日本酒には出会いがある。
いつも飲んでいる日本酒。運よく買えたスペシャルな日本酒。たまたま買ってみたら好みだった日本酒…。
ここでは、唎酒師のわたしが出会った「本日の1本」を紹介します。
本日の1本は、群馬県館林市にある「龍神酒造株式会社」さんの醸す「尾瀬の雪どけ うすにごり」です。
当サイトでは2本目の記事となる尾瀬の雪どけ。
龍神酒造さんの醸す日本酒には「龍神」そして「尾瀬の雪どけ」という2種類の銘柄のお酒があります。
歴史のある老舗の酒蔵さんで、1597年(慶長2年)に創業しました。
その特徴のひとつは仕込み水にあり、尾瀬の雪どけ水が堆積してできた「龍神の井戸」から汲み上げた超軟水のお水を使用して日本酒を醸されていることです。
そして、ほとんどのお酒は精米歩合50%以下と「純米大吟醸規格」で醸されているにも関わらず、720mlが1500円~2000円以内で購入できると人気があります。
そのお酒の味わいは、米本来の旨みを味わえる「芳醇旨口タイプ」を目指して醸されています。
そして尾瀬の雪どけは、フレッシュ&フルーティー&ジューシーな味わいの日本酒で「飲みやすくて美味しい」という声の多い銘柄です。
酒販店さん巡りをしているとチョイチョイ目に留まるラベルの日本酒だったため「何種類か飲んでみよう!」と手に取ったのがオゼユキを飲むきっかけでした。
ですが、同時に2種類発売!など「一体何種類あるの?」と焦ってしまう銘柄でもありました。
どんなオゼユキがあるのか、まとめてみたいと思います。
まず、レギュラー商品となる「尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 生詰」は尾瀬の雪どけを飲む上での基本のキと言われています。
ワイングラスでおいしい日本酒アワードの2021年・2022年と2年連続【最高金賞受賞】したお酒となります。
飲む際はぜひワイングラスでいただきたい日本酒です。
こちらの通年商品以外は、季節限定での発売となります。
このように種類が豊富で、その年によっても新たに発売される商品などがあるため全ては記載していません。
また、翌月に再入荷など何回かに入荷が分かれることもありますので「急いで買わなくても購入できる」銘柄だと思います。
他にも「#シンプルにクセが強い」や「#オゼユキ 共演NG!」など遊び心のある個性的なお酒もあるため「オゼユキ」が好きになった人にはお勧めです。
「新酒」としてシーズン1発目に発売される日本酒は「うすにごり」と「初しぼり」があります。
それぞれの違いは、にごりだけではなく
といった違いがあるため、両方買っても楽しめる味わいとなっています。
わたしは「にごり系」にときめくため「うすにごり」を手に取ってみました。
オゼユキのお酒はラベルの裏に記載された#(ハッシュタグ)が面白いため一緒に記載しておきたいと思います。
フレッシュな青肉系メロンを想わせるフルーティな香り。お米のジューシーな旨みに、初恋の味を思い出す甘酸っぱいオリが少々。
#しぼりたて
#にごり酒
#日本酒好きな方を
#りよせたい
#通常事態宣言
#呑めるわよ!
#酒飲ファースト
#酒ファ
ちょっと待って「りよせたい」とは?(笑)
他にも、香り・甘味・酸味を★の数で表現していますので購入時の参考になります。
購入の際はぜひ「ラベルの裏」も見てみてくださいね。
こちら記事を書いているのは6月ですが、飲んだのは12月となるお酒です。
書くペースが飲む量に対して全然追いついていなことが分かりますね…
それよりも2022年に入ってもう半年経った…という事実を受け止めきれていないわたしです。(時間の感覚がオカシスギル…!)
オゼユキの新酒うすにごりはどんな味わいだったのでしょうか?
まずはオリを混ぜずに上澄みから!
早速、開栓してゆきたいと思います。
パインや柑橘系の酸味の香りが印象的です。
甘さよりも酸味が香ります。
「メロン」とのことでしたが、上澄みからはメロンの感じがあまりしません。
甘酸。
甘みから入り、酸味が良い感じにやって来ます。
おいしい甘みです。
レモンや柑橘系の酸味感なので、とても好みな味わいです。
甘さも「きゅん」とした甘さをしっかりと主張してくれて美味しいです。
キュンキュン系。
甘さの余韻がとても好きです。
わたしは「いちご」な甘酸に感じました。
甘みジューシーからの、酸味さわやかで後口にも甘みがキュンと残ります。
今日はサラダ尽くしです。
海老とアボカドのサラダは、合う!
うまっ!と声が出ました。
シーザーサラダのドレッシングにめちゃめちゃマッチします。
ホタテとグレープフルーツのサラダは、こちらも合う!
グレープフルーツの苦味にマッチ!うまいです。
カマンベールチーズとお肉のサラダは、チーズに合います!
酸味と甘さが丁度良く、余韻が広がりワインを飲んでいる気分になりました。
ここで瓶の底にうっすらと溜まったオリを混ぜてみたいと思います。
香りは、メロン!
青っぽいメロンさが出ました。
甘さよりも落ち着いた酸味が一緒に香ります。
とってもシルキー!
ふわりと甘みが広がり、旨みが凄い!
酸味も軽やかでジンワリと甘さが残ります。
混ぜる前の方がキュンキュンさが強かったです。
混ぜた後は、少しオリの苦味も混ざり大人な感じになりました。
例えるならば、オリを混ぜる前は10代前半の元気いっぱいな感じで、混ぜた後は18歳くらいの少し大人なしっとりとした甘さです。
…え?例えがおやじ臭い?
これはこれで美味しい。
好きです。
こちらも料理に合わせてゆきたいと思います。
からあげクンのゆずポン酢は、酸味からの甘さがグーーンとUPしました。
美味しいです。
Lチキのレッドは、甘みがギュンギュンに!
甘過ぎ!?と一瞬思いましたが、お酒の酸味とチキンの辛さが後口に残るため悪くありません。
料理によっては、甘みUP!酸味UP!と異なりますが、嫌な感じは一切なく一緒に美味しくいただけます。
中でも1番合うのは「カマンベールチーズ」でした。
そして、美味しくて1本空けてしまいました。
おいしかったです!
ごちそうさまでした。
わたしは飲んでみて「好きなやつ!他のオゼユキも飲んでみたい」と思った日本酒ですが合わない人も居るかと思います。
それは
です。
オゼユキのうすにごりは「可愛らしいキュンとした甘酸っぱさ」を楽しめる日本酒です。
好きな人はとっても好きになること間違いなし!
わたしもまだまだ尾瀬の雪どけを飲んでいないため、その特徴を掴み切れていませんが「にごりやうすにごり」が好きな人にはぜひ手に取っていただきたい。
そんな1本でした。
龍神酒造さんの日本酒は、
にて購入が可能です。
お近くの販売店さんを調べるには公式サイトには一覧などの記載が無いため、GoogleやYahoo!にて
【尾瀬の雪どけ 販売店】
【尾瀬の雪どけ うすにごり】(商品名)
【尾瀬の雪どけ 東京】(地域名)
といったキーワードで検索するとヒットさせることができます。
近くに店舗が無くても「ネット通販を行っている販売店さん」にて購入することも可能です。
例えば下記の酒販店さんになります。
うすにごりは新酒のため「10月~12月ごろまで」発売となるお酒です。
6月現在に関しては、夏のオゼユキ「夏吟」が発売中ですのでまずは「どんな銘柄があるのか?」チェックしてみるのもお勧めです。
仕様 : うすにごり生酒
原材料名 :米(国産)米麴(国産米)
精米歩合 :50%
アルコール分:15%
原料米 :記載なし
内容量 :720ml
価格 :1,700円(税込み)
製造者 :龍神酒造株式会社
所在地 :群馬県館林市西本町7-13
公式サイト :http://www.ryujin.jp/
「一体どんなお酒なのか?」
公式サイトには商品の説明がなく「??」の多い日本酒でしたが、実際に飲んでみてその飲みやすさを体感することができました。
フレッシュ・ジューシー・フルーティーそして旨みもあり!と近年のトレンドとなる味わいが楽しめる日本酒です。
にごり好きな方はぜひ1度手に取ってみてくださいね。
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