日本酒には春・夏・秋・冬の四季に合わせて醸される「季節限定酒」があることをご存じでしょうか。
夏と言えば、ビールやハイボール、レモンサワーなどキンキンに冷やして爽快に飲のむのが美味しい季節ですよね。
日本酒は冬のイメージが強く「夏」に飲むイメージが無いという人も多いかもしれません。
ですが「夏酒」であれば、暑い季節にも美味しく日本酒を楽しむことができます。
その日本酒のラベルは、青や水色、透明といった清涼感のあるボトルが目印です。
早いものであれば4月頃より発売となり、5月に入るとさまざまな夏酒が店頭に並びます。
夏酒とは、その名の通り夏の暑くなる季節限定で発売される日本酒です。
その季節に合わせて醸されているため
「そうそう、今飲みたかった日本酒はこういうやつなの!」
と納得の味わいを愉しむことができます。
わたしも実際にさまざまな季節の日本酒を飲んでみて、特に腑に落ちたのが「夏酒」でした。
それは、暑くなってくる季節に
「重たい日本酒はツライ…」
とカラダが訴えているからなのだと思います。
そんな時に夏酒を飲んでみると「コレ!今カラダが欲してたのはコレ!」と、飲んで身体が喜ぶお酒であることが分かりました。
スッとカラダに馴染む。
といったら良いでしょうか。これは夏の季節に飲む「夏酒」だからこそ体験できるのだと思います。
夏酒はこんな人におすすめです。
などなど。
そして、
にもオススメです。(わたしはこれに該当していました)
夏酒の特徴として「氷を入れても薄くならずに楽しめる」というお酒も多くあります。
暑い時期に日本酒に氷をコロンと入れて飲むなんて!想像するだけでも「旨い!」ですよね。
ここでは唎酒師である、ねこと日本酒(なかのひと)が実際に飲んで【独断と偏見】にて選んだベスト5&おすすめの夏酒を紹介します。
京都府京丹後市にある「木下酒造」さんの醸す、涼しげなブルーボトルそしてペンギンラベルが愛らしいアイスブレーカー。
日本初、全国唯一の外国人杜氏となるフィリップ・ハーパーさんという方が醸されている日本酒です。
2021年に初めて出逢った夏酒ですが「氷を入れて飲む」そして「熱燗にしてもOK」というその衝撃的な内容に、すっかりと虜となってしまいました。
アルコール度数も「17度以上18度未満」と力強いため、たっぷりと氷を入れたロックで楽しめるのが気持ち良い!暑い夏にピッタリの夏酒です。
氷を入れての飲む日本酒を楽しみたい人や、キンキンに冷やした日本酒を「夏」に楽しみたい人にお勧めの1本です。
5月27日現在、在庫のある販売店さんは下記になります。
お試しで500mlからスタートするのも良いですが、飲んでみると「500じゃ足りない…」となること間違いなしの夏酒です。
\実際に飲んだ感想や他に買えるお店はこちら/
岩手県盛岡市にある「赤武酒造」さんの醸す、ひと足早い夏酒AKABU 夏霞(なつかすみ)。
赤武さんの日本酒には、カジュアルタイプのSEA(シー)やMOUNTAIN(マウンテン)といった夏酒もありますがわたしは夏霞が1番好きです。
ボトルの底には、うっすらと滓(おり)がある「おりがらみ」の夏酒です。
昨年は美味しくて2本購入しました。
1点注意点があり、
といった甘酸で旨みの強い酒質なお酒のため「真夏に飲むのは濃い!」という印象があります。
ですが安心してください。
こちらの赤武 夏霞も「氷を浮かべてOK」な日本酒のため、暑い日は氷を入れて楽しむことが可能です。
蔵出しは1回限りのため、売切れ次第終了となる夏酒です。
すでに4合瓶は売切れの酒販店さんも増えてきており、5月27日現在も在庫のある酒販店さんは下記になります。
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長野県佐久市にある「伴野酒造」さんが醸す、夏の季節限定のBeau Michelle Snow fantasy in Summer(ボーミッシェル スノーファンタジー インサマー)。
初めて見た時は
「なにこのワインみたいなお洒落なラベル!」
とそのオシャレさに驚きが隠せませんでした。
こちらのin Summerは、うすにごりの夏酒で微発泡タイプ&アルコール度数「9%」と低アルコールで飲みやすいタイプのお酒です。
その味わいは、ピチピチなガス感&キュートな甘さと酸味、そして夏らしく爽やかさのある味わい!
美味しくて1度飲んだら虜になってしまう、キンキンに冷やして飲みたい1本です。
5月27日現在はまだ発売されていないボーミッシェルの夏酒ですが、6月初旬に発売開始となりますのでチェックしておくと安心です。
1本飲んだら「何でもっと買っておかなかったのか…」と後悔してしまうこと間違いなし!
直ぐには売り切れない印象のお酒ですが、見掛けたら買っておかないと無くなってしまいますのでご注意ください。
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奈良県桜井市にある「今西酒造」さんの醸す、夏限定のみむろ杉 ろまんシリーズ「夏純」。
ジューシーな旨みと甘さ・可愛い酸味、甘みが後を引かないのでスッキリ爽やかに飲める夏酒です。
「ラムネを思わせる香り」と表現されているのを見掛けますが、わたしにはマスカットでした!
旨みがありつつスルリと飲みやすい夏純は、5月に発売される夏酒のため暑すぎない今の季節にピッタリの1本です。
5月27日現在、在庫のある販売店さんは下記になります。
人気のシリーズのため6月頃までには売り切れてしまいますのでご注意ください。
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栃木県さくら市にある「せんきん」さんの醸す夏酒。
そのラベルの「かぶとむし」が特徴的で可愛く、夏になると「かぶとむし捕まえた!」とSNSに写真がUPされSNS上を彩ります。
実は飲んだのは去年が初めて!
「どんな味わいなんだろう~」
とウキウキでしたが、飲んでみてその酸っぱさと爽やかさにびっくり!
とにかくレモンみがスゴイお酒なので「今まで体験したことの無い日本酒」を味わいたい人にお勧めの1本です。
クセになる味わいです。
5月下旬ごろ~順次発売となるため、取り扱いのある酒販店さんを前もってチェックしておくを良いかと思います。
5月27日現在、酒販店さんにかぶとむしが並びはじめました。
また毎年人気の夏酒のため、早期売切れに注意が必要です。
上記、はせがわ酒店オンラインでは5/30出荷分の予約がスタートしています。
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TOP5を紹介しましたが、これまで当サイトで飲んできた夏酒を紹介したいと思います。
詳細は、各記事に記載していますので気になったあなたは個別でチェックしてみてください!
個別の記事には購入方法なども記載しています。
奈良県にある油調酒造さんの醸す「風の森」。
「大人のラムネ」と呼ばれるほど、新鮮なガス感が特徴的なお酒で「夏の夜空」は年々アルコール度数が低くなり昨年は「10%」と低アルコールな仕上がりに!
ジュワジュワっと、ジュースみたいに飲めちゃうお酒でかなり好みな味わいの日本酒でした。
2021年は6月10日ごろ~発売となりました。
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群馬県にある松屋酒造さんの醸す「流輝」。
ねこと日本酒の記事をよく読んでくれている方であれば、わたしの流輝(るか)好きはご存じかと思います。
夏限定の夏囲いもやはり大好きな味わいの日本酒でした。
キレ感、厚み、酸味感が夏に丁度良くアルコール分は16度のため「氷を1つ入れても」愉しめる夏酒となります。
絶賛発売中!飲んだことの無いあなたはぜひ!
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秋田県にある新政酒造さんの醸す、夏の風物詩「天蛙」。
低アルコールなのに強発泡という、取り扱い要注意な玄人向けのスパークリング日本酒です。
「ぜひまた飲みたい!」と思う日本酒ですが「ほぼ買えないお酒」のためランク外になっています。
ですが昨年の天蛙10周年記念が延期されたことで、今年はさまざまな天蛙に出逢えるチャンスの年となっています。
(天蛙グラスが…欲しいです…)
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千葉県印旛郡酒々井町(いんばぐんしすいまち)にある飯沼本家の醸す「きのえねアップル」。
首掛けのリンゴが可愛い日本酒で、名前の通りリンゴ酸を多く生成する酵母を使用して醸された夏限定の日本酒です。
ちょっと早い4月後半より発売され、現在も絶賛発売中!
きのえねアップルも大好きなお酒で、ジュワとガス感とジューシーな果実感を楽しめる爽やかな夏酒です。
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「ねこと日本酒が好きな人はみんないいひとです」
でお馴染みの、ラベルの猫さんたちが可愛すぎる日本酒です。
2021年は夏酒が「3種類」発売され、3種類とも飲んでいますのでそれぞれの違いが知りたいあなたは下記からどうぞ!
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岩手県にある赤武酒造さんの醸す、低アルコールなカジュアルタイプの日本酒。
2021年は
に蔵出しとなった日本酒で、夏霞(なつかすみ)に続き毎月AKABUの夏酒を愉しむことができます。
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秋田県にある木村酒造さんの醸す、水色ボトルに白くまが泳ぐなんとも涼しげなラベルの日本酒。
その愛らしさに一目惚れをして購入した夏酒です。
飲んでみると、甘さはほぼ無くスッキリとスルスル飲める味わいでした。
きゅうりの一本漬けに合いそう!そして夏祭りや花火が合うイメージの日本酒でした。
2021年は6月5日より発売となりました。
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新潟県にある高千代酒造さんの醸す、ひらがなの「たかちよ」。
そのシルバーラベルのこちらは「パイナップルの缶詰」をテーマに醸された夏限定の日本酒です。
そのテーマの通り香りも味わいも「パイン缶」!
ジューシーさが濃ゆ濃ゆのためちょっぴり重たくも感じるため、キンキンに冷やして飲んでいただきたい1本です。
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和歌山県にある平和酒造さんの醸す夏酒、紀土 KID 夏ノ疾風(きっど なつのしっぷう)。
涼しげなボトル&ラベルに惹かれ、ジャケ買いをしたお酒です。
味わいは「さっぱり・爽やか・キレ感!」といった、甘みよりもキレ感が好きな人にはおすすめの夏酒です。
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秋田県にかほ市の四季に合わせて醸される、飛良泉本舗さんのFOUR SEASONS(フォーシーズンズ)。
「大人のスポーツドリンク!」
日本酒特有の重たさが無いため、スルスルと飲みやすく暑さでバテ気味のカラダにも染みる美味しさのお酒です。
2021年は6月26日ごろより発売となりました。
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栃木県にあるせんきんさんの醸す「夏の終わりの」線香花火。
8月の終盤に発売となるこちらの夏酒は、飲んでいて本当に線香花火の様子を想像できるお酒でした。
「どういうこと?」
と思ったあなたはぜひ下記の記事をチェックしてみてくださいね。
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ねこと日本酒で飲んできた夏酒をまとめました。
その中でも「夏に飲むお酒としてピッタリ」と思った、ねこと日本酒なかのひとによる【BEST5】を選んでみました。
こちらは、新たに夏酒を飲むことでこれからも変わってゆくかもしれません。
いろいろ飲んだなぁ…と思っていましたが、現在発売されている夏酒を見てみると「まだまだ」だということがわかります。
いま1番気になっている夏酒は「冩楽(しゃらく)夏吟 うすにごり」です。
機会があれば飲んでみたいと思いますので、新たな夏酒を飲み次第こちらの記事に追加・更新をしてゆきたいと思います。
「夏酒って何を飲んだらいいのか分からない!」
「夏酒のおすすめって何?」
「これは飲めってやつは?」
などなど、夏の日本酒選びに迷った人の参考になりましたら幸いです。
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