伝統的な技術をベースに革新的な挑戦をする、栃木県さくら市にある「仙禽」(せんきん)さん。
その姿に感銘を受け、大手アパレルブランド「ユナイテッドアローズ」でお酒の事業を担当している鈴木貴至さんが直接蔵を訪問。
酒造りにも参加する中で生まれたのが、こちらの<仙禽 × ユナイテッドアローズ>UAコレクションという2社によるコラボレーション日本酒です。
今回紹介するのは、仙禽さん初となる干支ラベルシリーズのお酒
です。
2023年は卯年ということで、干支をモチーフにしたラベルのコラボ日本酒が新発売となりました。
そして冬のUAコラボ酒と言えば、仙禽雪だるまがユナイテッドアローズのショッパーバッグを持った姿でお馴染みの
が今季も発売となりましたので、今回は「UAうさぎ」と「UA雪だるま」の2種類の飲み比べを行ってみました。
果たしてどんな日本酒だったのか…?
早速、書いてゆきたいと思います。
UAうさぎは、2022年12月23日(金)に発売されたコラボ酒です。
発売の4日前となる12月19日に突如発表されたUAうさぎですが、そのビジュアルに「可愛い~!」と思った人も多いのではないでしょうか。
こちらのお酒の1番の特徴は
ということ。
この製法で醸されたお酒と知った時は「貴醸酒のにごり酒!?え、絶対飲みたい!」とワクワクしました。
それも、
この2つはそれぞれ別のお酒として、さまざまな酒蔵さんで発売されていますよね。
ですが、この2つを合わせた日本酒に出逢ったこと(飲んだこと)のある人は少ないのではないでしょうか。
少なくともわたしは初めてでした。
調べてみると、広島県呉市にある榎酒造さんの「華鳩 貴醸酒の生にごり酒」というお酒が昔からあり有名なようです。
ですがやはり、貴醸酒かつにごり酒といった製法の日本酒はまだまだ少ないため今回飲む機会が出来てとても嬉しく思いました。
今回、UAうさぎとして発売されたこちらのお酒は2023年の干支である「卯(うさぎ)」がモチーフとなっています。
つまり、次回UAうさぎが発売されるのは「12年後」となります。
ですが、「干支モチーフのシリーズ」とのことでこのままコラボが続く限りは毎年干支モチーフのUAコレクションのお酒が発売されるのでは?と想像ができます。
詳しくは語られていないため、また12月にならないと分かりませんが、毎年干支ラベルが発売されるとしたらぜひ十二支分のボトルをコレクションしたいですよね。
仙禽雪だるまが、ユナイテッドアローズで干支の装いのお買い物。
お正月は貴醸酒×にごり酒の限定酒で醸された祝い酒で、新年を迎えます。
と記載があり、「UA雪だるまが持っているショッパーの中身(買ったもの)はお正月の装いだった」というコンセプトでデザインされたものとなっています。
仙禽雪だるまが、ユナイテッドアローズでうさぎのコスプレ衣装を買っていた…というのを想像するとなんだかとっても可愛いですよね。
毎年、せんきんさんの冬の季節限定酒として発売される「仙禽 雪だるま」。
こちらは新酒のにごり酒で、2022年は11月11日ごろより特約店さんにて発売がスタートしました。
そして、せんきん×ユナイテッドアローズの冬の限定酒が「UA雪だるま」になります。
仙禽 雪だるまが、UNITED ARROWSのショッパーを持っているイラストが特徴で
という特徴のあるにごり酒となっており、通常の「仙禽 雪だるま」とはまた異なる味わいのお酒となっています。
2022年は11月25日(金)より発売となりました。
UA雪だるまの発売は今回で3回目、これまで1回目・2回目ともに「12月24日」のクリスマスイブに発売されるのが恒例となっていました。
ですが、干支シリーズがはじまったことにより2022年は1ヶ月早めの発売スタートとなりました。
通常の雪だるまもUA雪だるまも、複数回に分けて特約店さんへ入荷となったため購入できるチャンスはこれまでと比べ確実にUPしています。
そして「飲み比べ」として、2つのお酒を購入できるチャンスが増えたのはとっても嬉しいことですよね。
「仙禽 雪だるま」と「UA雪だるま」を飲み比べた記事も書いていますので、味わいについて気になったあなたは下記をご一緒にご覧ください。
\UA雪だるま・仙禽 雪だるまを飲み比べ/
UAうさぎはお正月用の日本酒として「栗きんとんや伊達巻をなど、おせち料理にぴったりの日本酒に仕上がりました」と紹介があります。
ですがわたくし、お正月は別の日本酒をいただいたため残念ながら「お正月の料理」とUAうさぎを合わせていません。
今回は、UAうさぎとUA雪だるまを飲み比べ!ということでケンタッキー・フライド・チキンとペアリングを行いました。
にごり酒にケンタッキーを合わせるの…好きなんですよね。
果たしてどんな味わいだったのか?
2つのお酒の違いは?
早速、見てゆきたいと思います。
UAうさぎの方が味わいが濃ゆそうなため、まずはUA雪だるまから開栓してゆきたいと思います。
スクリューキャップを回すと、元気な泡が上がってきました。
次に開けたUAうさぎよりも元気があります。
香りはまったりさのある甘み。
そこにスッキリとした酸味も香り、ヤクルトみたいな乳酸感があります。
ジュワッ!
ラムネとかサイダーのような爽やかさが口の中を巡ってゆきます。
香りの印象よりも美味しくて、甘みもありつつガス感を楽しみながらジュワっと飲める酸味爽快さがとっても美味しいです。
ですが1点、昨年のUA雪だるまとは味わいが異なります。
昨年はもう少し甘さがあり、今年は少しドライ寄りな感じがします。
UAうさぎの後に飲むとさっぱりして美味しいです。
やはり昨年よりもスッキリさが多いです。
ラムネの甘さ控えめな感じ。
う~む。わたしは去年のほうが好みだったかも!
最初は上澄みから飲んだので、ボトルの底に溜まったオリをしっかりと混ぜてみます。
ひと口飲むと、すーーーっごいドライ!
シルキーさも出ましたが、酸味感がUPしてとっても爽やか!甘さ控えめ!
それでは、ケンタッキー・フライド・チキンと合わせてゆきたいと思います。
期間限定の辛口黒胡椒「ブラックホットチキン」と共にいただきたいと思います。
チキンを食べてから飲むと、美味しい!
お酒のドライさでチキンの油を流してくれつつも爽やかにいただけます。
そしてドライ過ぎずに甘みもあるため、それがまた美味しくて美味しい。
ガス感もUAうさぎより強めなので、ジュワ――っと美味しくいただけます。
続いてはこちらをいただきたいと思います。
穴あきキャップのスクリューを開けると、UA雪だるま同様に泡が上がってきました。
ですが、UA雪だるまよりも穏やかさがあります。
香りは全く異なります!
キャラメルっぽい甘みがありつつ、青いメロン。
ジューシーさがあり、スプーンでメロンを掬った時の、あの甘み&フレッシュさが香ります。
甘みがジュワ―――っと広がり、丁度良い甘酸が美味しいです。
UA雪だるまより、UAうさぎの方が甘くて好き!と思いました。
そしてジュワっと爽やかさがあるのに、甘みに厚みがあります。
そのため、そのまま飲み続けていると「あれ、結構甘いかも…」と思ってきました。
なめらかさのある甘味で、メロンを食べた時のあの甘みの感じがあります。
とってもジューシー。
そこに酸味のアクセントがあり、後口には苦味が少しだけあります。
ガス感の爽やかさがありますが、甘くてにごりのまったりさがあるのでほんの少し重たさを感じてきました。
こちらも底に溜まったオリを混ぜてゆきたいと思います。
香りは、バームクーヘンとか洋菓子系の甘みが香ります。
飲んでみると、甘みたっぷりなスパーク感!
シルキーというよりにごりの厚みをしっかりと舌に感じつつ、たっぷりとした甘酸。
甘みは本当に厚みがありますが、酸味が良い感じに寄り添ってくれるため甘疲れが軽減されます。
UA雪だるまよりも密度が濃い印象があります。
そのため、UAうさぎだけで飲んでいたら甘みに疲れて満足感がすぐにやって来たかもしれません。
今回はUA雪だるまと交互に飲んでいるため、それぞれの特徴を愉しみながら飲むことができます。
こちらもケンタッキーと共にいただきたいと思います。
ブラックホットチキンを食べてから飲んでみると、甘みが合う!
キュンとした甘みが引き出され、チキンもお酒もお互いを美味しくいただけます。
ポテトは、甘みが美味しくスルリさも出ました。
そして最後に思ったことは
\UA雪だるまとUAうさぎの中間のお酒が欲しいぃぃぃ/
という事でした。
今回、飲み比べた感想はここまでとなります。
おいしかったです!
ごちそうさまでした♪
今回は、冬限定のコラボ酒「UA雪だるま」そして初登場となる干支シリーズの「UAうさぎ」を飲み比べてみました。
こちらの2本、見た目は「にごり酒」となりますが中身のお酒の内容や味わいが全く異なります。
といった感じでした。
仙禽 雪だるまも一緒に比べると
となるかと思います。
今年のUA雪だるまが思ったよりもドライだったのは、ベースにした仙禽 雪だるまの影響だったのでしょうか?
ガス感も去年のUA雪だるまほうが元気いっぱいでした。
ですが毎年違った味わいを愉しめるのも日本酒の魅力なので、また12月に飲むのがとっても楽しみです。
仙禽 × UNITED ARROWSのコラボ日本酒(UAコレクション)は、最初の頃は抽選や配送もしてもらえたり…など発売ごとに様々でした。
ですがその販売方法も落ち着いたのではと思います。
基本的な方法は下記の通りです。
1)の場合は「発売日当日」にUA BARに行くことで購入することが可能です。(無くなり次第終了)
2)の場合は「全国の特約店さん」に行き「置いてある場合に」購入することができます。
置いてある場合に…というのは、
ということがあるためです。
全国で購入することができるようになりましたが、数量限定であることは変わりません。
そして東京原宿にあるUA BARに行けない場合は、まずはお近くの仙禽・特約店さんを知る必要があります。
行けそうな特約店さんを見つけたら「どうしたら購入できるか」問い合わせてみてください。
わたしはタイミングが合わないことが多々あるため、ネット通販を行っている特約店さんでいつも予約や購入をしています。
例えば下記でしたらオンラインで購入可能です。
現在は売り切れていますが、2022年のUAうさぎは「12月23日(金)」に発売されました。
メルマガ等に登録しておくと、発売の案内が送られてきますのでそういったものをチェックしておくと発売を逃さずに安心して購入することが可能です。
画像引用:https://utage.j-s-p.or.jp/collections/archive/products/jsp097
実は、UAうさぎには「なかどり」バージョンも存在しました。
なかどりとは、醪(もろみ)を搾る際に順番で言うと2番目に出てくる部分で1本のタンクの中で「最もキレイでバランスの良い部分」のお酒になります。
こちらのなかどりバージョンは、JSP(ジャパンサケショウチュウプラットフォーム)の運営するUTAGE(うたげ)にて発売されました。
わたしも申し込みましたが無理でした。
こういったスペシャルなお酒の販売があるため、蔵元団体によるUTAGE限定酒は要チェックとなります。
毎週木曜日21:00より限定酒発売中!(20時よりYouTubeライブ有)
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米1 :ドメーヌさくら・山田錦(栃木県さくら市産)75%
原料米2 :ドメーヌさくら・亀ノ尾(栃木県さくら市産)25%
精米歩合 :90%
アルコール分:13度
仕様 :アッサンブラージュ5種
内容量 :720ml
価格 :2,970円(税込)
原材料名 :米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 :ドメーヌさくら・山田錦 (栃木県さくら市産)100%
精米歩合 :90%
アルコール分:14度(原酒)
内容量 :720ml
価格 :3,850円(税込)
製造者 :株式会社せんきん/栃木県さくら市馬場106
公式サイト :http://senkin.co.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/senkinofficial/
今季の冬はUAコレクションも合わせ「3種類」のせんきんさんのにごり酒を愉しむことができました。
UAコレクションは、いわばスペシャルバージョンなのでより複雑さや新たな一面を楽しむことができるラインナップだと思います。
価格はちょいとお高くなりますが、気になったあなたはぜひお試しください。
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