株式会社 せんきんさんと言えば、お洋服のユナイテッドアローズさんとコラボした日本酒やラベルの可愛い季節限定酒が大人気!
発売時にはとっても話題になりSNSでも多く見かけます。
「いつも買ってるよ!」
というあなたに質問です。
「仙禽 初槽(はつふね)3兄弟」をご存じでしょうか?
こちらは年に1度しか発売されない「超」限定のお酒となっています。
今回はその、
の3兄弟を飲み比べてみました。
どんな日本酒だったのか?その味わいは?
早速、見ていってみましょう!
仙禽(せんきん)さんの醸す日本酒には、季節限定酒の他に「ナチュール」「モダン」「クラシック」「プレミアム」といったブランドがあります。
こちらの初槽(はつふね)はラベルから分かるようにモダン仙禽。
モダン仙禽とは、近代的な製造方法で現代のほとんどの蔵が採用している「速醸酛」(そくじょうもと)製法にて造られたモダンな日本酒です。
詳しくは下記の記事に書いていますので、気になったあなたはぜひご一緒にどうぞ。
\モダン飲み比べ・クラシックとの違いは?/
せんきんさんの「初槽」の日本酒は、
といった、正にせんきんさんのその年の「新酒」の味わいをたっぷりと堪能できるお酒となっています。
そして、仙禽 山田錦のお酒と言えば「無垢(むく)」ですが無垢とはまた違った味わいを愉しめるのがこちらの初槽3兄弟となっています。
槽口(亀口)から直接、垂れるしずくを空気に触れることなく、並行して瓶に直汲みする方法で途方もなく手間暇の掛かる作業で採取したお酒です。
直汲みすることにより、お酒が空気に触れることなく瓶囲いできるためよりフレッシュで新鮮な生酒を楽しむことが出来ます。
ピンクの帯のあらばしり(荒走り)。
こちらは直汲みする際、醪(もろみ)に圧をかける前に自然と流れ出てくる最初の部分です。
漢字で書くと荒々しい印象がありますが、どちらかと言えば若々しいフレッシュさのある味わいとなります。
お酒には軽く滓(オリ)が絡んでいます。
黄色い帯のなかどり(中取り)。
名前の通り、中間部分となるお酒で通常せんきんさんではこの中取りの部分が主に新酒として蔵出しされています。
あらばしりより落ち着きがあり一番バランスが良く、搾りの工程の中でも最も良いとされているのが中取りです。
こちらも少し滓(オリ)が絡んでいました。
紫の帯のせめ(責め)。
最後にしぼられる部分のお酒で、醪に圧を掛けて搾られます。
そのため雑味が多いと言われる部分のお酒となります。
普段「せめ」の部分のみを飲む機会なんてあまり無いのでは?せんきんさんのせめがどんな味わいになっているのか、とっても気になりますよね。
いかがでしょうか?
1本のタンクから3種類の工程で分けて瓶詰めされた仙禽 初槽。
同じタンクなのに、3つの異なる味わいを楽しめるのがこちらのシリーズです。
普段飲むことのできない、毎年最初にしぼられる新酒限定で楽しめる3兄弟なので「飲み比べをしなきゃモッタイナイ!」と思い3本購入してみました。
発売は、12月の中旬頃から売り切れるまでなのでもしかしたら「知らなかった」という人もいるかもしれません。
わたしもこちらの3兄弟が初購入となりました。
こちらのお酒の存在を初めて知った時は
「なんか3種類ある!」
「どれを選べばいいのか…」
「1本買うならなかどりでしょう。」
と書いてある内容から味わいを想像して、とりあえずビールな勢いでとりあえず中取りを購入しようと思っていました。
でもちょっと待って!
「折角なら、飲み比べしちゃえばいいじゃん」
ということで3本とも購入し、その味わいを確かめることに!
どんな味わいの日本酒だったのか?
今回は同時に飲み比べを行っていますので、しっかりと飲んだ感想を書いてゆきたいと思います。
しぼった順番で飲んでゆきたいと思います。
オリが底にたまっていましたが、まずは混ぜずに上澄みをいただきたいと思います。
青さのあるメロン。
酸味もスッキリと香ります。
他の2つと比べるとフレッシュさのある香りです。
まず甘さ、そして酸味がやって来ます。
香りよりも甘みがあり美味しい!
甘酸のバランスが良く、後口にはキレるようなスッキリ感と酸味がジワジワっと舌に残ります。
他の2つと比べると、飲み口のジワッとガス感が強いです。
そして、酸味に1番フレッシュさを感じます。
時間が経つと、ジワッとさは健在ですが落ち着きが出て美味しいです。
今日はキムチ鍋と一緒にいただきたいと思います。
せんきんさんの酸味にはキムチ鍋とか豚キムチとか合うんですよね~。
キムチ鍋を食べてから飲んでみると、お互いの酸味が美味しく合わさりました。
そして、穏やかさが出てお米の感じが鼻を抜けてゆきました。
甘みより酸味の印象がUP!
ボトルの底に溜まったオリを混ぜてみると、白!
結構にごりました。
香りは落ち着き、シルキーさと苦味が少し出ました。
飲んでみると、舌にジュワっとからの酸味は強すぎずレモンぽい爽やかさがありサラリと飲めます。
酸味が良い感じです。
他と比べ一番にごりあり。
そして、ジュワっとガス感がやはりしっかりと感じられます。
続きましてはこちら。
みんな大好き中取りです。
甘っっ!うまっっ!
なにこれ、香りがすでに美味しいです。
ちょっと熟して甘みが増したマスカットみたいな。
バームクーヘンっぽい甘さも感じます。美味しい香り。
やわらかい酸味からの甘さがいい感じにそこに「居る」。
レモンのようにしっかりと感じる酸味ですが、棘感やキツさはありません。
後口には少しの苦みとさっぱり感。
甘さよりも酸味が残るので爽やかですが、満足感があります。
香りの印象ほど甘過ぎません。
あらばしりと比べると、濃ゆめで厚みのある酸味です。美味しい酸味。
時間が経つと、穏やかですが後口に強さのある酸味が残ります。
それでいて甘みが美味しいです。
こちらもキムチ鍋と共にいただきます。
食べてから飲んでみると、酸味が緩やかに甘さもあり美味しくなります。
あらばしりよりも甘みを感じるので、こちらもまた美味しくいただけます。
なかどりのボトルの底にもオリがあったので混ぜてみました。
香りは甘酸、飲むとうまーい!
バランスが良すぎなシルキー酒になりました!
とっても美味しく、酸味がキュンと飲みやすいです。
飲んでいて「美味しい!」と声出るうまさ。
オリはしっかり混ぜたほうが良いですね!
最後はこちら。
「これは責めです」って日本酒は中々飲む機会ないですよね。
果たしてどんな感じなのか?
他の2つに比べ、まったり感があります。
熟れたメロンぽいのですが、皮寄りの苦味も感じ、緩やかな酸味も香ります。
じっくりではなく、パッと香ってみると果汁を搾った後のメロン(残り)の部分のような感じがしました。
スーッと入ってくる甘さ。
そして穏やかな酸味。
あらばしりやなかどりと比べると大人しいため、若干物足りなさを感じつつの苦味&キレ感。
最初に甘さが口の中に広がり、浸透して行くようなイメージです。
全体的にゆるやかで、後口のキレ感は強くないです。
旨みを多く感じる味わいで、他の2つに比べ複雑味のある酸味&皮っぽい苦さがあります。
時間が経つと、より濃ゆさを感じます。
こちらもキムチ鍋と一緒にいただきます。
食べてから飲んでみると、酸味より甘み。ですが甘みも強すぎません。
お米の感じが鼻を抜け、甘みと酸味が落ち着いているため広がりはありません。
さっぱりと苦さあり。
最後に「せめ」に「あらばしり」と「なかどり」を混ぜてセルフ・アッサンブラージュを試してみました。
飲んでみると、美味しい!
酸味の厚みが強くなり、複雑みも増して美味しく飲むことが出来ます。
セルフアッサンブラージュ楽しいですね!
3本を1日で飲むのは
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
ということで冷蔵庫で保管をしていました。
フレッシュな生酒ということで、味わいに変化はあったのでしょうか?
早速、見てゆきたいと思います。
香ってみると、初日よりもまったりとした香りに感じます。
酸味はスッキリ香ります。
飲んでみると、ジュワっ。
ガス感は健在で、昨日よりも甘みがあり美味しい甘酸です。
後口は酸味スッキリ!
無印良品のカレーと共にいただくと、より甘さが出ました!
ジュワッとさっぱりした酸味もありうまっ!「カレーと一緒にうまっ!」って声が出ます。合います。
香ってみると、昨日よりも甘さが落ち着いた香りです。
甘みからの酸味が香ります。
飲んでみると、ジュワリとガス感。
甘さが少しあらばしりよりも強めで、酸味からの舌に苦味が出ました。
これは、、昨日の方が美味しかったです。
カレーと一緒だと、じゅわっとしてから甘さは落ち着き、酸味がUPした印象です。
酸味よりも甘みの方が感じますが、甘みに穏やかさが出ました。
なるほど。
カレーはあらばしりとのペアリング方が好きですね!
香ってみると、まったり。
メロンの皮寄りの青さと苦味のある香りで少しさっぱりします。
ですがまったりさは多めです。
飲んでみると、甘苦からの酸味。
途中に青さを感じますが、後口の甘みが美味しく余韻が美味しいので良い感じです。
カレーと一緒だと、2つと比べ1番おだやか!
甘みも酸味の飛び出さずに「これは日本酒?」と聞かれたらそうではない。日本酒のお米っぽさがありません。
甘酸のバランスが良く、一般的な日本酒と比べると酸味は確かに多いのですがとっても飲みやすいです。
カレーは本当に穏やかになり、あらばしりとはまた違って美味しくいただけます。
そんなこんなで、仙禽 初槽 3兄弟の飲み比べを存分に楽しむことができました。
それぞれ個性があり、おいしかったです。
ごちそうさまでした!
今回は、新酒のファーストロットのみ特別に楽しめる限定酒「あらばしり」「なかどり」「せめ」の3本を飲み比べしてみました。
あらばしりは…
なかどりは…
せめは…
という結果になりました。
好みの問題もありますが、わたしは2日目以降のあらばしりが好きでした。
1日で飲み切らず、数日に掛けて飲み比べてみるのも楽しいかと思います。
そして何よりこの飲み比べでより楽しめちゃうポイントは「アッサンブラージュ」!
自分の好みの量で3種類を混ぜ合わせれば、うまうまなバランスのお酒が出来ちゃうこと間違いなし!
こういったセルフアッサンブラージュを気軽に「やってみよう!」と思えるのも仙禽さんの日本酒ならではなのでは?と思います。
仙禽 初槽(はつふね)。
せんきんさんのファンだけど「飲んだことが無い!」という人もぜひ1度は飲み比べていただきたい新酒のお酒でした。
仙禽さんの醸す日本酒は、蔵での直接販売をしていないため特約店さんにて購入する必要があります。
また、こちらの初槽(はつふね)は新酒のスタート時期限定!
毎年12月中頃より発売され、無くなり次第終了のお酒です。
せんきんの日本酒を取り扱っている特約店さんは下記の公式ページより確認ができます。
1月19日現在、まだ購入できる酒販店さん例えば下記になります。
3本セットで購入できる特約店さんなどをチョイスしてみました。
他にも
「仙禽 初槽」
「仙禽 初槽 特約店」
といったキーワードでネット検索をすれば、特約販売店さんをヒットさせることができます。
気になったあなたはぜひチェックをしてみてください。
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :ドメーヌさくら・山田錦(栃木県さくら市産)100%
精米歩合 :麹米50%(山田錦)、掛米60%(亀ノ尾)
アルコール分:14度(原酒)
仕様 :無ろ過生原酒
内容量 :720ml
価格 :1,800円(税込)
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :ドメーヌさくら・山田錦(栃木県さくら市産)100%
精米歩合 :麹米50%(山田錦)、掛米60%(亀ノ尾)
アルコール分:14度(原酒)
仕様 :無ろ過生原酒
内容量 :720ml
価格 :1,800円(税込)
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :ドメーヌさくら・山田錦(栃木県さくら市産)100%
精米歩合 :麹米50%(山田錦)、掛米60%(亀ノ尾)
アルコール分:14度(原酒)
仕様 :無ろ過生原酒
内容量 :720ml
価格 :1,800円(税込)
製造者 :株式会社せんきん/栃木県さくら市馬場106
公式サイト :http://senkin.co.jp/
Twitter :https://twitter.com/senkinofficial
Instagram :https://www.instagram.com/senkinofficial/
パッと見どれを買おうか迷ってしまう仙禽 初槽(せんきんはつふね)。
ですが究極の楽しみ方は「3本の飲み比べ」になります。
同じタンクのお酒なのに搾る順番でこんなにも違いがあることを身をもって体感することが出来ます。
ぜひ、冷蔵庫とお財布に余裕があるあなたはセットでの購入をしてみてくださいね。
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