉の棚田保全のためにオーナー制度を設けたり、観光地でもあり酒蔵のある北国街道 柳町のまちづくりのメンバーとして活動されています。
そのためわたしも酒蔵さんへ行ったらお酒を買ってただ帰るのではなく、観光したり食事をしたりお土産を買ったりして帰ろう!と思いました。
今回、蔵元さんへ行ってみよう!と思ったきっかけがこちらのお酒です。
真里ラベルは、2022年4月7日にはじめて発売されたお酒です。
繊細で美しいデザインが印象的のラベルでした。
実はこのラベル、杜氏である岡崎美都里さんのお姉さんである漫画家の「おかざき真里」さんがデザインしたラベルとなっています。
わたしは、蔵元さんで発売された分の購入はできませんでしたが、その後5月にSakenomy(サケノミー)で発売された分を購入することができました。
そして2023年に発表されたラベルが「亀の甲羅を背負ったうウサギと猫さん」という、猫好きのわたしは一目惚れ!とても可愛いラベルとなっていました。
\これは買いに行かねば…!/
というのが岡崎酒造さんへ行ったきっかけです。
ラベルに描かれたウサギと猫さんは、
という理由からデザインされ、干支シリーズとして今年(2023年)から12年間・真里ラベルとして発売されると発表がありました。
全てを購入する猛者は現れるのでしょうか?
長野県上田市は遠いですが、年に1回なら買いに行けなくもない…とちょっと検討しちゃう発表でした。
今回、3月9日(木)より発売された真里ラベルは「生酒」です。
となっています。
そして「上田は遠くて行けない…」という人のために、「火入」バージョンを5月にサケノミーにて発売されるとのアナウンスがありました。
Sakenomy(サケノミー)とは、鮮度にこだわり蔵元直送の日本酒を購入できる販売サイトで定期的に幻の日本酒・十四代の抽選販売なども行っています。
昨年(2022年)の信州亀齢 真里ラベルは、販売開始時間が決められていて一斉に購入スタートとなりました。
ですが、転売購入などの防止により現在は抽選販売が主になっているため「今年(2023年)は抽選販売になるのでは?」と予想しています。
サケノミーは抽選倍率が高いため、これまでに何回か抽選にチャレンジをしましたがほぼハズレ。
そのため酒蔵まで買いに行った…というのもあったのですが、火入の販売本数によっては抽選では無く普通に購入できるかもしれません。
そんなこんなで、これまでなかなか行くことの出来なかった岡崎酒造さんへ真里ラベル発売初日である3月9日(木)に行ってみることとなりました。
これまで行かなかった理由は「遠い、遠すぎる…」以外ありません。
わたしは免許を持っていますが車の運転は出来ないため、お酒を買いに行く交通手段は「公共交通機関&徒歩」になります。
家から上田まで往復6時間オーバーといったところでしょうか。
時間だけで見れば、埼玉県の南陽醸造さんに花陽浴を買いに行った時よりは近いですね!
蔵元直売店の営業時間は「9時~16時まで」。
どれくらい混むのか?全く予想が付かなかったため10時までには着くようにスケジュール調整をしました。
信州上田に行くには必然的に新幹線になるため、東京駅から乗車をしました。
最初、東海道・山陽新幹線の改札に行き切符が入らないのを3回繰り返したのは内緒です( つω` ; )
※東北・北陸新幹線は改札が異なります。
朝早かったため、ウトウトしている内に上田へ到着しました。
JR上田駅の改札内には「真田三代の郷 信州上田」ののぼりと共に真紅の甲冑が展示されていました。
お城口から出てからはほぼ真っすぐ進み「中央3丁目」の信号を左に曲がると右手に「北国街道 柳町」への道が表れます。
Googleマップを見て進めば迷うことはありません。
歩いていて思ったことは、平日の朝だったためか歩いている人が全然居ない!
そして柳町は思ったよりもこじんまりとしており、とても静かでのどかな街並みということが分かりました。
イベントの際や土日などはまた違う雰囲気なのかもしれませんね。
あとこの日は、道の工事を行っていました。
岡崎酒造さんは、北国街道 柳町に入って直ぐの所(左手)にあります。
まず目に入るのは真里ラベルのタペストリーです。
とっても可愛くて写真を何枚も撮りたくなってしまいました。
そしてその前に置かれた「CAT横断します」の標識と置物もかわいいですよね。
ねこさんと共存していることが分かり、猫好きとしてはとても嬉しい気持ちになります。
蔵の看板には、銘酒 亀齢(きれい)醸造元 岡崎商店 創業 宝永三年 西・一七〇六年と記載されていました。
そして、直売店の入り口より左に蔵(土間)への入り口がありました。
中に江戸時代の享保雛(きょうほびな)を展示中(撮影可)とのことで入らせていただきました。
他にも展示物や
酒器なども置いてあり購入可能となっていました。
奥の方は立ち入り禁止ですが、奥の手前にあるお手洗いが解放されていたためお借りしました( ´人` )助かります。
外には「令和二酒造年度 全国新酒鑑評会 金賞受賞」「第86回 関東信越国税局酒類鑑評会 最優秀賞受賞」の幕が!
蔵元直売店は暖簾の下の入口から入れました。
中の写真は撮影していませんが、この日は真里ラベルの他に「美山錦 純米大吟醸 39(銀亀)」もお一人様1本まで購入することが可能でした。
わたしは既に1本購入していたため、この日の購入は見送りました。
また、信州亀齢のグッズや酒器、長野県産ワインや地酒ケーキなども購入可能です。
わたしは初日の10時前には着くように向かいましたが、その時店内にはわたしを含め3名のみでした。
朝9時の開店前に並ばれた方も居たようですが、実際行ってみた感想としては「全然買えるしゆっくり来ても問題ない」といった印象でした。
その後、販売本数に関しての目安として岡崎謙一さんが売れた数をTwitterでお知らせしてくださっていました。
今日は『信州亀齢 真里ラベル』の発売日。朝から並ばれた方や遠方からお越しになった方などもおられ、本当に嬉しく思っています。ありがとうございました。今日も「いつまでありますか?」という難しい質問をいただいたので判断の目安になればと思って報告します。本日の売上本数は約200本です。 pic.twitter.com/1OFojQXtA6
— 信州亀齢 岡崎謙一 (@naganokirei) March 9, 2023
売上本数をまとめると
という感じで、全部で1200本のため今週半ばかギリギリ18日(土)まではもつのでは?といったイメージになるのではないでしょうか。
もし行く予定のある方は、行ける限り早めにが良いかと思います。
ですが、初日で速攻無くなるという感じでは無いということが分かりました。
また「信州亀齢 稲倉の棚田産ひとごこち 無濾過生」の発売が、2023年は3月21日(火)の「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる開運日に発売されます。
こちらは、稲倉の棚田を多くの方に知ってもらいたいという願いから蔵元直売店+近隣5特約店のみ発売のお酒のため、再び上田へ行く!という人も多いかもしれません。
今回、岡崎酒造へ行き購入した商品は
になります。
目的の真里ラベルはもちろん、信州亀齢のグッズがいろいろあって可愛いくてときめいたものを手に取ってみました。
また、真里ラベルが入っていた紙袋には来店のプレゼントとして「上田市真田幸丸コップ」が入っていました。
カップ酒として使えますね!
そして、銘柄名入りのお猪口はあると絶対買っちゃうマンです。中サイズもありましたがデカイのが、すきだ!!
ちなみに、ちびTシャツは酒瓶(ボトル)に着せることができます。
展示は一升瓶に着せていましたが、四合瓶に着せてもオーバーサイズな感じが可愛いですよね~(* ´ω` *)
お値段もお手頃で、お土産にも最適です!
ちなみに、通常サイズのTシャツは1枚2000円とかなりお得なお値段設定に感じました。
次回、岡崎酒造さんへ行く際はぜひ購入したいなぁと思っています。
あといつか買いたい酒器がこちら!
よりどりみどり✨ pic.twitter.com/31e6N178aU
— 信州亀齢 岡崎謙一 (@naganokirei) June 5, 2022
かわいいかわいいかわいい…(ry
流石に無かったため、いつの日か購入出来たらなぁと思っています。
お昼は同じ柳町にある「手打百藝 おお西」さんでお蕎麦を食べたい!亀齢のお酒も飲みたい!と思っていました。
ですがまだまだ早朝で、開店までに時間があります。
ここは宿場町…ということで上田城も近いよね!とお散歩しながら向かうことに。
向かっている途中で気付いたのですが、お城…ナイ…あ、跡地だ…!ということです( つω` ; ) ←お城があると思っていた人。
上田城 西櫓(やぐら)↓
上田城 本丸跡にある記念碑↓
真田神社や
撮影スポットもあります。
博物館もありました。
わたしには上田城の歴史をうまく伝えることが出来ないため、気になった方は下記のページをご覧ください。
上田城跡公園は、散歩や観光をしている人も多く、近くの幼稚園から先生と遊びに来た子供たちもたくさん居てとってもいい雰囲気でした。
お日様もぽかぽかで最高の陽気!
3月11日時点では、梅の花がピンクと白の2種類の木のみ咲いていましたが桜の季節はとってもキレイなんだろうなぁという感じでした。
唯一咲いていた梅の前でパシャリ!
ピンクの梅と青空にお酒のボトルが映えますね~
お花見しながらお酒が飲めたら最&高ですよね(* ´ω` *)
上田城公園を巡った後は、二の丸橋から出て向かいにある上田市観光会館の1階にあるお土産屋さんに入りました。
※上の写真は上田城 南櫓(上田城 東虎口櫓門)です
「何買おうかなぁ~」
と見ているとあるではないですか!
信州亀齢 赤ラベル(地元限定の普通酒)が!
これはもちろん買いです。スッと手に取りました。
醸造アルコールの添加された普通酒ですが、上田に来て信州亀齢が好きならば買わなくてはならない1本です。
知人によると「駅のお土産やさんにも売ってたよ」とのことだったのですが見当たらなかったため入って正解でした。
そして、信州と言えばお蕎麦!
今お昼ご飯はお蕎麦を食べる生活をしているため、お蕎麦をとにかくたくさん購入しました( つω` *)
十割りそば最&高!しかも安い!(十割りは300円くらい)地元で買うと500円以上しますので本当に助かります。
ゆっくり過ごしてたら開店時間の11時を過ぎていたため、北国街道 柳町に戻ってきました。
そして途中、杜氏の岡崎美都里さんをお見掛けしました。
「美人さん」と言うことは存じていましたが、本当に遠目でもすぐ分かるくらい綺麗な方です。オーラを感じるほどの美人さんでした(* ´ω` *)
猫さんの撮影をされていたため、内心「(美都里さんだ~!)」と思いながらその場を後にしました。
話…?かけ(ヾノ・∀・`)ナイナイ
基本的にチキンなので、遠目で眺めているだけで幸せです(変態ではありません笑)
そんなこんなで、おお西さんへ到着です。
店内の写真は撮影していませんが、暖炉もありテーブル席と座敷と広く昔ながらの歴史もあるとてもいい雰囲気のお店でした。
お目当ての「信州亀齢 純米酒」もあります。
「信州亀齢(きれい)は、お蕎麦に合う日本酒を考えています」
と公式ホームページに記載されているのを見て、蕎麦×亀齢を一緒に味わってみたかったんです。
注文したのは、
亀齢純米酒2合
山菜の盛り合わせ(3種)。一番右の山うどの皮が一番好みでした。
発芽そば
実はひっそりと脂質制限をしているため、本当は山菜の天ぷらが食べたかったのですが山菜の盛り合わせで我慢…山菜大好きです。
発芽そばは、ぷちぷちとした食感もありとっても美味しかったです。
そして、亀齢の純米酒を飲んだ感想をメモしていますので書いてゆきたいと思います。
~ここから~
ひと口飲むと、舌にジワッとガス感が広がります。
そして何より濃い!
たっぷり濃くて甘みがジワッと広がります。
すぐに酸味がスルリとやってきてジューシーさもたっぷりとあり、スッキリさもあるので飲みやすい。
密度の濃いお酒。旨みをたっぷり感じられます!
山菜を食べた後に飲むと、山菜の苦味を楽しめて一緒に美味しい。
でも一番印象的なのは、甘みたっぷりなお酒ということ。
蕎麦とも合い、お互いを美味しくいただけます。
お蕎麦屋さんでこの日本酒が出てきたら小躍りしちゃうくらい美味しいお酒です。
~ここまで~
そんなこんなで、2合を最後まで美味しくいただくことができました。
実はこの時、日本酒を飲むのが久しぶりだったため飲み終えた後に物凄い睡魔に襲われました。
久々の2合はちょっと多かったかもしれません(笑)
おお西さんでお腹を満たした後は、眠気に勝てずに他に寄ることができず帰宅することになりました。
春は眠くて眠くて眠い…
ちなみに、おお西さんでは「現金払いのみ」となりますのでご注意ください。
今回、初めて信州亀齢の醸造元である岡崎酒造さんのある上田に行ってきました。
そして、
ということが分かりました。
確かに入手困難と言われている銘柄になりますが、どちらかと言えば「気軽に買いに行けない」という点も大きいのではと感じました。
また、取り扱い店さんが少ないこととお酒の種類によって販売されるお店が限定されるというのも「買えない」と声が挙がる理由となっています。
真里ラベルに関しては、火入バージョンが5月にサケノミーにて発売があります。
通常の特約店さんに入荷するお酒でしたら、お近くの特約店さんまたはネット通販を行っている特約店さんで購入が可能です。
これから発売となるお酒に関しては、Twitterにて岡崎謙一さんが告知をしてくださっています。
チェックをしていれば「買えないことは無い」日本酒となりますので、飲んでみたい人はまずお近くの特約店さんをチェックしてみてください。
そして、上田に行ける!という方はぜひ、北国街道 柳町にある岡崎酒造へ行ってみてください。
わたしは次回行く機会があったら
\稲倉の棚田に行ってみたい!/
と思いました(徒歩だと1時間47分ってマ?)