日本酒には「貴醸酒」(きじょうしゅ)と呼ばれる「甘くて濃い」味わいに仕上がるお酒があることをご存じでしょうか?
今回は、
の3種類を飲み比べてみました。
酒蔵さんによって、その味わいにどのような違いがあるのでしょうか?
早速、見ていってみましょう♪
貴醸酒とは、通常の日本酒を造る製法とは違い一部の仕込み水を日本酒に代えて仕込むお酒のことです。
具体的には下記のようになります。
日本酒を仕込む際、まずは酒母(しゅぼ)というアルコール発酵に必要な酵母を培養するための液体「酛」(もと)を造ります。
その後、酒母と原料を投入して「醪」(もろみ)を造りますが、一気に原料を投入すると酒母が一気に薄まり不要な微生物が繁殖するリスクが高まります。
そのため、三段仕込みと言って原料となる「掛米」「麹米」「水」を3回(3日間)に分けて酒母に投入する方法で、醪を完成させます。
行程としては、
となります。
その後、アルコール発酵が終了した醪(もろみ)を搾ることで日本酒が出来上がります。
貴醸酒とは、この「留添え」(3回目)の際に投入する仕込み水の代わりに「日本酒」を投入して醪を完成させるとても贅沢な日本酒となっています。
酒質の特徴としては
といった特徴があり、熟成によっては「貴腐ワイン」を思わせたり「デザート日本酒」といった味わいの日本酒となり、通常の日本酒とは別の楽しみ方ができます。
秋田県秋田市にある「新政酒造株式会社」さんの醸す貴醸酒の代表的な銘柄は、PRIVATE LAB(プライベートラボ)と呼ばれるシリーズの1本です。
仕込み水の代わりに「日本酒」で仕込むため、もろみのなかでもう一度発酵作用を受け、出来上がったお酒はより濃厚かつ甘みが強くなります。
このお酒の生まれ変わりの様から「陽乃鳥(ヒノトリ)」と名付けられました。
加えられる日本酒もオーク樽の一種である「ミズナラの樽」に入れて1年間追熟されたものを使用し、こだわり尽くされた1本となっています。
まず、新政酒造さんの日本酒は「造るごとに進化をしている」お酒となります。
以前、「設計したお酒が自分の思った通りに完成したら、同じものを造り続けずに新しいものを造る」というようなことを8代目蔵元の佐藤祐輔さんがおっしゃっていました。
このようなスタイルのため、酒造年度によっても、仕込みのタンク(ロット)によっても、同じ「陽乃鳥(ヒノトリ)」という名前のお酒でも味わいがそれぞれ異なります。
わたしが購入した「陽乃鳥 令和二酒造年度 2019」のボトルの裏には下記のように記載がありました。
2008年に当蔵の初めての実験酒として誕生して以来、「陽乃鳥」の味のバランスは幾度も変更を続けてきました。
貴醸酒は、仕込み水の代わりに部分的に酒を用います。
このため甘くて濃厚なお酒になるのですが、同時にもったりとした味わいにもなりやすいのです。
当蔵は常にキレの良い甘味を主体にした貴醸酒はできないのかと試行錯誤をしてきましたが、ここ数年の取り組みのおかげでやっと完成形が見えて参りました。
ロットごとの進歩を感じていただけましたら幸いです。
ちなみにロットは「10」=10本目のタンクで仕込まれた陽乃鳥でした。
これが「陽乃鳥 令和二酒造年度 2020」になると、ラベルの裏に書いてあることが違いまた別の文章となっています。
通常、令和二年と言えば「2020年」のことを言いますが、令和二「酒造年度」とは日本酒業界独自の期間区分のことを表します。
酒造年度とは別名、BY(ブリュワリーイヤー)とも呼ばれます。
7月1日を初日とし、翌6月30日までを「酒造年度」として期間区分されます。
つまり、令和二酒造年度とは「2020年7月1日~2021年6月30日」までに醸造されたお酒のことを指します。
2021年7月13日現在は「令和三酒造年度」となりすでに新しい酒造年度がスタートしています。
少しややこしいですが、覚えておくと混乱せずに済むかと思います。
こちらは新政さんに限ったお話になりますが、今回購入した「陽乃鳥 令和二酒造年度 2019」とは別に「陽乃鳥 令和二酒造年度 2020」というお酒も存在します。
2019と2020の違いは、使用されたお米が収穫された年の違いです。
となります。
これが別の酒蔵さんのお酒となると、純粋に2021年に発売したお酒なので2021と記載している場合もあります。
「酒蔵さんによって記載されている意味が異なる」と覚えておくと混乱せずに済むかもしれません。
群馬県利根郡川場村にある「土田酒造株式会社」さんの醸す、Tsuchida K(ツチダK)。
実は、こちらの日本酒の製法は貴醸酒と同じ製法で造られていますが「貴醸酒」とは名乗れないお酒となっています。
なぜなら貴醸酒とは「貴醸酒協会」の商標名となるため、協会に所属しないと名乗ってはいけないという決まりがあるためです。
わたしもはじめ酒屋の店主さんから「造りは貴醸酒だけど、貴醸酒って言えないんだよ~」と聞いた時に「???」と思いましたが、今回調べてみてようやく理由が分かりました。
土田さんのサイトにも「おとなの事情で製法名を商品名にできないため、ラベルには表示していません。」と記載があります。
今回の飲み比べでは、製法が貴醸酒と同じため一緒に括らせていただきました。
土田酒造さんの醸すイニシャルシリーズは限定醸造のお酒です。
Kがはじめて発売されたのは2020年の2月。試験的に造られることとなりました。
Kは、製法の頭文字でもあり、人と酒・酒と食・そして人と人を“結ぶ“=「Knot」の頭文字から付けられた名前となります。
土田酒造さんは「稲とアガベ」というお酒の委託醸造先でもあり、他にも「Tsuchida 12」や「Tsuchida 99」など面白いお酒を醸している酒蔵さんです。
\稲とアガベのレビューはこちら/
福島県会津若松市にある「宮泉銘醸 株式会社」さんの醸す、會津宮泉(あいずみやいずみ)。
宮泉銘醸さんのお酒と言えば、寫樂(写楽/しゃらく)が有名ですよね。
こちらの会津宮泉 貴醸酒は、年に1度「3月」に限定発売となる貴醸酒で、2019年から発売がスタートされました。
紫ラベルにピンクの文字とわたしの好みにドンピシャの色使いとなるこちらのボトルは、見た瞬間から「飲んでみたい!」と思わせるものでした。
かわいくないですか?このラベル。
サイトには
立つ香は、メロンを思わせるような爽やかな香り、口に含むとグレープフルーツのような香りが広がります。
貴醸酒としての特徴でもある濃醇な甘さがありながらも、高い酸味がキレイに調和し、飲みやすく上品に仕上げました。
と記載がありました。
写楽は1度いただいたことがありますが、會津宮泉を飲むのはこの貴醸酒が初めて!
一体どんな味わいの日本酒なのか、とっても楽しみです。
\寫樂(しゃらく)のレビューはこちら/
今まで「貴醸酒(きじょうしゅ)」と呼ばれる製法の日本酒を積極的に飲んできたことがありませんでした。
(そもそも、唎酒師の資格を取るまで貴醸酒を知らなかった人です。)
今回、同じ時期に3種類の貴醸酒(と同じ製法のお酒)を購入する機会がありましたので
「せっかくなので味比べしよう!」
と思ったのが飲み比べ企画のきっかけとなります。
今回は、【開栓1日目】【2日目】【6日目】【8日目】の計4日間で比べてみました。
全く異なる酒蔵さんの醸す「貴醸酒」。
甘くて濃~い!というイメージがありますが果たしてどうなのか?
早速、飲んでいきたいと思います。
新政さんのお酒は大好きで、特約店さんへ行き在庫がある場合は毎回購入させていただいています。
ですが「何の銘柄の在庫があるのか?」行ってみないと分かりません。
そして、わたし今まで通った中で「陽乃鳥」が置いてあるのを1度も見たことが無く、実は1度も飲んだことの無い銘柄のお酒でした。
そんな中、今回はじめて購入することができて、その味わいを知ることができました。
買えた時も興奮でドキドキでしたが(笑)、飲む前もドキドキ&ワクワクしながら開栓をしました。
もったりした香り。
うん、貴醸酒と呼ばれるお酒の香り、します。
濃密な香りで、その中にもスッと抜けるような爽やかさもあります。
「何の匂い?」と聞かれたら自分の中に香りを表す言葉のバリエーションが乏し過ぎて、ちょっと出てこないのが悔しいです。
これは…うーん。さとうきび?ぎゅっと搾ったような果実の匂い。
メープルシロップとか、木の香りも感じます。
重すぎず、さわやかさもあります。
甘い!!ぎゅっと甘い!!
そして後にはさわやかさとジューシーさがあり、ぶどうとか果物を頬張ったあとのあの甘さの感じがあります。
甘いだけじゃなくて、ジューシーさがとにかく凄いです。
マイナス5℃で冷やしていたので、冷たいのが喉に残って美味しい。
飲んでいるとレモンのようなさっぱりさもあるので
「甘い→さっぱり→甘くてジュ―シー」
と飽きずに飲めます。
重たさはないので、飲んでいるともっと味を確かめたくなる美味しさです。
でもジュースという感じではなく、最後は旨みとアルコールを飲んだ後の満足感が残るので、それがとっても良いです。
「飲んだ~!」って感じがあります。
アルコール度数は…14度!もっとありそうな感じがしました。
時間が経つと、香りがやさしく丸い感じになりました。
貴醸酒なのに、柑橘系のようにさっぱり飲めて、舌には甘みとジューシーさがアクセントとして残るため飲んでいて本当に飽きません。
グレープフルーツほど苦味が無くて、みかんほどもったりしてなくて…でも柑橘の甘さと爽やかさがイメージできる。そんなお酒です。
おいしい。
陽乃鳥、わたしの好きなやつです。
飲みやすい。
途中、日本酒ということを忘れます。
飲んだ後の余韻にお米を感じてようやく「あ、これ日本酒だった!」と思い出します。
うーん。
飲んでて凄く思ったのですが、陽乃鳥はピザに合いそうなんですよね~。
香りにヨーグルトを感じました。
甘っ!おいしっ!さわやかっ!
他の2つに比べて、飲みやすいです。
続いて、ツチダKをいただきます。
土田さんの日本酒はあまり飲んだことが無いのですが、酒屋の店主さんからは「造りが変態の蔵」として聞いていて面白いなぁと思っている酒蔵さんです(笑)
こちらのイニシャルシリーズとなる「Initial K」は、シンプルなラベルなのにお洒落な感じに惹かれて購入を決めました。
うん。貴醸酒の香り。
ナッツ系の香りもします。
濃い香りの中に、さわやかさも感じます。
おいしい!甘さが良い感じ。
陽乃鳥とは違い、後口に残るのが松ヤニ?とか熟成酒っぽい濃い感じのものが残ります。
アルコール感があり、濃密でたっぷりとした感じ。
アルコール度数は…16度!納得。どっしりし過ぎないので飲みやすいです。
口に含んだ時の甘さがなんとも美味しい。
たっぷり濃い!という感じで、さわやかさも少しありますが濃密な甘さが印象的です。
後口にナッツ感もあります。
時間が経つと、ナッツ感がUPしました。そしてまったり感も!
飲み口はかわいい甘さで美味しい!と思いますが、後引く甘さにもたつきが出ちゃうかな?
アイスクリームに合いそう。
常温に近づくと、甘さと濃さがすごく出てくるのでさほど甘いモノが得意ではないわたしは冷やしたくなってきました。
でもツチダKは単体で完結するお酒だと思います。
まったりして、甘くて美味しい。デザート日本酒という感じがします。
続きましてこちらの日本酒を。
はじめましてのお酒でしたが、ラベルの色使いが好みなので「これは美味しいでしょ~」とウキウキしながら開栓しました。
ラベルで味わいを想像するわたしです(笑)
うん、貴醸酒の香り、します。
これは濃厚な…はちみつの香り!軽やかさも感じます。
ん!砂糖水?と一瞬思いますが、すぐに果物のジューシーな甘さが!
ファーストインプレッションは土田Kのほうが好きですが、続いてくる甘みは宮泉の方がジューシー感があって好きです。
後口にシナモンぽさを感じます。最後スパイシーさがある。
これはこれで美味しい。
ジュースっぽさは無く、アルコールを飲んでいる感じ、あります。
いっぱい飲むと酔いそうな感じ…やはり!アルコール度数は16度でした。
最後はさわやかさも感じます。
時間が経つとフレッシュ感もあって、綿あめっぽい。
まったりするけどジューシー。後口にはキレ!?というか最後さわやかなんですよね。
うーん。やはりスパイス感ですかね。デザート日本酒感はありません。
貴醸酒(きじょうしゅ)なので、ゴクゴク飲むとは行かず数日間に分けて味わうことにしました。
開栓前までは、AQUAの日本酒セラーにて「マイナス5℃」保管。
開栓後は、冷蔵庫にて保管をしていました。
今気づいたのですがツチダKの保存方法に、直射日光を避け常温にて保管って書いてありましたが…まぁ、良しとしましょう。
味わいの変化はあったのでしょうか?見ていってみましょう。
香ってみますが、やはり何て言っていいのか分からない香りです。
もちろん嫌な感じとかはありません。これが何の香りなのか教えて欲しい!(切実)
ちなみに、お酒の色の濃さは2番目に黄色でした。
貴醸酒は、お酒の色が通常の日本酒よりも濃く(黄色みが強く)なるのも特徴のひとつとなります。
ひと口含むと、ジューシー感が増した!甘みもUPしています。
デザート日本酒感が出ました。
とっても美味しい!
濃密。でも爽やかさもあるので飲みやすいです。
初日よりもシロップのような甘さ感が出ました。貴醸酒にしては最後さわやかさがあります。
飲んだ時の甘みがすき…
スッとした甘みからのジューシー感。口の中に果汁が残る感じ、あります。
干し無花果(いちじく)…?
飲んでいて、肉汁たっぷりのデミグラスハンバーグに合いそうな気がしました。
香ってみると、なめし皮?熟成香がとてもします。
お酒の色は一番黄色いです。
ひと口含むと、まったりした甘さ。熟成酒と呼ばれるようなお酒の感じが強くなりました。
初日とのギャップが強い。
上がり切らずに、下の方で広がる甘さ。ふわりと甘さが口の中に残ります。
ベタつきはなく、甘さは美味しいのですが量飲めない感じ。
他の2本と比べると、一番独特。口にとても残ります。
宮泉の後に飲んでみると、焼きリンゴ!ジュワ―っと甘さが美味しくなり、くせが落ち着きました。
後口はなめし皮っぽさがあり、上がり切らなかった甘さが広がるようになりました。
初日に感じたデザート日本酒感が無くなり、これは熟成酒。
干した果物のような濃密な甘さ。甘みが強い。
これは初日のほうが好きでした。
香ってみると、これはシイタケ!
お酒の色の濃さは3番目の黄色です。
ひと口含むと、甘い。でもさらっとしています。
陽乃鳥よりもサラッとしていて飲みやすい。おいしい。
舌にしっかり甘さが広がり染みわたります。
土田の後に香ってみると、お花っぽく感じます。ハチミツかな。
おいしい。土田よりも飲みやすくて、強めのキレ?があり苦味?濃さが残ります。
甘みにベタつきなどは無く、さっぱりさがあり美味しく飲めます。
後口にはお米も感じました。2日目も悪くありません。
甘さの強いお酒たちなので毎日飲まずにちょっと日にちを置いてみました。
どんな変化があったでしょうか?飲んでいってみましょう。
いい香り。
飲んでみると、甘さがジューシーで、ジュワっと広がる甘さが美味しいです。
柑橘っぽい爽やかさがあって飲みやすい。舌にジューシーな甘さが残ります。
これはもうご褒美。
わたし、陽乃鳥めちゃくちゃ好きです。
土田Kの後に飲むと、柑橘さわやか。え、ホントすきです。
軽やかな甘さなのにジューシーで、お米っぽさは全くありません。
カルディで売っていた酒粕クリームチーズをペアリングしてみました。
チーズと一緒だと甘さがUP!
クリームチーズに酸味と甘さがあるので、相乗効果がすごいです。美味しい!これはデザート過ぎる。とっても合います。
陽乃鳥は常温も美味しいですが、冷たいのが好きです♪
香ってみると、ナッツやなめし皮。一番インパクトの強い香りがします。
飲んでみると、甘さが砂糖みたい!じゅわじゅわ~っと甘い。
前回はクセが強く感じましたが、今回は甘さが印象的になりました。
メイプルシロップとか砂糖水とか、そんな感じの甘さで、2日目よりも美味しい!
陽乃鳥や宮泉とは違う系統の甘さがあります。
ベタつきは無いので飲みやすく、濃さがあります。ゆっくり飲みたい感じ。
え、クリームチーズめちゃくちゃ合います。
甘さに爽やかさがプラスされて、さらに飲みやすくなって美味しいです。甘みも増す!
常温に近づくとクセが無くなって飲みやすくなりました。
香ってみると、陽乃鳥と似た香り。こっちのほうが濃い香りです。
飲んでみると、おいしい。甘みが良い。
爽やかさもありますが、後口にお米の感じが残ります。陽乃鳥と比べるとアルコールが強く感じます。
この3本の中で陽乃鳥が1番好きだと思いましたが、陽乃鳥に負けずめちゃくちゃ美味しいです。
濃くて柑橘ぽさもありますが、甘さが強く舌を刺激していきます。
甘みの濃さがUPしました。
おいしー!うまっ。合います。
クリームチーズ多めだと、とっても爽やか。
常温に近づくと、香りにシイタケっぽさが出てきました。うーん。冷えているほうが好きです。
生酒を冷蔵庫で8日間保管するのはちょっとはばかられますが、貴醸酒ですから安心していました。
今日で飲み切ります!
これこれ!という香りで、もうクセになっております。
口当たりが優しく、甘みからのジュワリと広がる感じ。
柑橘っぽくもあり、蜜っぽい甘さが飲み飽きません。いつまで美味しい。
悪くなる感じが一切なく、飲む度にすきです。もう本当、すき。
舌にはジンワリと濃さが残ります。
土田Kを飲んだ後に戻ってきたら、綿あめの香りがしました。おいしいよ~。
梨感、あります。柑橘感がとってもよくて、最後まで美味しい。
うまーーーい!
香りの印象は変わりません。ナッツや椎茸、なめした皮のよう。
飲むと1番甘い。砂糖の甘さ。
チョコレートボンボンを食べた時のような甘さとお酒の感じがします。
苦味もちょっと感じます。
でも口の中が甘さでいっぱい。ウイスキーみたいな感じもあり、柑橘っぽさも少し感じます。
チョコと合いそうです。デザート日本酒感が復活しています。
これはこれで美味しい。濃密で濃ゆくて甘い。
宮泉の後に香ってみると、チーズの香りしました。おいしい。
味がしっかり残っていて、宮泉より美味しく感じました。
陽乃鳥より濃い香りで、ハチミツ…というより花の蜜の香りがします。
口当たりにまったり感がUPしました。
果実をギュッと搾ったような濃密な甘さ。でも後口にキレ感が強く感じ、苦味も出たかな?
柑橘の皮の部分の苦い感じがあります。
前回のほうが美味しかったです。
アルコールの強さが口に残ります。
陽乃鳥の後に飲んでみると、カラメルの香りがしました。
まったり甘いからのキレ感。さわやかさもあります。最後は抜けた感じもありました。
今回、3種類の貴醸酒を飲み比べてみて当たり前のことですが「酒蔵さんによって全然味わいが違う!」ということが分かりました。
香りも、甘さも、後口も、全てが異なります。
飲み比べてみて
といった結果となりました。
一番香りに癖があったのは「土田K」です。熟成酒っぽい香りなのでこの香りが苦手な人もいるかもしれません。
そして今回、新政酒造さんの陽乃鳥(ヒノトリ)が大好きな味わいの日本酒だということが分かりました。
でも、ロットなど発売時期によって味わいが違うんですよね?
いろいろな陽乃鳥を飲んでみたいですが、頻繁に出逢えることができないお酒だと思います。
出逢えたらまた絶対手に取りたいと思います。
あなたも好きな味わいの「貴醸酒」を見つけてみてくださいね。
特殊製法 :貴醸酒
原材料名 :米(秋田県産)、米麹(秋田県産米)、日本酒(秋田県産米)
原料米 :美山錦100%使用(2019年収穫 秋田県産)
精米歩合 :60%(麹米、掛米ともに60%)
アルコール分:14度
使用酵母 :きょうかい6号
内容量 :720ml
価格 :2,045円(税込)
製造者 :新政酒造株式会社
所在地 :秋田県秋田市大町6丁目2-35
公式サイト :http://www.aramasa.jp/
酒母製法 :生酛
原材料名 :米(群馬県産)、米麹(群馬県産米)、日本酒(群馬県産米)
原料米 :記載なし
精米歩合 :90%
アルコール分:16度
使用酵母 :協会901号
内容量 :720ml
価格 :2,200円(税込)
製造者 :土田酒造株式会社
所在地 :群馬県利根郡川場村川場湯原2691
公式サイト :https://tsuchidasake.jp/
公式オンラインショップ:https://cart.homare.biz/
特殊製法 :貴醸酒
原材料名 :米(国産)、米麹(国産米)、日本酒(国産米)
原料米 :五百万石100%
精米歩合 :50%
アルコール分:16度
使用酵母 :記載なし
内容量 :720ml
価格 :2,640円(税込)
製造者 :宮泉銘醸株式会社
所在地 :福島県会津若松市東栄町八番七号
公式サイト :http://www.miyaizumi.co.jp/
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